13-227「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」(インド)

ハッピーじゃなければ、エンドじゃない 
 1977年のボンベイ。エキストラ俳優の父と母のもとに生まれた青年オームは、スターを夢見る脇役俳優。女優シャンティに淡い恋心を抱いているが、高嶺の花である彼女を遠くから眺めるのが関の山。
 だがある時、撮影現場の事故からシャンティを救出したことがきっかけで、オームは彼女と急速に親密になる。
 その矢先、実は彼女が売れっ子プロデューサーのムケーシュと結婚し、妊娠していることが判明。
 しかし、更なる成功を求めるムケーシュは、妊娠を喜ぶどころか、彼女を疎ましく思うようになっていた。(「KINENOTE」より)


 「ラ・ワン」「闇の帝王DON ベルリン強奪作戦」のシャー・ルク・カーン主演のボリウッド・エンターテインメント。

 物語は2部構成のようになっており、前半は、1977年を舞台に、エキストラ俳優の青年オームが、恋する人気女優シャンティと知り合いとなり、急速に接近する様子と悲劇が描かれる。

 後半は、それから30年後、超人気俳優であるオーム・カプールが、あることをきっかけに自分のものでない記憶が甦り、オーディションに現れたシャンティそっくりの女優サンディと共に30年前の復讐に乗り出す様子が描かれる。

 輪廻転生の物語で、シャー・ルク・カーンがエキストラ俳優オームと、人気俳優であるオーム・カプールの二役を演じ、ヒロインであるディービカー・バードゥコーンが、シャンティとサンディの二役を演じている。

 前半のオームとシャンティの関係を描いた様子は、ちょっと身分違いの二人のロマンスを描いているようで、シャンティは秘密としている結婚をしているが、オームが純真な心で彼女を思う様子が、なかなか爽やかで、ちょっと切なめである。

 後半の復讐劇は、かつてシャンティが出演し、事件のために中止に追いやられた映画の撮影を、オーム・カプールが再始動させ、シャンティそっくりのサンディを起用して、プロデューサーのムケーシュが行ったかつての悪事を暴きだそうというもの。

 復讐劇ではあるが、コメディ・テイストも強くて、全体的に笑いがあり、楽しい作品になっている。

 そしてインド映画特有の、フルコーラスで歌い、踊りまくるシーンも幾つか挿入される。

 オーム・カプールの豪邸で行われるパーティのシーンでは、煌びやかな部屋の中で、おそらくインドでは有名なんだろうと思われるスターたちが30人も登場して、オーム演じるシャー・ルク・カーンと共に歌い、踊りまくる。

 オーム・カプールが30年前のオームの生まれ変わりだということを、自身が認識し、オームの母親や親友たちと感動の再会をするのだが、その後復讐計画を彼らと共に進めていく。

 医学上本当の親であるはずのカプール夫妻はどうなったんだろうな。

 ちょっとしたツッコミは入れたくなったが、ロマンスにサスペンス、更にアクションやコメディ要素も盛り込んだ作品で、大いに楽しめる作品だった。

 ヒロインを演じたディービカー・バードゥコーンは、本作がデビュー作ということらしいが、見たことあるな、という気がして仕方なかった。
 本作は2007年製作ということで、その後に製作され、日本公開は先だった「チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ」に出演していたんだな。

 それを憶えていたのか、他の女優と一緒に見えたのかは、よく判らないが。

/5

監督:ファラー・カーン
出演:シャー・ルク・カーン、ディービカー・バードゥコーン、アルジュン・ラームパール
    シュレーヤス・タラプデー、キラン・ケール、ジャーヴェード・シェイク
於:渋谷シネマライズ
Ost: Om Shanti Om
Normal
2008-03-24
Various


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