17-039「FOUND ファウンド」(アメリカ)

もういいなりは嫌だ
 11歳の少年マーティは、学校ではいじめられ、両親も不仲という辛い日々を送っていた。
 そんな彼の楽しみは、家族の秘密を覗き見ること。母親の秘密は、ベッドの下に隠されたラブレター。父親の秘密は、車庫の奥のヌード雑誌。そして兄の秘密は、クローゼットに隠された生首だった。
 時々変わる生首を、こっそり取り出して眺めるマーティ。
 ところがある晩、いつものようにクローゼットを探ると、そこにあったのは同級生の生首だった。(「KINENOTE」より)


 両親は不仲、兄は反抗的という家庭で過ごし、学校ではいじめられっこの11歳の少年、マーティ。
 そんなマーティは家族が隠している秘密をこっそり盗み見ることを心の拠り所としていた。

 そして、兄がクローゼットに隠していたのは、人間の生首。
 マーティはその生首を見ては、心を落ち着かせ、生首が無いと、ちょっと落胆してしまうという、ある意味心が病んでいると言ってもいいような様子。

 そのマーティが、兄のクローゼットの中に、彼をいじめた少年の生首を見つけ、それを境にマーティ自身の様子も変わっていく。

 兄の凶行が何に因るものかは、あまりハッキリしないが、ある夜マーティが兄のビデオ・コレクションの中に「HEADLESS」という作品を見つける。
 それを観るのだが、主人公の凄惨な凶行に兄の姿をダブらせてしまい、気分が悪くなってしまうマーティ。

 この「HEADLESS」という作品は、本作品中のオリジナルのようで、かなり凄惨なシーンを繰り広げるが、内容は無いに等しそうな作品だったな。

 兄がこの作品の影響を受けて、凶行に及んだことが判ったなら、世間ではまたスプラッタ映画などに関して物議を醸し出すんだろうな。


 そんな凄惨なスプラッタ要素満載の作品ではあるが、話としては、11歳のマーティの心の痛み、葛藤、そして兄弟の絆などを描いており、ゆったりとした空気が流れている。

 
 果たして、どのような結末となるのだろうと思って興味深かったが、ラストは思いもよらぬ衝撃的な展開となる。
 弟のためと言いながら兄が行ったことは、マーティにとってかなりトラウマになりそうなものだったな。


 スプラッタな展開の中に、少年の心の揺れを動いて、ちょっと異色の内容の作品ではあったが、惹き込まれるところのある作品だった。


 VHSビデオを観るとか、携帯電話が出てこないなど、時代設定は’80年代くらいかな。
 先にアップした「ハンティング・パーク」が1978年という時代設定であったが、その犯人、そして本作の兄と、ガスマスクを着用して凶行に及ぶ。
 この頃、何か影響するものがあったかな。

/5

監督:スコット・シャーマー
出演:ギャビン・ブラウン、イーサン・フィルベック、フィリス・ムンロ
    ルーイ・ローレス、アレックス・コギン、シェーン・ビーズリー
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
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  • FOUND ファウンド

    Excerpt: 全体的にちょっと退屈だったかな。でもラストカットは狂気に満ちててイイ。 Weblog: だらだら無気力ブログ! racked: 2017-03-19 23:37