12-387「強奪のトライアングル」(中国・香港)
イヤなことでもやらなければならない
サン、ファイ、モクの飲み仲間3人組。それぞれ金に困っている彼らがバーで強盗話をしていたところ、謎の老人が現われ、思わせぶりに名刺と金貨を置いていく。
気になった3人が名刺のサイトを調べてみると、古代の秘宝の隠し場所が記されていた。
さっそくその場所に忍び込み、本物の秘宝を手に入れてしまう3人だったが。(「allcinema」より)
強奪のトライアングル - goo 映画
「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件」のツイ・ハーク、「友は風の彼方に」のリンゴ・ラム、そして「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」のジョニー・トーという3人の監督が30分ずつを受け持って、1本の作品に作り上げたクライム・サスペンス。
しかも、事前の打ち合わせなしに、それぞれ物語を引き継ぎ、作り上げていったということらしく、確かに話は繋がっているようで、結構とんでもない展開になったりしている部分もある。
ツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョニー・トーという順番で繋がれており、それぞれの監督らしい演出もあったかな、という印象。
一応、金に困った3人の男が、バーで謎の男に渡された金貨を元に、政府ビルの下に眠る古代の秘宝の存在を知り、それを強奪するのだが、それぞれが関わっているしがらみから、危険な状況に追い込まれる、という主ストーリーはある。
サイモン・ヤム演じるサンの妻リンと、その愛人である刑事のウェン。
そして、ルイス・クー演じるファイに、借金返済のため強盗を強要させようとするヤクザたち。
彼らも絡んできて、古代秘宝を盗んだ男たちの運命、更に秘宝が誰の手に落ち着くのか、興味深い展開ではあった。
序盤の、謎の老人登場と、彼から渡された金貨から古代の秘宝を見つける展開などは、ツイ・ハークらしい話だったと思う。
リンゴ・ラム監督の作品はあまり記憶に無いのだが、サンがリンに秘宝を身に着けさせ、二人で踊るというシーンはリンゴ・ラムらしい演出だったのかな。
ラストのジョニー・トーは、いかにも彼らしい演出。
野原に建つ飯屋で全員が鉢合わせ、電気を消して、再点灯すると、皆が構えているという構図はジョニー・トーだったな。
ケリーの身に起こったことなどは、都合良すぎる展開だったりして、一本の話として繋げていくにはメチャクチャだな、と感じる部分もあるが、それぞれの監督がやりたいようにやったのだろう。
最後にジョニー・トーらしい演出でまとめられたのを観れたのは良かったかな。
ラム・シュー演じるデブ男の登場には笑わせてもらった。


/5
監督:ツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョニー・トー
出演:ルイス・クー、サイモン・ヤム、スン・ホンレイ、ケリー・リン、ラム・カートン、ラム・シュー、ユウ・ヨン
於:新宿武蔵野館
サン、ファイ、モクの飲み仲間3人組。それぞれ金に困っている彼らがバーで強盗話をしていたところ、謎の老人が現われ、思わせぶりに名刺と金貨を置いていく。
気になった3人が名刺のサイトを調べてみると、古代の秘宝の隠し場所が記されていた。
さっそくその場所に忍び込み、本物の秘宝を手に入れてしまう3人だったが。(「allcinema」より)
強奪のトライアングル - goo 映画
「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件」のツイ・ハーク、「友は風の彼方に」のリンゴ・ラム、そして「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」のジョニー・トーという3人の監督が30分ずつを受け持って、1本の作品に作り上げたクライム・サスペンス。
しかも、事前の打ち合わせなしに、それぞれ物語を引き継ぎ、作り上げていったということらしく、確かに話は繋がっているようで、結構とんでもない展開になったりしている部分もある。
ツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョニー・トーという順番で繋がれており、それぞれの監督らしい演出もあったかな、という印象。
一応、金に困った3人の男が、バーで謎の男に渡された金貨を元に、政府ビルの下に眠る古代の秘宝の存在を知り、それを強奪するのだが、それぞれが関わっているしがらみから、危険な状況に追い込まれる、という主ストーリーはある。
サイモン・ヤム演じるサンの妻リンと、その愛人である刑事のウェン。
そして、ルイス・クー演じるファイに、借金返済のため強盗を強要させようとするヤクザたち。
彼らも絡んできて、古代秘宝を盗んだ男たちの運命、更に秘宝が誰の手に落ち着くのか、興味深い展開ではあった。
序盤の、謎の老人登場と、彼から渡された金貨から古代の秘宝を見つける展開などは、ツイ・ハークらしい話だったと思う。
リンゴ・ラム監督の作品はあまり記憶に無いのだが、サンがリンに秘宝を身に着けさせ、二人で踊るというシーンはリンゴ・ラムらしい演出だったのかな。
ラストのジョニー・トーは、いかにも彼らしい演出。
野原に建つ飯屋で全員が鉢合わせ、電気を消して、再点灯すると、皆が構えているという構図はジョニー・トーだったな。
ケリーの身に起こったことなどは、都合良すぎる展開だったりして、一本の話として繋げていくにはメチャクチャだな、と感じる部分もあるが、それぞれの監督がやりたいようにやったのだろう。
最後にジョニー・トーらしい演出でまとめられたのを観れたのは良かったかな。
ラム・シュー演じるデブ男の登場には笑わせてもらった。



監督:ツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョニー・トー
出演:ルイス・クー、サイモン・ヤム、スン・ホンレイ、ケリー・リン、ラム・カートン、ラム・シュー、ユウ・ヨン
於:新宿武蔵野館
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