13-040「チャイルドコール 呼声」(ノルウェー・ドイツ・スウェーデン)

記憶が現実とは限らない 
 ノルウェーのオスロ。夫の暴力から逃れるため、保護監視プログラムによって郊外のアパートに暮らし始めたアナと8歳の息子アンデシュ。
 不安を拭いきれないアナは、“チャイルドコール”という音声監視モニターを購入する。
 ある日、そのチャイルドコールから子どもの悲鳴が聞こえ、慌てて息子の部屋を覗くが、彼は静かに眠っていた。
 購入した店に相談し、別のチャイルドコールと混戦したのではないかと説明されるアナだったが。(「allcinema」より)

 
 「隣人 ネクストドア」と同じ、ポール・シュレットアウネ監督、そして「ミレニアム」シリーズでリスベットを演じ、「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」「プロメテウス」と出演したノオミ・ラパスが主演のサスペンス・ミステリー。

 ノオミ・ラパス演じるアナと8歳の息子アンデシュが、新しいアパートにやって来て暮らし始めるところから物語は始まるが、どこかアナは神経質で、常にアンデシュを側に置いておこうとする。

 やがて保護監察官がやって来て、実はアンデシュは父親に殺されかけて、アナはアンデシュを連れて、元夫から逃れるように、隠れて暮らすことになったという設定。

 アナは不安で、チャイルドコールという音声監視装置を購入するが、ある夜子供の悲鳴が聞こえ、アナは慌ててアンデシュの部屋へ行くが、アンデシュは静かに眠っている。

 他の装置と混線したのではないかと、店員に説明されたアナであるが、その後も何度か声は聞こえ、それはアパートのどこかの部屋から聞こえるものだと考え、アナは調べ始める。

 ぞこからアナとアンデシュが事件に巻き込まれていくサスペンスかな、と思っていたが、アナの様子自体もちょっとおかしく、記憶が欠落したり、彼女が見たものが、実際にはなかったというようなシーンがある。

 「隣人 ネクストドア」は結局心理サスペンスという感じの作品だったが、本作もそういう感じの作品だったな。

 「隣人 ネクストドア」に主演していたクリストファー・ヨーネルが、チャイルドコールを販売した店の店員で、その後アナと親しくなっていくヘルゲ役で登場する。

 常に最悪の状況が起こることを心配するという性格のアナは、ヘルゲの母親に似ているということだったが、展開に繋がりが出てくるのかな、と思ったが、必ずしもそうではなかったな。

 クライマックスになってくると、アナの言動がエスカレートしていき、現実とも妄想ともつかぬシーンも激しくなる。

 アンデシュの雰囲気と、唯一の友達だという少年の雰囲気もちょっと怪しい。

 ヘルゲが目にする光景などから、何となくアナの状態は想像できるものであったが、そうすると気になるのは、学校の先生たちだな。
 彼らも見ていたということだろうか。

 クライマックスで真実が明らかになって振り返ってみると、ちょっと腑に落ちない部分も残る話ではあった。

 更に、アンデシュの友人だという少年と、チャイルドコールから聞こえる声は、アナの状態とは関係ないことだったような気もするな。

 やや話の道筋がハッキリとしない部分もあったように思うが、アナのエスカレートする言動に、果たしてどのような結末に向かっていくのか気になる作品ではあった。

/5

監督:ポール・シュレットアウネ
出演:ノオミ・ラパス、クリストファー・ヨーネル
    ヴェトレ・オーヴェンニル・ヴァリング、スティーグ・R・アンダム、マリア・ボック
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
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  • チャイルドコール/呼声

    Excerpt: ノオミ・ラパスさん主演。 片時も息子から目を離さないでいるアナの姿。一緒のベッドで寝て絶対に側を離れない様子はどこか違和感。それもそうなのです、元夫の暴力から逃げていると言う設定なのですから.. Weblog: いやいやえん racked: 2013-10-22 09:38
  • チャイルドコール/呼声

    Excerpt: 【BABYCALL/THE MONITOR】 2013/03/30公開 ノルウェー/ドイツ/スウェーデン 96分監督:ポール・シュレットアウネ出演:ノオミ・ラパス、クリストッフェル・ヨーネル [St.. Weblog: ★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★ racked: 2013-12-10 13:14