09-89「ウォッチメン」(アメリカ)

ヒーロー狩りが始まったのか
 かつて、“ウォッチメン”と呼ばれる者たちがいた。彼らは<監視者>となって世界の重大事件に関わり、人々を見守り続けてきた。だが1977年、政府によりその活動を禁止され、ある者は姿を消し、ある者は密かに活動を続けていくことに。
 1985年、未だニクソン大統領が権力を振るい、ソ連と緊張状態にあるアメリカ。10月、ニューヨークの高層マンションからエドワード・ブレイクという名の男が突き落とされ、無惨に殺された。そして、そのそばには血の付いたスマイルバッジが。スマイルバッジは、かつてブレイクがスーパーヒーロー“コメディアン”として活躍していたときのトレードマークだった。
 現場に現われた“顔のない男”ロールシャッハは、事件の背後に陰謀の臭いを嗅ぎとり、すぐさま“ウォッチメン”と呼ばれたかつての仲間たちの周辺を独自に調べ始めるのだったが。(「allcinema」より)

ウォッチメン - goo 映画

 アラン・ムーア原作のグラフィック・ノベルを「300(スリーハンドレッド)」のザック・スナイダーが監督、映画化した作品。

 〝ウォッチメン〟と呼ばれるヒーローたちの活躍と心理を描いている。

 さすがに映像はなかなか凝った感じで、スタイリッシュと呼んでもいいのかな。「300(スリーハンドレッド)」と同じく、スローや早送りなどを使用するシーンなどは相変わらず見た目に印象的。

 トーンは全体的に暗かったな。大ヒットした「ダークナイト」がかなりダークな雰囲気で、ストーリー内容もかなりダークであったが、その後コミック・ヒーローの映画化では、同じようなダークな作品志向になっているようである。

 ヒーローと言っても、これまた必ずしも人々から受け入れられているわけでもなく、更に法律によってヒーロー活動も禁止されるという設定。

 事件の影には〝ウォッチメン(監視者)〟の存在があった。ということだが、そこのあたりが今ひとつ観ていても判り辛かったかな。
 ストーリー自体も、〝ウォッチメン〟の一人であったコメディアン、エドワード・ブレイクが殺されることにより、かつて仲間であったロールシャッハが事件を調べ始めるということから始まる。
 しかし、単純に事件を調べていき、犯人である悪と戦うというストーリー展開でもなく、途中多くのエピソードが挿入されたりして、話としてはちょっと判りづらくなっているかな。

 ヒーローである(あった)ウォッチメンたちが活躍するシーンも少なかったかな。ロールシャッハが留置されている刑務所にナイトオウルとシルク・スペクターが救出に向かうシーンぐらいしか、ヒーロー的な活躍するシーンはなかったような。

 ウォッチメンというヒーローたちだが、基本的には普通の人間なのかな。確かに腕っ節が強かったり、天才的な頭脳を持っていたりするようで、それを活かしてのヒーロー活動のようである。一応コスチュームを着用し、真の姿は判らないようにしている。 
 ただはっきりとした〝善〟という感じでもないので、ある意味人間らしさを感じる部分もあるのだが。

 本作で探偵役となるロールシャッハのキャラがなかなか渋い感じで良かったな。
 DR.マンハッタンのキャラはかなりミステリアスな存在である。このキャラの存在が、これまでこの作品の映画化のネックになっていたらしいが、本作はうまく映像化されたのではないかな。

 この作品の雰囲気や世界観、キャラ設定は嫌いではないが、ちょっとストーリーが散漫気味で、更に3時間近くの長さがあるため、少々退屈気味になってしまうきらいがあるかな。

 勧善懲悪のようなスッキリする作品ではないな。

 ラストに真犯人が取った行動による、その結果というのは初めから計算されたものだったのかな? 何となく偶然そうなったという気がしないでもないが。

/5

監督:ザック・スナイダー
出演:ジャッキー・アール・ヘイリー、パトリック・ウィルソン、ビリー・クラダップ、マリン・アッカーマン
   マシュー・グード、ジェフリー・ディーン・モーガン、スティーヴン・マクハティ、マット・フルーワー、ローラ・メネル
於:池袋東急
ウォッチメン/オリジナル・サウンドトラック
ワーナーミュージック・ジャパン
2009-03-25
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