13-030「フランケンウィニー」(アメリカ)

科学には善と悪の両面がある 
 小さな街に暮らすヴィクターは友達のいない孤独な少年。科学が大好きな彼は屋根裏で発明や映画作りに熱中する日々。
 しかし、そんな彼の隣には、片時も離れない最高の相棒がいた。それが愛犬のスパーキーだった。
 ところがある日スパーキーは事故に遭い、命を落としてしまう。その事実を受け入れることができないヴィクター。
 彼は科学の授業をヒントにスパーキーを生き返らせる実験を思いつき、嵐の夜、ついにそれは成功し、継ぎはぎだらけのスパーキーと感動の再会を果たすのだったが。(「allcinema」より)

 「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」「アリス・イン・ワンダーランド」のティム・バートン監督が、84年に製作した短編を自ら長編化したアニメ。

 ストップモーションを基本としたモノクロ・アニメである。

 小さな街に暮らす少年ヴィクターが、交通事故で亡くしてしまった愛犬スパーキーを、禁断の実験で甦らせたために起こる騒動を描いている。

 「アリス・イン・ワンダーランド」など、カラフルな色彩の作品も多いティム・バートン作品であるが、本作はモノクロ作品ということもあるが、ダークな雰囲気たっぷりの作品。

 これもティム・バートン風味の作品だな。

 少年の愛犬への愛情を描くというハート・ウォーミングな話でもあるが、ダーク・ファンタジーと言った方が近いかな。

 ヴィクターを中心に大きな目の造型は、可愛いとは言い難く、ちょっと怖い感じであるが、これがバートン風の可愛さなのだろうな。

 前半は、ヴィクターがスパーキーを甦らせ、それによって起こるちょっとした騒動を描いており、それが最後まで話の主線になるのかな、と思っていたが、後半はそれ以上の事件が起きて、街が大騒動になる。

 ヴィクターの学校に通う同級生で、競争意識も強く、科学展でトップ賞を勝ち取ろうと考えヴィクターの実験を盗む少年がトシアキ。

 日系という設定だったのかな。

 加えて、トシアキたちが甦らせてしまったペットの中には、いかにも「モスラ」のような生き物もいたし、トシアキが観覧車で8ミリで怪物となったペットを撮っているシーンは「ゴジラ」を思い出させる。

 何かそのあたりは意識しているものがあったのだろうか。

 甦った〝フラン犬(ケン)〟スパーキーが引き起こすドタバタがもっとあるのだろうと思っていたが、意外とそれは抑え目。
 と言うか、ブラックなコメディと言った方が近く、それは「ダーク・シャドウ」にも近かったかな。

 ペットではあるが、生と死を扱った話で、それなりに重いテーマでもあったが、結末は本当にこれで良かったのかな。
 一応ハッピー・エンドということだな。

/5

監督:ティム・バートン
声の出演:キャサリン・オハラ、マーティン・ショート、マーティン・ランドー
       チャーリー・ターハン、アッティカス・シェイファー、ウィノナ・ライダー
於:TOHOシネマズ スカラ座
フランケンウィニー オリジナル・サウンドトラック
WALT DISNEY RECORDS
2012-12-05
V.A.


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