14-201「複製された男」(カナダ・スペイン)

道は開かれる
 ある日、大学の歴史講師アダムは、同僚から薦められた映画を鑑賞していたとき、端役の中に自分と瓜二つの俳優を発見する。あまりに似すぎていることに驚愕し、取り憑かれたようにその俳優のことを調べ始めるアダム。
 やがてアンソニーという名前を突き止め、ついに2人は対面する。彼らは、後天的に出来た傷跡を含め、服装以外のすべてが一緒だった。まったく同じもう一人の自分の存在に気づいてしまったアダムとアンソニー。
 彼らの運命は、互いの恋人と妻をも巻き込み、思いも寄らぬ方向へと向かっていくが。(「allcinema」より)


 ノーベル賞作家であるジョゼ・サラマーゴの小説を原作として、「プリズナーズ」のドゥニ・ヴィルヌーヴが映画化したサスペンス・ミステリー。

 同じく「プリズナーズ」に出演したジェイク・ギレンホールが一人二役で、おそらくオリジナルの人物とクローンされたのであろう人物を演じている。

 はっきりとは明言していないが、クローンに関わる話であり、オリジナルとコピーが衝突して激しい攻防を繰り広げるような話かと思っていた。

 実際は、非常に静かに物語が展開する。

 
 大学講師をしているアダムは、ある日同僚が口にした映画をDVDで鑑賞する。
 その中に自分そっくりの俳優を発見し、その後その俳優が出演している映画を何本も観る。

 やがて、その俳優、アンソニーのことを調べ、彼に接近していくアダム。
 そして、ついに二人は顔を合わせることになる。

 
 サスペンス・ミステリーであるが、物語は淡々と進んでいき、もちろんアダムがアンソニーのことを調べ、いったい何故このようなことが起こったのかを突き止めようとする展開なのだろうが、ちょっと目的地が判りづらい話であった。

 アダムには恋人のメアリーが、アンソニーには身重の妻、ヘレンがおり、彼女たちも同じ容姿、同じ声の彼らの存在が及ぼすものに巻き込まれていく。

 物語の展開としては興味深いものであったが、どうも判りづらさの方が大きかったかな。

 同じ容姿の男が二人いることの理由に関しても、ハッキリすることがなかったような。
 何となく、アダムの母親が漏らした言葉など、手がかりになりそうなものはあったのだが。

 同僚が映画を薦めたことにも何か理由があるのだろう。
 単なる偶然ではないような感じはするのだが。

 しかし、同じ容姿、同じ声でも違う男だというのを女性はちょっとしたことから、やっぱり気付くものなんだな。

 
 果たしてどんな結末になるのだろう、と思っていたが、その最後は驚きというか、ちょっと呆気にとられるものだった。

 結局本作は、設定からも、その物語自体からも、不条理サスペンスということだったんだな。

 面白い話だったが、ほとんど理解には及ばない作品だった。

/5

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ジェイク・ギレンホール、メラニー・ロラン、サラ・ガドン、イザベラ・ロッセリーニ、ジョシュア・ピース
    ティム・ポスト、ケダー・ブラウン、ダリル・ディン、ミシャ・ハイステッド、メーガン・メイン、アレクシス・ウイガ
於:TOHOシネマズ シャンテ

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  • 複製された男

    Excerpt: あのラストシーンは何? Weblog: だらだら無気力ブログ! racked: 2014-09-25 22:52
  • 複製された男

    Excerpt: 【概略】 大学の歴史講師・アダムは、ある日映画の中に自分と瓜ふたつの俳優を発見する。驚きを通り越し恐怖を感じた彼は、その俳優を捜し始め…。 サスペンス さて難解らしい映画に挑戦。監.. Weblog: いやいやえん racked: 2015-01-18 08:51
  • 「複製された男」 うーむ、歯が立ちません

    Excerpt: 最近まで公開していた「プリズナーズ」のドゥニ・ビルヌーブ監督作品。 この監督の作 Weblog: はらやんの映画徒然草 racked: 2015-02-23 21:51
  • 映画評「複製された男」

    Excerpt: ☆☆★(5点/10点満点中) 2013年カナダ=フランス=スペイン合作映画 監督ドニ・ヴィルヌーヴ ネタバレあり Weblog: プロフェッサー・オカピーの部屋[別館] racked: 2015-06-18 09:45