14-046「カノジョは嘘を愛しすぎてる」(日本)
あなたが作る歌はあなた自身?
大人気バンド“CRUDE PLAY”の元メンバーで天才クリエイターでもある小笠原秋は、たまたま知り合った女子高生の小枝理子に声をかけ、自分の正体を隠したまま付き合い始める。
軽い気持ちで付き合い始めた秋だったが、やがて純真な理子に惹かれるようになっていった。
しかしCRUDE PLAYのプロデューサーでもある高樹総一郎が理子をスカウトしたことから、嘘から始まった二人の恋は大きく動き始めるのだった。(「allcinema」より)
青木琴美の人気コミックスを実写映画化した作品。
佐藤健が主演で、音楽映画というと、「BECK」を思い出してしまい、今回佐藤健は歌うんだろうか、と思っていたが、彼が演じるのは、人気バンド“CRUDE PLAY”の楽曲を全て手がける天才クリエイターという役柄だった。
そんなわけで、彼自身が歌うようなシーンはなかったが、曲を作るということで、時折鼻歌程度のものは披露してくれていたな。
そんな佐藤健演じる小笠原秋は、音楽に対して嫌気とつまらなさを感じていたが、偶然出会った女子高生、小枝理子に声をかけたことから、やがて彼女に癒され、再び音楽に対して向き合う気持ちを持ち始める。
小枝理子演じる大原嬰子は今まで見たことなかったので、恐らく新人だと思うが、理子も実は同級生とバンドを組んで歌っているという設定。
いや、彼女の歌声が凄かったな。
何か彼女が歌う曲、聴いたことあるな、と思っていたら、CMで使われていたんじゃないかな。
秋は理子と出逢った時、自分が“CRUDE PLAY”の曲を作っているAKIだということを隠し、更に歌う女性が嫌いだという秋に対し、理子は自分が歌うことが大好きだということを告げられずにいる。
本当のことを言えずにいる二人は、それぞれ惹かれていくのだが、本当のことを知った時に関係はどうなるんだろうか、と思ったりするが、そのあたりは意外とアッサリ流れていったな。
“CRUDE PLAY”のプロデューサーである高城が、理子をスカウトしたことから、二人の関係が周囲に影響を及ぼしはじめる。
この高城は、かなりのやり手のプロデューサーのようであるが、売れるためには、どのような手段でも取るという男。
純粋に音楽を楽しみたい秋は、高城の音楽に対する姿勢に嫌気を感じ、敵対心を持っている。
普通だったら、高城が純粋な若者の心を踏みにじるような男であり、一種の悪という存在となり、秋に共感させるような感じなんだろう。
しかし、歳をとってくると、必ずしも高城のやり方が悪いとは言えないと感じる部分もある。
言いすぎな部分もあることはあるが、商売としては仕方ないところもあるかな、と感じるな。
逆に、それに対してふてくされている秋に対して、必ずしも肩入れしてしまうわけでもない。
もちろん音楽に対する純粋な気持ちが判らないわけではないんだが、と言い訳はしておくが。
理子のデビューを巡って、秋や高城など、周囲の思惑と気持ちが絡み合っていく中で、果たして秋と理子の関係がどうなっていくのかは興味深かったし、純粋に相手を思う二人のことは共感できたな。
二人の関係の行く末が気になる作品で、やっぱり音楽映画の効用で、クライマックスで歌われるシーンでは気持ちも盛り上がる。
なかなか話の展開には惹き込まれる作品であった。



/5
監督:小泉徳宏
出演:佐藤健、大原嬰子、三浦翔平、窪田正孝、水田航生、浅香航大
吉沢亮、森永悠希、谷村美月、勝村政信、相武紗季、反町隆史
於:新宿ピカデリー
大人気バンド“CRUDE PLAY”の元メンバーで天才クリエイターでもある小笠原秋は、たまたま知り合った女子高生の小枝理子に声をかけ、自分の正体を隠したまま付き合い始める。
軽い気持ちで付き合い始めた秋だったが、やがて純真な理子に惹かれるようになっていった。
しかしCRUDE PLAYのプロデューサーでもある高樹総一郎が理子をスカウトしたことから、嘘から始まった二人の恋は大きく動き始めるのだった。(「allcinema」より)
青木琴美の人気コミックスを実写映画化した作品。
佐藤健が主演で、音楽映画というと、「BECK」を思い出してしまい、今回佐藤健は歌うんだろうか、と思っていたが、彼が演じるのは、人気バンド“CRUDE PLAY”の楽曲を全て手がける天才クリエイターという役柄だった。
そんなわけで、彼自身が歌うようなシーンはなかったが、曲を作るということで、時折鼻歌程度のものは披露してくれていたな。
そんな佐藤健演じる小笠原秋は、音楽に対して嫌気とつまらなさを感じていたが、偶然出会った女子高生、小枝理子に声をかけたことから、やがて彼女に癒され、再び音楽に対して向き合う気持ちを持ち始める。
小枝理子演じる大原嬰子は今まで見たことなかったので、恐らく新人だと思うが、理子も実は同級生とバンドを組んで歌っているという設定。
いや、彼女の歌声が凄かったな。
何か彼女が歌う曲、聴いたことあるな、と思っていたら、CMで使われていたんじゃないかな。
秋は理子と出逢った時、自分が“CRUDE PLAY”の曲を作っているAKIだということを隠し、更に歌う女性が嫌いだという秋に対し、理子は自分が歌うことが大好きだということを告げられずにいる。
本当のことを言えずにいる二人は、それぞれ惹かれていくのだが、本当のことを知った時に関係はどうなるんだろうか、と思ったりするが、そのあたりは意外とアッサリ流れていったな。
“CRUDE PLAY”のプロデューサーである高城が、理子をスカウトしたことから、二人の関係が周囲に影響を及ぼしはじめる。
この高城は、かなりのやり手のプロデューサーのようであるが、売れるためには、どのような手段でも取るという男。
純粋に音楽を楽しみたい秋は、高城の音楽に対する姿勢に嫌気を感じ、敵対心を持っている。
普通だったら、高城が純粋な若者の心を踏みにじるような男であり、一種の悪という存在となり、秋に共感させるような感じなんだろう。
しかし、歳をとってくると、必ずしも高城のやり方が悪いとは言えないと感じる部分もある。
言いすぎな部分もあることはあるが、商売としては仕方ないところもあるかな、と感じるな。
逆に、それに対してふてくされている秋に対して、必ずしも肩入れしてしまうわけでもない。
もちろん音楽に対する純粋な気持ちが判らないわけではないんだが、と言い訳はしておくが。
理子のデビューを巡って、秋や高城など、周囲の思惑と気持ちが絡み合っていく中で、果たして秋と理子の関係がどうなっていくのかは興味深かったし、純粋に相手を思う二人のことは共感できたな。
二人の関係の行く末が気になる作品で、やっぱり音楽映画の効用で、クライマックスで歌われるシーンでは気持ちも盛り上がる。
なかなか話の展開には惹き込まれる作品であった。




監督:小泉徳宏
出演:佐藤健、大原嬰子、三浦翔平、窪田正孝、水田航生、浅香航大
吉沢亮、森永悠希、谷村美月、勝村政信、相武紗季、反町隆史
於:新宿ピカデリー
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