13-327「グランド・イリュージョン」(アメリカ)

近づけば近づくほど見えにくくなる 
 “フォー・ホースメン”を名乗る4人組のスーパー・イリュージョニスト・チームが、大観衆が見守るラスベガスのステージで前代未聞のイリュージョン・ショーを披露する。なんと、遠く離れたパリの銀行を襲い、その金庫から320万ユーロという大金を奪い取ってしまったのだ。
 一夜にして全米中にその名を轟かせたホースメンだったが、FBIとインターポールの合同捜査チームは、すぐさま強盗容疑で身柄を拘束する。
 しかしトリックを暴くことができず、証拠不十分のまま釈放を余儀なくされる。
 そこで捜査チームは、元マジシャンのサディアスに協力を要請し、ホースメンのさらなる犯行の阻止とその逮捕に全力で取り組むのだが。(「allcinema」より)


 〝フォー・ホースメン〟と名乗る4人のイリュージョニストたちが鮮やかなトリックで大金を奪う様と、彼らを追う捜査官たちの姿を描くクライム・サスペンス。

 イリュージョニストの話というと「幻影師アイゼンハイム」「プレステージ」などを思い出す。

 果たして、どんなマジックをもって彼らは大金を奪うのか、興味深い作品だった。

 ジェシー・アイゼンバーグ演じるアトラスら4人のメンバーが、ラスベガスにいながらパリの銀行の金庫から大金を奪うということを成し遂げ、また大金を奪う計画を立てていると予想するFBIと国際警察の合同捜査チームは、更なる犯罪を防ぐために奔走する。

 フォー・ホースメンがどういう目的で、どのような犯罪を行うのかということに興味は沸くが、彼らの視点というよりも、その彼らは追う捜査官たち側からの視点が大きな割合を占めていた話だった。

 特に捜査官たちの中で中心となるのは、マーク・ラファロ演じるFBIのディランと、メラニー・ロラン演じるインターポールのアルマ。

 特にディランが必死でフォー・ホースメンを追いながら、トリックによって騙されてしまうという様がユーモアある展開で描かれていく。

 捜査と推理で、フォー・ホースメンにあと一歩に迫ったかと思えるディランだが、トリックによって煮え湯を飲まされる様は、ちょっとスッキリしたりもする。

 捜査チームは、元マジシャンで、今はマジックのネタを暴くことを商売としてるサディアスに協力を依頼し、そのサディアスが、一つ一つの事件の後にそのトリックを暴いていってくれる。

 なるほど、と感心するところもあるが、マジックを題材とした映画の難しさは、特殊効果など映像自体でもトリックを弄することができるので、いかに凄いマジックと言われても、それが本当のマジックなのか、映像マジックなのか判らないところだな。

 捜査の途中で、古代エジプトから伝わる謎の集団の伝説まで登場してきて、もしかするとこれはかなりファンタジックな方向へ進むんではないかと思ったりもする。

 そして更に気になってくるのは、フォー・ホースメンに協力する人物がいるのではないかということ。

 そんな中で、フォー・ホースメンは最後のイリュージョンに挑み、それをディランたちは何とか阻止しようとする。

 クライマックスからラストに至るところで、フォー・ホースメンの真の目的と、更なる真実の露見となるのだが、ちょっとした驚きは感じさせるが、衝撃的などんでん返しという程ではなかったかな。

 最後の真実は、ミステリーとして考えるなら、ある意味掟破りのようなものだったな。

 途中途中、マジックを駆使して、捜査の追っ手をかわしていく様は、観ていて面白い部分もあったが、全体的にはそれ程驚きとスッキリしたものは感じることのできなかった作品だった。

 いやらしい程に、もっとスマートにマジックを施すような部分も欲しかったな。

/5

監督:ルイ・レテリエ
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソン、メラニー・ロラン、アイラ・フィッシャー
    デイヴ・フランコ、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、コモン、マイケル・ケリー、ジョゼ・ガルシア
於:角川シネマ新宿

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  • 「グランド・イルージョン」 流れに身を任せて観るのがよし

    Excerpt: マジックやイルージョンというのは人それぞれに楽しみ方があるかなと思います。 マジ Weblog: はらやんの映画徒然草 racked: 2014-01-15 10:14
  • グランド・イリュージョン

    Excerpt: テンポよくて、めちゃ面白かった。 Weblog: だらだら無気力ブログ! racked: 2014-02-03 00:32
  • グランド・イリュージョン

    Excerpt: 単なるマジシャン集団のマジックの謎を暴け!ではなく、何のためのイリュージョンか誰のためのものか、などが最後に明らかになる娯楽作で、とても面白かったです。 ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラ.. Weblog: いやいやえん racked: 2014-04-05 09:40