13-032「ブラッド・ウェポン」(香港)

もし一つ〝永遠〟を選べるなら、それは家族だ 
 中東ヨルダン。国際警察のジョンが科学者を護送中、テロリスト集団の襲撃を受け、科学者は死亡、彼の開発した天然痘ウイルスが強奪される。
 さらにはジョンも頭に銃弾を受け、重傷を負ってしまう。
 やがて、貨物船の船員が全員天然痘で死亡する事件が発生、ウイルス・テロの脅威が現実のもとなる。
 そんな中、医師の診断で余命2週間と宣告されたジョンは、実家に戻り、そこで母から生き別れた兄の存在を知らされ、兄を見つけ出してほしいと頼まれる。
 兄を捜してマレーシアへと向かったジョンは、思いもよらぬ形で兄との運命の再会を果たすのだが。(「allcinema」より)

 生き別れになった兄弟が、警察とテロ実行犯という相対する立場で再会。
 二人の運命が激しく交錯していく様を描いたアクション・サスペンス。

 監督は「密告・者」「ビースト・ストーカー/証人」などのダンテ・ラムで、テロ実行犯である兄ヨウを演じたのは、同じく「密告・者」「ビースト・ストーカー/証人」に主演したニコラス・ツェー。

 国際警察の一員である、弟ジョンを演じたのは「カンフー・ダンク!」「グリーン・ホーネット」に出演したジェイ・チョウ。

 ヨルダンでの任務中にテロ組織の襲撃を受け、頭蓋に銃弾を受けてしまったジョン。
 弾丸を摘出することもできず、いつ命が危険にさらされるかも判らない状態で、ジョンは母親から生き別れとなっている兄の存在を知らされ、見つけ出してほしいと頼まれる。

 マレーシアへと渡ったジョンは父親と兄ヨウ、そして兄の娘と会うのだが、ヨウがテロの実行犯であることが判明。

 ジョンはヨウを説得して犯罪を止めさせようとするが、やがてテロ組織の裏切りや国際警察の不正が発覚し、二人は窮地へと追い込まれていく。

 激しいアクション満載で、見応えのある作品であった。

 ストーリーも生き別れとなっていた兄弟が再会するも、警察と犯罪者という立場であり、果たして二人の行き着く先がどうなるのか予想もつかず、興味深かった。

 そんな中に兄弟の絆を描き、特に警察組織に所属しながら、犯罪者である兄を手助けするジョンの葛藤はよく描かれていた。

 しかし、ジョンはヨウと行動を共にするのだが、必ずしも悪に染まっていくわけではなく、正義の心は持ち合わせ、やがて兄と共に本当の悪と対峙していくという展開になる。

 最後まで、相容れぬ立場となってしまった兄弟の対決を描くのかな、と思っていたが、何となくヨウも正義側に取り込むような展開となっていき、安心感と共に、ちょっとうまく作りすぎかなという思いも起こる感じだった。

 物語の舞台となるのはマレーシアであったが、香港映画らしい激しいアクションが楽しめる作品で、それは銃撃戦から大爆発、そしてカー・チェイスなど様々であった。

 クライマックスから結末に至るまでのジョンが取った行動の基には、家族への愛情と共に、自分の体の状態も影響していたんだろうな。

 なかなか興味深い設定で、アクションも満載で見応えある作品ではあった。

/5

監督:ダンテ・ラム
出演:ニコラス・ツェー、ジェイ・チョウ、リン・ポン、バイ・ビン、アンディ・オン、リウ・カイチー
於:角川シネマ新宿
The Viral Factor(2012)


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