13-378「キャプテンハーロック」(日本)
一瞬の繋がりが永遠となる
宇宙全体へと拡大を続けた人類はやがて地球への帰還を願うようになり、限られた居住権を巡って“カムホーム戦争”が勃発、泥沼の戦乱が続く。
そんな中、“ガイア・サンクション”という統治機構が誕生し、地球を聖地と定めて立ち入りを禁止する。
それから100年、ガイア・サンクションに反旗を翻し、全宇宙に広域指名手配されるならず者がいた。その男こそ、不滅の肉体を持ち、自ら宇宙海賊を名乗るアルカディア号の艦長、キャプテンハーロックだった。
ついにガイア・サンクションはハーロックの暗殺に動き、その命を受けた工作員ヤマがアルカディア号に潜入、ハーロックへと近づいていくのだったが。(「allcinema」より)
「宇宙戦艦ヤマト」の松本零士のもう一つの代表作を「EX MACHINA エクスマキナ」「スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン」等の荒牧伸志が監督して、フルCGで作り上げたSFスペクタクル・アニメ。
〝キャプテンハーロック〟の名前は聞いたこともあるし、タイトルなのかどうかは判らないが、〝我が青春のアルカディア〟という言葉もよく知っている。
ただ原作も読んだことが無いし、おそらくアニメも観た記憶がない。
と言うことで、本作がハーロックを観る最初となったのだが、どうやら物語自体はオリジナルのものらしい。
フルCGアニメということで、ハーロック自身の顔かたちも記憶しているものとはちょっと違うものになっているのかな。
宇宙に散らばる人類を統治する〝ガイア・サンクション〟という機構に反旗を翻し、自らを宇宙海賊と名乗るハーロック。
そんなハーロック抹殺の命を受け、ハーロックの乗る海賊船アルカディア号にクルーとして潜入するヤマ。
しかし、そんなヤマはハーロックとその仲間たちと接しているうちに、ハーロックの真の目的と、地球に関する隠された事実を知ることとなる。
ハーロックという人物が一見クールで、しかし義に厚い男として描かれ、なかなか魅力的である。
ある理由で不死の体を持ち、まるで幽霊船がごときアルカディア号を操るハーロック。
戦闘シーンもなかなか見応えがあり、それは宇宙船同士の対決であったり、個人での対決シーンであったりする。
暗殺者としてアルカディア号に潜入したヤマが、一度はハーロックたちを裏切るものの、実兄であるイゾラの思惑、ひいてはガイア・サンクションが隠していた地球の真実を知り、更にハーロックの意志を知り、ハーロックたちに加勢するという展開は、王道的な話だったかな。
そのヤマとイゾラ、そして二人の幼馴染みであるナミとの関係は、ドラマティックな要素として描かれている。
かつてはヤマに想いを寄せていたナミだが、ある事故がきっかけでイゾラの妻となる。
そのナミの本当の姿と、地球の本当の姿。
これがヤマにはダブったものに見えたのかもしれないな。
絶望の中に希望の光を見出すという話は、これまたよくあるテーマではある感じがする。
しかし、壮大なスケールな世界観は楽しめたし、ハーロックという宇宙海賊も魅力的であった。
ハーロックというのは個人の名前ではなく、それは受け継がれていくものだったのかな。


/5
監督:荒牧伸志
声の出演:小栗旬、三浦春馬、蒼井優、古田新太、福田彩乃
森川智之、坂本真綾、沢城みゆき、小林清志、大塚周夫
於:渋谷TOEI
宇宙全体へと拡大を続けた人類はやがて地球への帰還を願うようになり、限られた居住権を巡って“カムホーム戦争”が勃発、泥沼の戦乱が続く。
そんな中、“ガイア・サンクション”という統治機構が誕生し、地球を聖地と定めて立ち入りを禁止する。
それから100年、ガイア・サンクションに反旗を翻し、全宇宙に広域指名手配されるならず者がいた。その男こそ、不滅の肉体を持ち、自ら宇宙海賊を名乗るアルカディア号の艦長、キャプテンハーロックだった。
ついにガイア・サンクションはハーロックの暗殺に動き、その命を受けた工作員ヤマがアルカディア号に潜入、ハーロックへと近づいていくのだったが。(「allcinema」より)
「宇宙戦艦ヤマト」の松本零士のもう一つの代表作を「EX MACHINA エクスマキナ」「スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン」等の荒牧伸志が監督して、フルCGで作り上げたSFスペクタクル・アニメ。
〝キャプテンハーロック〟の名前は聞いたこともあるし、タイトルなのかどうかは判らないが、〝我が青春のアルカディア〟という言葉もよく知っている。
ただ原作も読んだことが無いし、おそらくアニメも観た記憶がない。
と言うことで、本作がハーロックを観る最初となったのだが、どうやら物語自体はオリジナルのものらしい。
フルCGアニメということで、ハーロック自身の顔かたちも記憶しているものとはちょっと違うものになっているのかな。
宇宙に散らばる人類を統治する〝ガイア・サンクション〟という機構に反旗を翻し、自らを宇宙海賊と名乗るハーロック。
そんなハーロック抹殺の命を受け、ハーロックの乗る海賊船アルカディア号にクルーとして潜入するヤマ。
しかし、そんなヤマはハーロックとその仲間たちと接しているうちに、ハーロックの真の目的と、地球に関する隠された事実を知ることとなる。
ハーロックという人物が一見クールで、しかし義に厚い男として描かれ、なかなか魅力的である。
ある理由で不死の体を持ち、まるで幽霊船がごときアルカディア号を操るハーロック。
戦闘シーンもなかなか見応えがあり、それは宇宙船同士の対決であったり、個人での対決シーンであったりする。
暗殺者としてアルカディア号に潜入したヤマが、一度はハーロックたちを裏切るものの、実兄であるイゾラの思惑、ひいてはガイア・サンクションが隠していた地球の真実を知り、更にハーロックの意志を知り、ハーロックたちに加勢するという展開は、王道的な話だったかな。
そのヤマとイゾラ、そして二人の幼馴染みであるナミとの関係は、ドラマティックな要素として描かれている。
かつてはヤマに想いを寄せていたナミだが、ある事故がきっかけでイゾラの妻となる。
そのナミの本当の姿と、地球の本当の姿。
これがヤマにはダブったものに見えたのかもしれないな。
絶望の中に希望の光を見出すという話は、これまたよくあるテーマではある感じがする。
しかし、壮大なスケールな世界観は楽しめたし、ハーロックという宇宙海賊も魅力的であった。
ハーロックというのは個人の名前ではなく、それは受け継がれていくものだったのかな。



監督:荒牧伸志
声の出演:小栗旬、三浦春馬、蒼井優、古田新太、福田彩乃
森川智之、坂本真綾、沢城みゆき、小林清志、大塚周夫
於:渋谷TOEI
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