13-387「サウンド・オブ・ノイズ」(スウェーデン・フランス)

この音楽が世界を変える、皆そう言う 
 音楽一家に生まれながらも、自らは音痴で筋金入りの音楽嫌いという警官アマデウス。
 彼が追うのは、あらゆるものを楽器に見立て、とんでもない場所で音楽を作り出してしまう謎の音楽テロ集団。
 彼らは街中に張り紙をして、“4楽章の音楽テロ”なる前代未聞の犯行予告を実行していくのだが。(「allcinema」より)


 6人の音楽家たちが、4つの〝音楽テロ〟を計画し、それを実行しようとする様と、そのテロを阻止しようとする警官の姿を描いたクライム・コメディ。

 フリーサウンドのアーティストであるサラと作曲家のマグナスが、4人のドラマーを集めて、4つの音楽テロを実行しようと計画する。
 そして、そのテロを阻止しようとするのが、著名な音楽一家に生まれながら、音痴で音楽が大嫌いなアマデウス。

 アマデウスという名前を付けられたのは、もちろん音楽家にするためだったんだろうが、それにしてもかなり勇気あると言うか、ちょっと無謀にも近い命名だな。
 本人もこの名前があまり好きではないようであるし。

 そんな音楽嫌いということで、音楽テロリストたちも許せず、個人的な恨みに近い捜査を行う。

 音楽テロというのがいかなるものかと言うと、あらゆる場所、あらゆるものを使って音楽を奏でるというもの。
 
 病院の手術室に入って、患者がいる中で、病院の器具を使って音を紡ぎだす。
 更に銀行に入り込んで、札束を刻み、印を押して音を奏でるなど。

 もちろん犯罪なのであろうが、そこには現代音楽に警鐘を鳴らすといような大義名分もあるようである。

 一応テロが実行されるクライム・ムービーではあるが、他人を殺傷するようなものではなく、サスペンスフルな感じのものでもない。

 ちょっとコミカルな雰囲気も交じっており、変に心地良い雰囲気を感じたりする。

 テロ予告は4楽章に分けられており、果たして4つのテロが実行されるのか、それともアマデウスはそのテロが実行されるのを阻止することができるのか。

 テロ実行とその捜査のストーリーが進む中で、ロマンスも織り込まれる。

 正直、全てのテロが行われると、それによって及ぼされるものが判りにくかったし、アマデウスがテロリストたちにやらせたものも、その理由と影響が判りにくかった。

 音楽嫌いのアマデウスが、この捜査を終えて、音楽に対しどのような心持ちになるのかな、と思ったが、一体何を満足したんだろうな。

 ロマンスも含めて、全ての結末が半端なように感じたが、奏でられる音楽にはどこか心地良い雰囲気を味わわされる作品であった。

 エンディングで歌われる歌も印象的で、気持ちのいい曲だったな。

/5

監督:オラ・シモンソン、ヨハネス・シェルネ・ニルソン
出演:ベングト・ニルソン、サナ・バーション、マグナス・ボイエソン、ヨハネス・ビョーク
    マルクス・ハラルドソン・ボイエ、フレデリック・ミア、アンダース・ベステガルド
於:新宿シネマカリテ
サウンド・オブ・ノイズ [DVD]
東宝
2014-02-21


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    Excerpt: 斬新なアイデアです、街にあるものを何でも楽器にしてしまう音楽テロリスト集団という発想とその演奏はユーモアたっぷりで最高です。 特に第一章での手術室での演奏がね!不謹慎だけど笑ったわー あんな.. Weblog: いやいやえん racked: 2014-05-01 09:06