15-153「ドラゴン危機一発’97」(香港)

人を殺すのは武器ではない、人間が人間を殺す
 荒れ果てた村に、一人の男がやって来た。記憶をなくした彼-ドラゴンは、かつての恋人リーの看護で、自分が盗賊集団の首領ビッグ・ウルフと戦っていたことを思い出す。
 そして村に、そのビッグ・ウルフたちがやって来る。(「allcinema」より)


 「ドラゴン危機一発」と言えば、ブルース・リー主演のアクションであるが、本作は最近「モンキー・マジック 孫悟空誕生」で猿になっていた、宇宙最強の男、ドニー・イェンが主演もさることながら、製作総指揮から脚本、そして監督まであたっていた1997年製作の作品。

 てっきり邦題は、日本で勝手に絡ませて付けたのだと思っていたが、原題も「ドラゴン危機一発」の原題に似たものがあったんだな。

 ドニー・イェンが完全にブルース・リーにオマージュ捧げた作品なのかもしれない。


 意を決して一人の男に会いにきた青年ベンが、ワイという男の案内の下、一人の男に会いに来る。
 その男は、ベンに過去にあった出来事を物語る。

 それは日中戦争終結後のある村にやって来た男の話。
 記憶を失っているが、一人の女性との約束だけを頼りに村の近くにある廟にたどり着く。

 山賊に襲われながら、それらを撃退する男であるが、やがて記憶を取り戻し、自分が山賊のボスと闘っていることを思い出し、やがて村にやって来たボス、ビッグ・ウルフと対決することになる。


 およそ20年近く前の作品で、ドニー・イェンも若かったが、すでにアクションは一級品という感じである。

 大人数の山賊たちを相手に鉈を手に大立ち回りを見せたり、その後も激しいアクションを繰り広げてくれる。

 アクション・シーンを見ていて、ふと気付けば、「あちゃ~」という声を発したり、親指で鼻をはじいたりする動作もあったりと、ちょっとブルース・リーを意識しているような部分もあったな。


 記憶を失った男、ファンが、愛する女性のために山賊団のボスと闘うというストーリー。

 ドニー・イェンのキス・シーンって珍しい気がするな。

 しかし、何ともその恋は哀しい結末となり、悲哀の残る話だった。

 現在のシーンで、ベンが話を聞く男というのが、実はその後ボスとなった男、ファン。
 ベンはファンを殺して自分が頂点に立とうという野望を持っていた。

 その結末も、過去の話に通ずるものがあって、なかなか余韻を残す結末だったな。


 本作は、ドニー・イェンのオーソドックスなアクションが満喫できる作品。
 ストーリーでは、ちょっとファンの言動にモヤモヤさせられる部分もあるが、哀愁感もあって、惹き込まれるものがあったな。

/5

監督:ドニー・イェン
出演:ドニー・イェン、ウォン・ジーワー、カルメン・リー、ベン・ラム
於:シネマート六本木
ドラゴン危機一発´97 <HDリマスター版> [DVD]
アメイジングD.C.
2015-10-02


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