12-322「アルゴ」(アメリカ)

国中が見守っている、誰も何も知らずに 
 1979年11月。革命の嵐が吹き荒れたイランで、民衆がアメリカ大使館を占拠して、52人の職員を人質にとる事件が発生する。
 その際、裏口から6人の職員が秘かに脱出し、カナダ大使の私邸に逃げ込んでいた。
 しかしこのままではイラン側に見つかるのは時間の問題で、そうなれば公開処刑は免れない。にもかかわらず、彼らの救出は絶望的な状況だった。
 そこで国務省から協力を求められたCIAの人質奪還の専門家、トニー・メンデスは、ある計画を練り上げる。それは、架空の映画企画をでっち上げ、6人をロケハンに来たスタッフに偽装させて出国させるというあまりにも奇想天外なものだった。
 さっそくトニーは「猿の惑星」の特殊メイクでアカデミー賞に輝いたジョン・チェンバースの協力を取り付けると、SFファンタジー大作「アルゴ」の製作記者発表を盛大に行い、前代未聞の極秘救出作戦をスタートさせるのだったが。(「allcinema」より)

アルゴ - goo 映画

 1979年にイランで起こったアメリカ大使館占拠事件に関しては、歴史の授業で習ったのか、結構以前から知っていたな。

 しかし、現地に取り残され、カナダ大使の家に逃げ込んでいたアメリカ人6人を脱出させるために、こんな計画が実行されていたとは。

 監督、主演は「ザ・タウン」と同じくベン・アフレックであるが、ゴールデン・グローブ賞に作品賞、監督賞など5部門でノミネートされており、アカデミー賞候補にもなるかもしれないと言われているようだ。

 話はとってもシリアス。
 しかし、ベン・アフレック演じる、CIAの人質奪還のプロ、トニー・メンデスが考えた作戦、嘘の映画を企画し、取り残された6人を撮影スタッフに仕立て上げ出国させる、というものは、ちょっとコメディかと思ってしまうところもあるかな。

 しかし、やっぱりシリアスなサスペンスである。

 実際、映画の製作発表も行い、ハリウッドのプロデューサーや関係者にも協力してもらい、何から何まで本物のように仕立てていく。

 この作戦に協力した人物は、「猿の惑星」でアカデミー賞にも輝いた特殊メイクの第一人者、ジョン・チェンバースだったらしい。

 トニーは何とか作戦を遂行するために奔走するが、フォローするはずのCIAが国際情勢などに左右され、いざという時になって作戦の中止を決定したりする。

 イラン側も大使館から6人が脱出した事実を掴み、彼らを捕らえるために必死になる。

 シュレッダーされた書類を、子供に繋ぎ合わさせようとしているところなどは、凄いというか、驚きだったな。

 クライマックスはサスペンスらしく緊迫感いっぱいの展開。
 いくつかの難関を越え、最後に最大の難関。

 ここは一番緊張が高まるシーンだった。

 まるでウソのような話の実話を基にした作品だったが、緊迫感あふれる展開で、面白い内容の作品だった。

 しかし、この時期こういう作品を観ると、いつ日本人が近隣諸国でこんなことにもなりかねないと心配してしまう。
 日本政府はこういう時、いざという行動に出ることできるのかな。

 ベン・アフレック作品は、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」は劇場未公開のため鑑賞していないが、なかなか質の高い作品が多いのではないかな、という気がする。

/5

監督:ベン・アフレック
出演:ベン・アフレック、ブライアン・クランストン、アラン・アーキン、ジョン・グッドマン、ヴィクター・ガーバー
    テイト・ドノヴァン、クレア・デュヴァル、スクート・マクネイリー、ケリー・ビシェ、クリストファー・デナム
    カイル・チャンドラー、クリス・メッシーナ、タイタス・ウェリヴァー、シェイラ・ヴァンド、テイラー・シリング
於:新宿ピカデリー
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2013-03-13


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この記事へのコメント

kintyre
2013年02月10日 12:33
私もこの映画を観ましたが、最後のシーンでありハイライトでもある、空港から搭乗するまではハラハラしました。
離陸しているのに革命防衛隊が執拗に追跡してきて緊張感に溢れていましたね。
2013年02月11日 12:39
kintyreさん、TB・コメントありがとうございます。
観る前は、話の内容からして
コミカルなのかな、と思ってましたが、
結構シリアスな話でした。
クライマックスは緊迫感ありましたね。

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