12-340「人生の特等席」(アメリカ)

これでオレも変われるかもしれない 
 数々の名選手を発掘してきたメジャーリーグの伝説的スカウトマン、ガス・ロベル。
 しかし近年はパソコンを使ったデータ分析が主流で、ガスのような昔気質のスカウトマンはすっかり時代遅れに。視力も衰え、残り3ヵ月となった球団との契約も延長は望み薄。
 そんな中、ドラフトの目玉選手のスカウティングに向かったガスのもとに、弁護士としてキャリアの大事な時期を迎えていた一人娘のミッキーがやって来る。すっかり疎遠になっていた2人は、久々の再会も互いに素直になれずにギクシャクしたまま。
 そんな2人の前に、かつてガスに見出され、引退した現在では新米スカウトマンとして再出発を図るジョニーが姿を現わすが。(「allcinema」より)

人生の特等席 - goo 映画

 クリント・イーストウッドが「グラン・トリノ」以来の主演を務めた作品であるが、今回監督はしていない。

 監督は、イーストウッドが生涯ただ一人の弟子と認めたというロバート・ロレンツがあたっている。

 イーストウッドが演じるのは、腕利きであったメジャー・リーグのスカウトマンだが、いまや老齢のためか、視力も衰え始めるガス。

 そんなガスを心配するのが、父親であるガスとの間にわだかまりを感じている、エイミー・アダムス演じる娘のミッキー。

 弁護士である彼女は、事務所の共同経営者になるチャンスを目前に、父親のことが心配で、ガスのスカウトの仕事に同行することにする。

 すでに老齢に達し、球団も引退をほのめかしているガスの、スカウトマンとしての誇りと力量を示す展開と、ガスとミッキーの間にあるわだかまりを解きほどしていく展開。

 父親の仕事とは言え、思いがけず旅行することになった父娘を描いており、ちょっとロード・ムービー風の雰囲気もあったな。

 そんな彼らと一緒に旅をすることになるのが、かつてガスに見出され、メジャーリーガーとなり、今は引退してスカウトマンとして再出発しようとするジョニー。

 このジョニーがガスとミッキーのいい緩衝役として存在していたな。

 娘に対して、うまく感情を表現できなかった男と、父親と向き合おうとしながらなかなか理解できなかった娘。

 スカウトの旅を通して、二人が絆を確かめ合うヒューマン・ドラマであった。

 そんなガスに対抗するような、若手スカウトマンの横柄さがあったが、それに対する結末もちょっとスッキリする部分であったかな。

 それにしても、父親の仕事の影響で実は野球が好きだったというミッキーであるが、彼女の知識は野球好きというより野球オタクだったな。

 そんなミッキーがラストにとる行動は、日本のプロ野球では考えられないだろうことだが、メジャーでもあまり考えられないような気がするな。

 最後にそんな出来すぎな展開があるが、全体的にはスカウトという仕事を通して父と娘が絆を取り戻していく、心温まるストーリーになっている。

/5

監督:ロバート・ロレンツ
出演:クリント・イーストウッド、エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク
    ジョン・グッドマン、ロバート・パトリック、マシュー・リラード、ジョー・マッシンギル
於:銀座シネパトス
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