14-086「オンリー・ゴッド」(デンマーク・フランス)

魔物が来る
 タイでボクシングクラブを経営しながら闇のビジネスに手を染めていたビリーとジュリアンの兄弟。
 ある日、兄ビリーが何者かに惨殺され、知らせを受けた母でありギャングの女ボス、クリスタルはジュリアンに復讐を命じる。
 やがてそんなジュリアンの前に、神に代わって裁きを下す謎の男チャンが現われる。(「allcinema」より)


 「ドライヴ」と同じく、監督はニコラス・ウィンディング・レフン、主演がライアン・ゴズリングのバイオレンス・サスペンス。


 タイで闇のビジネスを行っていたジュリアンの兄、ビリーが惨殺され、二人の母親であるギャングのボス、クリスタルは復讐を果たそうとする。

 その復讐にジュリアンも手を貸すよう命じられるが、なかなかそれを実行に移そうとしない。

 そんな彼らが復讐を果たそうとする相手は、警官でありながら、自ら裁きを下すチャンという男であった。

 
 激しいバイオレンス・シーンの多い作品であったが、どこか静謐な雰囲気も漂う作品で、動よりも静を重視したような作品になっている。

 ライアン・ゴズリング演じるジュリアンも、あまり感情を表に出さないタイプで、何を考えているか判らないし、時折常軌を逸したような行動も起こしたりする。

 復讐の相手となるのは、チャンという警官であるが、こちらもちょっと異常とも思えるような男であるが、自らを神と称して、犯罪者に対し、制裁を下していくのだが、それが鉈をもって行うもの。

 なかなか、その制裁シーンは凄惨なものがあったな。

 そんなチャンに対して、クリスタルは刺客を送るが、なかなか復讐は成就しない。

 そんな中で、ついにジュリアンも復讐に手を貸すこととなるが、それはチャン自身を襲うようなものではなかった。
 いわゆる、目には目を、のようなものであるが、そこでジュリアンは思わぬ行動に出る。

 果たして、神というより悪魔のような男チャンに対して、復讐は果たされるのか。
 ジュリアンの運命はどうなるのか。


 非常に台詞も少ない感じの作品で静謐。
 色使いもちょっと凝ったところがあり、特に部屋の中の赤やオレンジの色が印象的。

 「ドライヴ」が非常に判りやすい展開の作品だったのに対し、こちらはやや難解なところがあったな。

 ちょっと、とっつき難い作品であるが、その重厚な雰囲気には惹き込まれるものがあった。
 物語的には、スッキリとするようなものではなかったな。

/5

監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
出演:ライアン・ゴズリング、クリスティン・スコット・トーマス
    ヴィタヤ・パンスリンガム、ラータ・ポーガム、ゴードン・ブラウン、トム・バーク
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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  • オンリー・ゴッド

    Excerpt: これは劇場でなくDVDで充分だった。劇場で観てたら間違いなく寝落ちしてた。 Weblog: だらだら無気力ブログ! racked: 2014-06-03 01:47
  • オンリー・ゴッド

    Excerpt: 【概略】 兄・ビリーを殺され報復を考えたジュリアンだったが、兄の犯した事件の一部始終を聞き思い留まる。しかし激昂した母・クリスタルは彼に復讐を命じ…。 アクション 寡黙設定のライア.. Weblog: いやいやえん racked: 2015-06-03 12:08