12-313「任侠ヘルパー」(日本)

人を助けるなんて、本当は誰にも出来ないのかもしれない 
 足を洗って堅気となり、コンビニ店員として働く元極道者の翼彦一。
 ある日彼は、コンビニ強盗に入った老人を見逃してやったことから、自分も逮捕されてしまう。
 獄中でその老人、蔦井雄三と再会した彦一。元極道の雄三から困ったときにはと、彼がかつて属していた“極鵬会”を紹介される。
 元極道者の生きづらさを痛感した彦一は出所後、極鵬会のもとを訪ね、再び裏の仕事に手を染めることに。
 しかしそれは、老人を闇金で食い物にした上、破産した彼らを老人介護施設とは名ばかりの劣悪施設に囲い込み、生活保護や年金までせしめるあまりにも非道な貧困ビジネスだったのだが。(「allcinema」より)

任侠ヘルパー - goo 映画

 これもドラマがあったんだな。

 任侠モノと介護ヘルパーがどのような繋がりを持つのかと思ったが、今日ヤクザのシノギには老人相手の闇金に、老人介護につけこんだ詐欺などもあるようで、それらを題材にして物語と設定が作られたようだ。

 一度は堅気になろうとした、草彅剛演じる翼彦一であったが、コンビニでの強盗に遭遇した時の行動で逮捕、収監されてしまう。

 刑務所内で知り合った元極道の男から、海辺の町の極鵬会という組を紹介され、そこで再び裏の仕事に手を染める。

 それが老人相手の闇金に、破産した老人を何の設備も無い〝うみねこの家〟という老人介護施設に入れ、年金や生活保護を奪う仕事。

 最初は粛々と仕事をこなしていた彦一だったが、やがて老人たちを含む町の状況に苛立ちが募り、うみねこの家を立て直し、やがて極鵬会、そして極鵬会を含む貧困ビジネスを生業とするものたちを目の敵とする議員と対立していくことになる。

 「弱気を助け、強気を挫く」という任侠道を信じる彦一。

 介護という新たな設定ではあったが、古くからの任侠道を踏まえた展開で惹き込まれるものがあったな。

 貧困ビジネスを目の敵にする、香川照之演じる議員の八代は、幼馴染みでヤクザの娘であった、安田成美演じる蔦井陽子に現在でも恋心を抱いているようで、その陽子がうみねこの家と、そこを経営する彦一を頼っていることで嫉妬を抱き、彼らを更に目の敵にする。

 そんな議員と極鵬会を相手に、どのように彦一が立ち回るのか興味深かったが、結構ギリギリの対決だったな。

 それにしても、任侠道の話とは別に、老人介護に関する話は結構辛かったな。

 まだ、そのような立場にはなっていないが、果たして将来介護する、あるいは介護されるような立場になったことを考えざるを得ない作品でもあった。

 いい人イメージのある草彅剛であるが、なかなかこの極道役も様になっている感じがしたな。

 途中登場した黒木メイサは、TV版に登場していたキャラということだったのかな。

 多くを敵にまわしてでも、弱気を助けようとする彦一の姿に惹き込まれる作品だった。
 どこからかやって来て男は、やっぱりどこかへ去って行くのだろうか。

/5

監督:西谷弘
出演:草彅剛、安田成美、夏帆、風間俊介、香川照之、黒木メイサ、堺正章、杉本哲太、宇崎竜童
    草村礼子、大村絢音、秋元黎、りりぃ、品川徹、室井響、茂内麻緒、信太真妃、田中悠太
於:池袋シネマ・ロサ

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