15-012「イントゥ・ザ・ウッズ」(アメリカ)

願いは心から生まれる
 長年連れ添いながらも、子どもがいないことで危機を迎えていたパン屋の夫婦。
 ある日、子どもが授からない原因が魔女の呪いにあると知る。魔女は夫婦に、呪いを解きたければ、森の中から“ミルクのように真っ白な牛”(ジャックと豆の木)、“血のように赤いずきん”(赤ずきん)、“トウモロコシのように黄色い髪”(ラプンツェル)、“金色に輝く靴”(シンデレラ)を持ち帰れと告げる。
 夫婦は子どもを授かりたいという願いを叶えたい一心で、森の奥深くへと足を踏み入れていくが。(「allcinema」より)


 「塔の上のラプンツェル」「ジャックと天空の巨人」「赤ずきん」、そして今週末公開される「シンデレラ」

 映画化もされている、おとぎ話の主人公たちが一堂に会して物語が展開されるファンタジー。

 元々ブロードウェイ・ミュージカルであり、それを映画化して、同じくミュージカルに仕立てている。
 監督はミュージカル「シカゴ」「NINE ナイン」のロブ・マーシャルで、またまたミュージカルの監督にあたっている。


 赤ずきんにジャック、シンデレラ、それぞれの願いを持って、彼女たちは村の近くの森に入っていく。
 ラプンツェルは、幼い頃から森の中の扉のない塔に閉じ込められ、そこから出ることを願う。

 そして、魔女によってかけられた呪いを解くために、森に入っていくのがパン屋の夫婦。

 おとぎ話どおり、魔女も王子もオオカミも登場するが、パン屋の夫婦というのは、何かのおとぎ話に出ていたかな、と悩んでいたが、本作での主人公という設定で登場したキャラだったのかな。


 このパン屋の夫婦が、魔女から呪いを解くためには、四つのアイテムを三夜のうちに集めることと告げられる。
 それが、白い牛、赤いずきん、黄色い髪、金色の靴ということで、おとぎ話のキャラに関わっていることは明らか。

 パン屋夫婦がアイテムを求めて、おとぎ話のキャラに関わっていくことで、それぞれの願い、欲望が表されるという設定のようである。

 それぞれの願いが叶って、最後はめでたし、めでたしの大団円と思っていたのだが、そこから思いも寄らぬ運命が彼らに降りかかってくる。


 結構、皮肉もあり、薄暗い森の中が舞台ということもあり、ダーク・ファンタジーの雰囲気もいっぱいだった。

 おとぎ話の主人公たちが叶えた願いは、本当に彼女たちに幸せをもたらしたのか。
 そんなことを問いかけているような展開になっていくところは、面白かったな。

 登場人物の中では、驚くような運命をたどっていく者もいたりする。

 謳い文句になっている、〝ハッピーエンドのその後〟である。

 
 正直、終盤の展開、結末にはそれ程ハッピー感もないし、スッキリした感じでは終わらない。
 一応、願いというものの大切さは表しているようではあったが。

 そして、台詞の8.9割方は歌であるが、同じような心情を表す、似たような歌ばかりで、間延び感もあったかな。

 オオカミを演じたのがジョニー・デップであるが、まさかの出番少なめ。
 これも物足りなさ感じる一要因だったかもしれないな。


 ちょっと皮肉の利いた、ダーク・ファンタジーっぽい話は嫌いではなかったが、逆にミュージカルだったという点が、惹き込まれ難さを作った作品だったかな。

/5

監督:ロブ・マーシャル
出演:メリル・ストリープ、エミリー・ブラント、ジェームズ・コーデン、アナ・ケンドリック、トレイシー・ウルマン
    クリス・パイン、クリスティーン・バランスキー、ジョニー・デップ、リラ・クロフォード、タミー・ブランチャード
    ダニエル・ハットルストーン、マッケンジー・マウジー、ビリー・マグヌッセン、ルーシー・パンチ
於:池袋HUMAX CINEMAS

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