15-205「予告犯」(日本)

どんな小さなことでも人のためになると思えば動く
 ある日、新聞紙を被った男がネット上で、集団食中毒を起こした食品加工会社に対する制裁を予告する。
 翌日、確かにそれは実行された。その後も、法律では裁かれない不正義に対する制裁の予告とその実行が繰り返され、マスコミも巻き込んで社会現象化していく。
 ネット犯罪を取り締まる警視庁サイバー犯罪対策課の吉野絵里香は、通称“シンブンシ”と呼ばれるこの予告犯を追い詰めるべく懸命の捜査を続ける。そしてシンブンシが単独犯ではなく、複数犯であることを突き止める絵里香だったが。(「allcinema」より)


 ネットで予告動画を流し、それを実行していく犯罪者たち。
 彼らは会社や政治家たちの不正義に対して制裁を与えているような犯罪を繰り返す。

 シンブンシと呼ばれるようになる彼らは予告と犯罪を繰り返し、世間は彼らの話題でいっぱいになる。
 そしてそのシンブンシを追って、サイバー犯罪課の吉野絵里香が動き出す。


 ちょっと法で裁けぬ悪を裁くというような話で、最後にはシンブンシがもっと大きな不正を暴き、制裁を加えるようなスカッとするような物語かと思っていた。

 実際は、格差社会や派遣いじめなど、社会に渦巻く闇をあぶりだすような話だったな。

 
 産廃現場で働いていたゲイツを含む4人の男たち。
 果たして彼らの目的が何なのか、気になる展開であったが、最後に明らかになる目的は、爽快感を味わうどころか、まさかと思うと同時にちょっと気が重くなる結末だったな。


 シンブンシとして予告、犯行を繰り返す展開と並行して、ゲイツが派遣された会社で味わわされたことや、産廃現場での扱いなどが描かれるが、それ自体結構重苦しいものであった。


 社会の底辺で喘ぎ、犯行を繰り返すゲイツに対し、吉野絵里香が放つ「社会のせいにするんじゃない!」という言葉は、理解できるような感じで、逆にゲイツが口にする「頑張れるだけマシだったんだ」という言葉は響きづらい台詞だったかもしれないな。


 社会の闇をあぶりだすような話で、興味深いものはあったが、個人的にはもっと爽快な話を期待していたので、やや肩透かしなところはあったかな、という印象。

 ラストもそこまでやるのか、という印象だったな。

/5

監督:生田斗真、戸田恵梨香、鈴木亮平、濱田岳、荒川良々、宅間孝行、坂口健太郎
    窪田正孝、小松菜奈、福山康平、田中圭、滝藤賢一、本多博太郎、小日向文世
於:TOHOシネマズ渋谷
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  • 『予告犯』

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