70「力道山」(韓国・日本)

笑いながら生きるために
 力道山といえば空手チョップ、街頭テレビのヒーロー。そんな日本国民の英雄だった力道山の人間部分を描いた作品。
 朝鮮人ということで兄弟子たちから激しいいじめを受けていたキンという若手力士。しかし、ある事件をきっかけに後見人を得て、関取・力道山となる。だが、元来激しい気性だった力道山は朝鮮人ということで大関に昇格できなかったことで、相撲協会で大暴れ、そのあげく相撲を辞めてしまう。「力道山の運命は力道山が決める!」目的を失った力道山だが、ある日プロレスに出遭い、単身アメリカに渡る。帰国した力道山はプロレス団体を設立。大柄のアメリカ人レスラーを次々と倒していく力道山に日本国民は熱狂する。一躍ヒーローとなった力道山だったが、その裏にはいつも苦悩が隠されていた。

 力道山って苦しい人生を歩んでいたんだな。自分で招いた人生とはいえ。
 この作品を観て、力道山は単なるヒーローではなかったんだと感じる。夢に向かってひたすら突き進む男。どんなことにも信念を曲げない男。否、それとも傲慢な愚か者だったのか? 判断に苦しむ男である。しかし、差別に負けず、ヒーローであり続けようとした男。共感まではできなくとも、一種感心する生き方ではある。
 もう少し妻である綾との絡み、綾の心情を見せてくれていたら、ドラマとしてはもっと感動できたかもしれないな。

 主演のソル・ギョング。日本語をかなり練習したんだろう。しかし、ユマ・サーマンやルーシー・リューほどではないが、やはり日本語聞き取り辛かった。

監督:ソン・ヘソン
出演:ソル・ギョング、中谷美紀、萩原聖人、藤竜也、舟木誠勝、橋本真也、武藤敬司
於:テアトル新宿

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