13-398「ハル HAL」(日本)

人間だって他人のことは100%は理解できない 
 飛行機事故により最愛のハルを失ってしまったくるみは、何も食べず、眠ることもしないで、生きる気力を失ったまま押し入れの中で暮らしていた。
 くるみの祖父が経営する工場で働く作業ロボットのキューイチ(Q01)は、くるみを救うためにハルそっくりのロボハルとなり彼女と暮らすことに。
 ロボハルは固く閉ざしたくるみの心を開くことができるのか。(「allcinema」より)


 事故で恋人を失った女性と、その恋人そっくりのロボットが同居し、心を通わせていくSFラブ・ストーリー。

 漫画家の咲坂伊緒が描いたキャラクターを原案として製作された中編アニメ。
 と言っても、当然ながら咲坂伊緒も知らないし、そのキャラも知らないのだが。


 飛行機事故で最愛の男性ハルを失い、生きる気力を失ったまま家の中で暮らしている女性くるみ。

 そんなくるみを救うために、くるみとハルを知る荒波博士は、ロボットのキューイチを、ハルそっくりの姿に作り変え、くるみと一緒に暮らさせる。

 何か逆効果のような感じもする博士の行動であるが、とりあえず、何も食べず、眠りもせず、心を閉ざしたくるみを救い出すために、ハルは奮闘する。

 ロボットのハルが、最初は拒絶されていたくるみに対し、彼女の願い事などを知り、それを叶えるために行動し、やがて人の心というものを理解していく様を描いている。

 人の心、くるみの心を理解し始めたハルと、そんなハルの気持ちを受け入れ始めたくるみ。
 ロボットと人のラブ・ストーリーである。

 爽やかな感じのストーリーになっており、更に舞台となっているのが京都。
 そんな京都の風景と、ハルたちの周囲の人々の温かさというものもあり、温かい雰囲気の作品に仕上がっている。

 まあ、ハルはロボットと言っても、機械的なところはほとんど見えず、人間だと言ってもおかしくないキャラだったので、二人の関係にそれ程違和感がなかったのかな。

 二人が心通わせた始め、幸せな日々を送るのかなというところで事件が発生するのだが、そこで思わぬ真実が明らかになる。

 そんなオチがあったとは。

 50分くらいの作品で、ちょっとした爽やかさを感じ、画ながら京都の街並みも楽しめる作品。
 ハルとくるみが暮らす家は、かなり旧い感じの家であり、その近所も含めて、京都っぽさを感じさせる家並みだったな。

/5

監督:牧原亮太郎
声の出演:細谷佳正、日笠陽子、宮野真守、辻親八、大木民夫
於:新宿ピカデリー
『ハル』DVD通常版
ポニーキャニオン
2013-12-18


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