12-113「ダーク・シャドウ」(アメリカ)

血によって、人は立ち位置が決まる 
 200年前、コリンウッド荘園の領主として裕福な暮らしを謳歌していたプレイボーイの青年バーナバス・コリンズ。
 しかし、魔女のアンジェリークを失恋させるという大きな過ちを犯し、ヴァンパイアに変えられ、墓に生き埋めにされてしまう。
 そして1972年、彼は墓から解放され自由の身となる。
 しかし、2世紀の間にコリンウッド荘園は見る影もなく朽ち果て、すっかり落ちぶれてしまったコリンズ家の末裔たちは、互いに後ろ暗い秘密を抱えながら細々と生きていた。
 そんなコリンズ家の末路を目の当たりにしたバーナバスは、愛する一族を憂い、その再興のために力を尽くそうと立ち上がるのだったが。(「allcinema」より)

ダーク・シャドウ - goo 映画

 ティム・バートン監督が「アリス・イン・ワンダーランド」に続いて8度目のタッグをジョニー・デップと組んだ、ダーク・ファンタジー・コメディ。

 もちろんヘレナ・ボナム=カーターも出演。

 魔女の呪いによってヴァンパイアにされ、更に棺の中に閉じ込められていた、ジョニー・デップ演じる、バーナバス・コリンズが、偶然にも解放され、外の世界へと出てくる。

 時は200年も経った1972年。
 すっかり様変わりした世界に戸惑いながら、落ちぶれてしまったコリンズ家の末裔たちを憂い、再興のために立ち上がるが、そこに立ちはだかったのが、バーナバスをヴァンパイアに変えた魔女のアンジェリークであった。

 200年振りに外の世界へ出てくるという設定は、ちょっとしたタイム・スリップもので、大きく変わった世界に戸惑うバーナバスの姿と、そんな彼の言動が72年とはズレており、それに対する周囲の対応が面白かった。

 予告ではそのあたりを中心に映像を流していたので、コメディだと思っていたのだが、実際は、コメディは味付け程度のものだったな。

 コリンズ家を再興させようとするバーナバスと、彼とコリンズ家に執拗なほど敵愾心を見せるアンジェリークの対決が基本ラインで、それにコリンズ家の人々のちょっとした謎や問題が描かれている。

 コメディ風味のダーク・ファンタジーであるが、「スリーピー・ホロウ」「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」ほどの思い切ったダークさもなくて、かと言って、「チャーリーとチョコレート工場」ほどに突き抜けた感じでもなかったので、やや中途半端で物足りない感じがしたかな。

 ジョニー・デップは相変わらず変わった造型の役柄の演技が上手くて、バーナバスという200年振りに外界へと現れたヴァンパイアを面白おかしく演じていたな。

 ミシェル・ファイファー演じるコリンズ家の女主人であるエリザベスの娘キャロリンを「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツが演じている。

 すっかり大人っぽい色気を出していたが、作中では15歳という役柄だったが、実際何歳になったんだろう。

 そのキャロリンにも最後に思ってもいなかった秘密があることが判るのだが、それって必要だったのかな。

 まあ、ヴァンパイアや魔女などを扱い、全体的なダークな雰囲気はティム・バートン監督らしいものだと思うし、ちょっとした笑いも楽しませてもらった。

 話の展開としては、やや物足りない感じがしたし、ラストもそれで終わりなのか、という感じがしてしまったな。

 あれだけリバプールの街を汚い街だと言って、リバプールの人が観たら怒らないかな。

/5

監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、ミシェル・ファイファー
    エヴァ・グリーン、ジャッキー・アール・ヘイリー、ジョニー・リー・ミラー
    クロエ・グレース・モレッツ、ベラ・ヒースコート、ガリー・マクグラス、イヴァン・ケイ
    クリストファー・リー、ウィリアム・ホープ、スザンナ・カッペラーロ、アリス・クーパー
於:丸の内ルーブル
Score
Watertower Music
2012-05-08
Dark Shadows


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  • ダーク・シャドウ

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  • 「ダーク・シャドウ」 ティム・バートンなのに前向き感あり

    Excerpt: ティム・バートン&ジョニー・デップコンビの作品は本作で8作目! ほんとに相性が良 Weblog: はらやんの映画徒然草 racked: 2012-07-01 18:55
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  • ダーク・シャドウ

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