74「ジャンパー」(アメリカ)

自由のツケを払う時
 ミシガン州に住むデヴィッド・ライスは同級生のミリー・ハリスに想いを寄せる、ごく普通の高校生。ある冬の日、川に転落して溺れそうになるが、その瞬間図書館へ移動していた。自分にテレポートの能力があると知ったデヴィッドは、母が家を出て以来人が変わってしまった父の元を離れ、ニューヨークへ行く。能力を悪用して銀行から大金を奪い、自由を満喫するデヴィッド。
 しかし数年後デヴィッドと同じ能力を持つ〝ジャンパー〟たちの抹殺を使命とする組織〝パラディン〟の一人ローランドにその存在を気付かれ、追われる身に。再びミリーと出会ったデヴィッドは二人で旅行へ出るが、そこへジャンパーであるグリフィンが現れる。

 テレポート〝瞬間移動〟の能力を持つ男たちと、彼らを抹殺しようとする組織が戦いを繰り広げるアクション。
 それにしても人間というものは、特殊能力を手にすると悪いことを考えてしまうものだな。デヴィッドも自らの能力に目覚めた時、それを利用して銀行の金庫に入って大金を失敬する。その金を基に、世界中に飛んで、自由を満喫する。夢のような生活である。
 しかしそんな自由も続くわけがなく、彼らを抹殺しようとする〝パラディン〟という組織のローランドがデヴィッドを追う。

 基本的にこの展開からいうと、デヴィッドに肩入れしてもおかしくはないが、必ずしも善=ジャンパーVS悪=パラディンという構図には受け入れ難かったな。まあジャンパーを仕留めるためなら、その家族をも殺すというパラディンは善とも言い難いし。その組織の存在理由が言葉だけのというのも説明不足という感じもする。

 内容はともかく、CGを駆使したジャンパーの瞬間移動のシーンは、なかなか楽しめるものであるし、ローマやエジプト、ロンドン、さらに東京など、世界各地の映像も楽しめた。
 銀座の地下街から出口を上がっていくと、その街の風景は渋谷。さすが〝ジャンパー〟である。

 デヴィッドを演じるのはヘイデン・クリステンセンであるが、どちらかと言うと、もう一人のジャンパー、グリフィンを演じたジェイミー・ベルの方が、惹かれる雰囲気を持っていたな。
 デヴィッドが思いを寄せるミリー。学生時代をアナソフィア・ロブが演じているが、彼女が成長した姿がレイチェル・ビルソンというのはちょっと納得し辛いな。
 
 ラストには「ゴースト・ハウス」に出演していたクリステン・スチュワートもチラと登場。
 話の結末から推測すると共に、彼女が活躍することを期待する意味で、続編を匂わせるものがあったのではないかな。

/5

監督:ダグ・リーマン
出演:ヘイデン・クリステンセン、サミュエル・L・ジャクソン、ジェイミー・ベル、ダイアン・レイン
    レイチェル・ビルソン、マイケル・ルーカー、アナソフィア・ロブ、マックス・シエリオット
於:日劇PLEX
Jumper
Lakeshore Records
2008-02-19
Various Artists


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