13-180「ディアトロフ・インシデント」(アメリカ・イギリス・ロシア)

ドアを開けたら、真っ暗闇だった 
 1959年、スキーで極寒のウラル山脈を越えようとした9人の登山グループがディアトロフ峠周辺で遭難する。
 やがて遺体は、そのいずれもが説明のつかない不可解な状態で発見される。しかしソ連政府の秘密主義とも相まって、事件は多くの謎を残したまま、“ディアトロフ峠事件”として人々に記憶されていく。
 そんな中、現代のアメリカ人学生5人がこの事件に興味を抱き、ドキュメンタリー映画の製作に乗り出す。
 さっそく関係者の取材を開始した一行は、やがて遭難現場となった禁断のエリアへと足を踏み入れていくのだが。(「allcinema」より)


 旧ソ連、ウラル山脈のディアトロフ峠周辺で、9人の学生登山家が怪死を遂げたという事件があり、しかも発見された遺体にも多くの謎が残ったという。

 「ディアトロフ峠事件」は世界10大ミステリーの一つだと言われているらしいが、本作を観るまで知らなかったな。

 いまだ詳細は知らされず、しかも冷戦時の旧ソ連で起きた事件ということで、西側に位置していた日本ではそれ程情報も入っていなかったんだろうな。

 そんなミステリーを解き明かすような話を作り上げたのが、「ダイ・ハード2」「クリフハンガー」のレニー・ハーリン監督。

 最近の監督作は「マインドハンター」「5デイズ」など、日本では小規模公開扱いになってしまっているが。

 観るまで知らなかったが、本作はドキュメンタリー形式、ちょっとP.O.V.のような作りになっており、レニー・ハーリンも流行を追ってしまったのか、と思う。

 ディアトロフ峠事件の真相を確かめようとする5人の学生が、映画製作も兼ねてディアトロフ峠を訪れる。
 
 序盤で彼らが遭難し、捜索隊が出動するシーンが映し出され、彼らが映したと思われるカメラが発見される。

 そして出発から、彼らが辿った運命が映し出されていく。

 そういう怪死事件が起こった場所で、彼らが遭遇するのは一体何なのか。

 イェティの仕業だとか、宇宙人に遭遇したとか、一斉におかしくなっただとか、色々学生たちは推測する。

 結論を言ってしまえば、ロシア軍が関与した、ある秘密の研究が関わっていたようだが、単純に終わらせないところは、さすがにレニー・ハーリンという感じだったな。

 現場に到着するまでの様子が、ドキュメンタリー・タッチにありがちな退屈さを感じさせなくもないが、実はそこで彼らが目にすること、耳にすること、あるいは、インタビューで語られていることが、事件に関わっていたり、結末に繋がっているなどして、なかなか感心させられるところもあったな。

 雪山登山のわりには、登山の困難さはあまり表現されなかったが、現場で起こる奇妙な出来事などは、一体どういう顛末になるのだろう、と興味深いものであった。

 ホラーというわけではなかったようで、怖さはなかったのだが、UMAっぽいところもあり、SFっぽいところもあり、ミステリーの解明と、話の顛末はまずまず面白い作品だった。

/5

監督:レニー・ハーリン
出演:ホリー・ゴス、マット・ストーキー、ルーク・オルブライト、ライアン・ホーリー、ジェンマ・アトキンソン
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
ディアトロフ・インシデント ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産) [Blu-ray]
ワーナー・ホーム・ビデオ
2014-01-15


Amazonアソシエイト by ディアトロフ・インシデント ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産) [Blu-ray] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • ディアトロフ・インシデント

    Excerpt: 1959年ソビエト時代、スキーでウラル山脈を越えようとした9人の登山グループが遭難した。その後、捜索隊に発見された遺体の5体は極寒の中ほぼ裸体で、そのうち数名は激しく外的損傷を受けていた。残り.. Weblog: いやいやえん racked: 2014-01-16 08:39