13-236「ウルヴァリン:SAMURAI」(アメリカ)

名誉ある死、苦痛からの解放 
 カナダの山奥で隠遁生活を送るウルヴァリンことローガンのもとに、彼の旧友でもある日本の大物実業家・矢志田の使者が現われる。余命わずかの矢志田は、命の恩人であるローガンに最後に一目会いたいと願っていた。
 日本を訪れ、病床の矢志田と再会したローガンだったが、矢志田はまもなく“君の永遠の命を終わらせてあげる”との謎の言葉を残して息を引き取る。
 その後、葬儀に参列したローガンは、謎の武装集団に狙われた矢志田の孫娘マリコを救い出す。執拗な追っ手をかわし、一緒に逃避行を続ける2人はいつしか恋に落ちる。
 またやがて、戦いの中で、自らの不老不死の肉体を支えていた驚異的な治癒能力が失われていることに気づくローガンだったが。(「allcinema」より)


 「X-MEN」シリーズのスピンオフ作品、ウルヴァリンにスポットを当てた「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」に続く第2弾。

 本作の話題は、ハリウッドが本格的な日本ロケを敢行したということ。

 物語の序盤はローガン=ウルヴァリンが隠遁生活を送っているカナダが舞台であったが、すぐに日本へと移される。

 日本が舞台ということで、日本人役者も出演しているが、大物実業家、矢志田の息子シンゲンを演じたのは「ラスト・サムライ」から「サンシャイン2057」「ラッシュアワー3」「スピード・レーサー」などハリウッド映画に出演している真田広之。

 しかし、シンゲンの娘マリコを演じたTAOや、マリコと姉妹同然に育ったユキオを演じた福島リラなどは知らない女優だったな。
 英語が話せるということで、海外で活躍している女優かモデルだろうか。

 マリコの幼馴染みのハラダを演じたのは、ウィル・ユン・リーで、日本人ではなかったしな。

 増上寺から秋葉原、上野、そして広島県福山市、愛媛県今治市で撮影が行われたようだが、加えてパチンコ店やラブ・ホテルなども登場したのは、違った意味で日本の文化紹介だったのかな。

 ちょっと日本の紹介としては首を捻るようなところもところどころあり、葬儀に甲冑が飾られていたり、忍者集団が登場したりするというのはおかしいだろう、と思うのだが、これはハリウッドの方が日本を舞台にした作品に望むものだったんだろうな。

 矢志田が死に、その葬儀の最中にマリコが何者かに襲われ、ローガンは彼女を助け、共に逃げることになる。
 更にローガンの不死の体に異変が起き、傷つき、命が危険にまでさらされる。

 果たして、マリコを狙うのは何者で、二人は逃げ切ることができるのか。

 日本を舞台にしたということで興味深かったが、逆にミュータントがほとんど出てこなかったのは、残念だったな。

 一応ウルヴァリンの他に一人ミュータントは登場するが、それだけ。

 ユキオは軽く予知能力があるような女性であったが、ミュータントではなかったようだ。
 ただ、そのソード・アクションはなかなか良かったな。

 ファムケ・ヤンセン演じるジーンが登場していたが、これはローガンにまとわりつく悪夢みたいなもののようであった。

 ローガンの持つ不死の力が主題として取り上げられていた感じではあったが、単なる異国のヒーローという感じの話になっていたな。

 前作に関わる人物や話なども全く出てこず、スピンオフのスピンオフみたいな作品であった。

 日本ロケをしたとはいえ、やっぱり突っ込みたくなるような日本描写はあり、「X-MEN」シリーズからは少し外れたような話であったが、ヒーロー・アクションとしては楽しめた。

 エンド・ロール途中で映像があり、シリーズの主要人物が登場。
 次はどのような展開になっていくんだろうな。

/5

監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ヒュー・ジャックマン、真田広之、TAO、福島リラ、ハル・ヤマノウチ
    ウィル・ユン・リー、ブライアン・ティー、スヴェトラーナ・コドチェンコワ、ファムケ・ヤンセン
於:TOHOシネマズ日劇

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