13-164「脳男」(日本)

トイレや食事と同じように人を殺す 
 都内近郊で無差別連続爆破事件が発生、人々を恐怖に陥れていた。
 そんな中、爆弾魔・緑川のアジトを急襲した茶屋刑事は、緑川を捕り逃すも、共犯者と見られる男を逮捕する。
 取り調べでは鈴木一郎と名乗る以外、なにも供述しようとはせず、精神科医・鷲谷真梨子による精神鑑定が行われることに。
 真梨子は感情を一切表に出さない男に興味を抱き、その過去を調べ始めるが。(「allcinema」より)


 首藤瓜於のベストセラー小説を原作としたミステリー・アクション。
 ユニークなタイトルで、原作本のタイトルことはよく聞いたことがあったが、未読。

 感情を全く持たず、痛みさえも感じない、〝脳男〟と呼ばれる男。
 そして、彼は正義のために犯罪者を抹殺する殺人マシン。

 なかなか、その主人公の設定が興味深い作品。
 演じるは「人間失格」「僕等がいた」の生田斗真。

 東京近郊で起こる、無差別連続爆破事件。

 人一倍正義感の強い刑事茶屋が、容疑者のアジトに踏み込むと、背中に傷を負いながら、格闘している男を確保する。

 その男は自らを鈴木一郎と名乗るが、身元不明。
 松雪泰子演じる鷲谷真梨子が男の精神鑑定を行うが、正確すぎる生活行動や受け答えに違和感を持ち、彼の過去を調べ始める。

 そして本名、入陶大威の衝撃的とも言える過去を知る。

 どんな人間でも人間性を取り戻せる、といかにも至極真っ当な考えを持つ真梨子は、鈴木一郎が人間性を取り戻せるよう奔走する。

 そんな彼女の働きかけに対し、爆弾魔である緑川を抹殺しようとする一郎は、その目的を達成するのか、それとも人間性を取り戻すのか。

 緑川と、殺人マシンである一郎を追う刑事の茶屋。

 そして緑川自身も心に深い闇を抱えている。

 四者の思惑と言動が絡み合って、物語は進行していく。

 事件の解決自体は、激しい攻防を見せてくれるが、結構ストレートな展開で決着となる。

 そしてもう一つの展開である鈴木一郎の行き着くところ。

 感情を全く持たない男、鈴木一郎と対照的な存在だと思われるのが、染谷将太演じる志村という男。
 幼児性愛者であった彼は、真梨子の精神医療によって、すっかり治ったと思われ、自らも更生したと言う。

 真梨子が信用していた志村の態度とその事実。
 そして一郎が最後に取った行動と、真梨子に見せたもの。

 なかなかに皮肉があり、それでいて希望の残る終わりだったかな、と思う。

 殺人マシンである一郎というキャラが興味深い作品であったが、どう考えても〝脳男〟というネーミングがピンと来なかったな。

/5

監督:瀧本智行
出演:生田斗真、松雪泰子、江口洋介、二階堂ふみ、太田莉菜、大和田健介、染谷将太、光石研、甲本雅裕
    小澤征悦、石橋蓮司、夏八木勲、緒方明、山崎ハコ、大山うさぎ、池谷のぶえ、勝矢、菊地廣隆、永倉大輔
於:新宿ピカデリー
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  • 脳男

    Excerpt: 松雪泰子にあのセリフを言われてぇ~! Weblog: だらだら無気力ブログ! racked: 2013-08-13 23:22
  • 「脳男」 安易に希望を描かない

    Excerpt: 原作は首藤瓜於さんの2010年江戸川乱歩賞受賞の同名小説です。 こちらは出版して Weblog: はらやんの映画徒然草 racked: 2013-08-14 06:32
  • 脳男

    Excerpt: 「脳男」なんて一風変わった題名なのが気になった。 生田斗真さんが感情のない人間を演じているのだけれど、もともと端正な顔立ちをしてるだけに、無表情であればこその、アンドロイドというかターミネー.. Weblog: いやいやえん racked: 2013-09-14 17:46