288「クローズZERO」(日本)

カラスたちの飛翔
 鈴蘭高校は不吉な嫌われモノ(カラス)である不良学生が集まる偏差値最低、品性最悪の男子校。多数の派閥が制覇を巡り勢力争いを繰り返すが、いまだ統一、制覇されたことはない。現在の最大勢力は3年の芹沢多摩雄率いる〝芹沢軍団〟。他に実力ナンバー1の〝リンダマン〟こと2年の林田恵。〝武装戦線〟四天王の一人阪東秀人がいる。
 そこへ鈴蘭制覇を本気で狙う滝谷源治が転入してくる。源治は鈴蘭OBで早秋一家矢崎組のチンピラ片桐拳と友人になり、拳のとりなしで一匹狼の源治にも仲間が集まる。新勢力GPS(源治パーフェクト制覇)を立ち上げ、抗争は激化。そして遂に源治と芹沢、二匹のカラスが雌雄を決する時が来る。

 人気コミックスを先日まで 「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」 「探偵物語」 が公開されていた三池崇史が映画化。高校を舞台に激しい暴力と友情が描かれる

 単純に面白かった。アクションというわけではないが、己の体のみで戦うシーンは迫力あったし、最初はただ父親への反発から鈴蘭制覇を目指し、やって来た源治が、リーダーとしての自覚、仲間との友情意識を芽生えさせるところを描いているのも良かった。
 暴力自体は肯定できるものではないが、そんなにえげつない描写があるわけでもないので、気分が悪くなるようなことはないだろう。

 登場人物たちもそれぞれを上手く演じていたし、片桐拳を演じたやべきょうすけもハードな物語の中、和ませる雰囲気があった。黒木メイサが演じたヒロイン・逢沢ルカは今ひとつストーリーにうまく絡んでいる感じはしなかったが。

 コミカルなシーンも結構挿し込んでいるのは三池監督らしい演出。人間ボーリングのシーンは愛嬌か。

 いじめや薬など、陰湿なことを描くこともなく、ただ体のみでの対決。男としたら結構入り込む作品ではないだろうか。

/5

監督:三池崇史
出演:小栗旬、やべきょうすけ、黒木メイサ、山田孝之、岸谷五朗、遠藤憲一、塩見三省
    桐谷健太、高岡蒼甫、渡辺大、深水元基、高橋努、鈴之助、遠藤要、上地雄輔
    伊﨑央登、伊﨑右典、大東俊介、橋爪遼、小柳友
於:池袋テアトルダイヤ
クローズZERO スタンダード・エディション [DVD]
Happinet(SB)(D)
2008-04-18


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