13-181「ゼロ・ダーク・サーティ」(アメリカ)

生かされた者が決着を付ける 
 巨額の予算をつぎ込みながらも一向にビンラディンの行方を掴めずにいたCIA。そんな手詰まり感の漂うビンラディン追跡チームに、情報収集と分析能力を買われたまだ20代半ばの小柄な女性分析官マヤが抜擢される。
 さっそくCIAのパキスタン支局へ飛んだ彼女だったが、取り調べの過酷な現実に戸惑いを見せる。
 そんなマヤの奮闘もむなしく捜査は依然困難を極め、その間にもアルカイダによるテロで多くの命が失われていく。そしてついに、マヤの同僚ジェシカがテロの犠牲になってしまう。
 以来、個人的な感情にも突き動かされ、これまで以上にビンラディン追跡に執念を燃やしていくマヤだったが。(「allcinema」より)


 「ハート・ロッカー」でアカデミー作品賞等を獲得したキャスリン・ビグロー監督が、アメリカCIAのオサマ・ビンラディン追跡から発見、暗殺までの計画と実行の真相を描いた戦争サスペンス。

 中心となった人物は、ジェシカ・チャスティン演じるCIAの女性分析官のマヤ。

 彼女の執念とも言える、ビンラディン捕獲のための情報収集と分析がドキュメント・タッチで描かれ、なかなか緊迫感を上げている。

 個人的には、ビンラディンの情報を得るために、ブラックサイトと呼ばれる秘密収容所での、拷問とも言える尋問方法には、ちょっと眉をひそめる感じがあったな。

 クライマックスでの、ビンラディンが隠れているだろうと思われる屋敷へのシールズの突入シーンでも、さすがに子供、女性には発砲しなかったが、そこにいる男性たちは有無を言わさず発砲、射殺。

 これもどうなんだろう、と思ったが、実際に行われた作戦を、包み隠さず見せたということに良さがあるのかも。

 CIAが諜報活動を行っていく中で、何が真実で、誰が言ったことが真実なのか、それを分析し、取捨選択していくのがマヤ。

 彼女の活動拠点は当然ながら中東。

 そして彼女自身も爆破テロに巻き込まれたり、同僚がテロの犠牲になったりする。

 やがて単なる使命から、狂気とも言える執念を見せ始めるマヤ。

 演じたジェシカ・チャスティンは、「ツリー・オブ・ライフ」で初めて見たと思ったら、その後立て続けに出演作が公開され、 「ヘルプ 心がつなぐストーリー」ではアカデミー助演女優賞にノミネートされ、本作では主演女優賞にノミネートされている。

 本作では、ビンラディン捕獲に執念を見せるマヤを見事に演じていたな。

 アメリカのビンラディン捕獲、暗殺までの過程をドキュメント・タッチで見せ、緊迫感のはらんだ展開で、最後まで興味深く観られた作品であった。

/5

監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェシカ・チャスティン、ジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン、ジェニファー・イーリー、マーク・ストロング
    カイル・チャンドラー、エドガー・ラミレス、ジェームズ・ガンドルフィーニ、クリス・プラット、ハロルド・ペリノー
於:TOHOシネマズ有楽座

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