09-48「少年メリケンサック」(日本)

奇跡を見せてやろうぜ
 メイプルレコードの新人発掘部に在籍する契約切れ寸前のがっけぷちOL栗田かんなは、インターネットで偶然イケメンパンクバンド“少年メリケンサック”のライブ映像を見つける。その邪悪な絶叫系パフォーマンスに成功の予感を抱いたかんなは、さっそく契約交渉へ。
 ところが、そんな彼女の前に現われたのは50歳を過ぎたヨレヨレのおっさんだった。かんながネットで見た映像は、なんと25年も前のものだった。
 ところが、ネットでは少年メリケンサックの人気が一人歩きしてしまい、結局かんなはかつての面影をまるで残さない暴走おっさんパンクバンドを引き連れ全国ツアーに出るハメになるのだが。(「allcinema」より)

少年メリケンサック - goo 映画

 クドカン監督作品としては初めての鑑賞だが、彼の脚本としては「舞妓Haaaan!!!」以来の鑑賞かな。
 
 この作品東映としてはかなり力の入っていた作品のようで、半年以上前から宣伝していたし、バルト9では週代わりぐらいで撮影風景を見せる予告編を流していた。

 そのお蔭か、公開第1週の平日のレイト・ショー鑑賞だったが、8割がたお客さんが入っていたな。

 「舞妓Haaaan!!!」の印象から爆笑必至の弾けるコメディを予想していたが、案外そんなに弾けた印象はなかったな。
 50歳のおじさんばかりのパンク・バンド〝少年メリケンサック〟のメンバー、そして栗田かんな始め、それぞれ癖のある笑えるキャラ設定ではあったが、何故かそんなに笑いのツボを刺激されなかった。

 もしかするとこれは、栗田かんな演じる宮﨑あおいが、この役にあまりはまっていなかったのかな、という気もする。非常にコミカルな演技を見せていて、ユースケ・サンタマリア演じるレコード社の社長・時田とのかけあいも、恋人・マサルとのかけあいも確かにおかしいのだが、ちょっと演技だけが一人歩きしているような気がしたな。
 宮崎あおいも牛の糞を顔に投げつけられるなど、これまでになかった役柄で奮闘していたが、そのかんな役を上野樹里あたりが演じていると、また違った印象だったかもしれないという気がした。

 ストーリーももう少し〝奇跡〟を体感できるような展開を期待したが、それも少々不発だったような。かつて絶叫パフォーマンスを見せていた〝少年メリケンサック〟のメンバー。50歳を越えた彼らが再び結成して、かつてのようなパフォーマンスを見せるという〝奇跡〟を最後に期待したが、あまり盛り上がりを感じられなかった。

 音楽を題材とした作品だと、結構感動的なところもあるのだが、この作品、あれ? これで終わり? という感じだった。
 パンクだからさすがに感動させるようなところはない、ということではなく、これもストーリー展開によるものだと思うのだが。

 部分部分では笑えるシーンはあったのだが、微妙にこの作品全体の笑いには合わなかったという印象。

 個人的には田辺誠一が演じたカリスマ・シンガー、TELYAがキャラ的にははまったのと、最初のスタジオでの演奏シーンでヴォーカルのジミーが立ち上がった時のかんなの反応とジミーの奥さんの言葉が笑えた。

/5

監督:宮藤官九郎
出演:宮﨑あおい、木村祐一、勝地涼、田口トモロヲ、三宅弘城、ピエール瀧、峯田和伸、ユースケ・サンタマリア
    佐藤浩市、田辺誠一、哀川翔、烏丸せつこ、中村敦夫、犬塚弘、遠藤ミチロウ、波岡一喜、日影晃
於:新宿バルト9
少年メリケンサック オリジナル・サウンドトラック
VAP,INC(VAP)(M)
2009-01-21
サントラ

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あの歌が聴けて楽しい ...
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