11-382「ハードロマンチッカー」(日本)

若くして死ぬんは、ロクデナシや! 
 山口県下関市。高校を中退してフリーターをしながら暴力漬けの日常を送っている在日韓国人のグー。朝鮮人ばかりかヤクザや警察にも顔の広いグーだが、決して誰ともつるまない。
 そんなある日、後輩の辰とマサルが敵対する朝鮮高校のキムチョンギの家を襲撃、殺人事件に発展してしまう。グーは事件の真相を求めて街をさまようも、さらなる暴力の火種をまき散らす結果に。
 やがて、敵だらけとなった下関を離れ、福岡県の小倉に新たな居場所を見つけたグーだったが。(「allcinema」より)

ハードロマンチッカー - goo 映画

 山口県下関を舞台に、暴力でのみ己を主張する若者たちの姿を描いたバイオレンス・ムービー。

 バイオレンスは好きな方だが、本作は本当に暴力満載の作品で、正直気持ちがいいとか、スッキリするというような作品ではなかったな。

 暴力をふるう理由というのが、なかなか理解し辛いところがあったな。

 もちろん、どこか閉塞感に包まれ、自らを主張する手段としての暴力ではあるのだろうが、その発散力は、この歳では、もう付いていけないところがあったかな。

 難しいのは、何となく暴力をふるうシーンで、ちょっと笑いの要素を漂わせている感じがあるのだが、その結果はかなり凄惨なもので、冒頭のシーンも笑うに笑えない感じがしたな。

 そんなシーンが幾つもあって、血と暴力が苦手な人は、かなり引いてしまうかもしれないな。

 主人公の、松田翔太演じる、グーも、ここで堪えればいいのに、と思うところで暴力をふるい、どんどん敵を作っていく。

 周囲は敵ばかりとなったグーが、一時小倉で仕事をするのだが、グーを雇った、中村獅童演じる、得体の知れない男、高木という人物が、ちょっと面白い人物で、暴力ばかりの作品の中で、休息的な雰囲気を醸し出していたな。

 一時的に穏やかな生活に浸っていたグーであるが、結局ある事由から下関に帰らなければいけなくなり、敵ばかりの中で、果たしてグーの運命がどうなるのか、怖いながらも興味ある展開だったな。

 暴力ばかりをふるっていたグーの、どこか心の拠り所となりそうな人物が、子供時代からの顔なじみのヤクザ、庄司と、女子高生のみえ子だったのであろう。

 しかし、二人ともグーをある意味幻滅させることとなり、更にグーの暴力が加速していったようである。

 確かに、真木蔵人演じる、庄司の運命は悲惨なものだったな。

 逆に少ししか出番がなかったが、姐さんを演じた、真木よう子は迫力あったというか、ピッタリな役柄だったな。

 いずれにしても、暴力満載の作品で、かなり顔を背けたくなるようなシーンも多い。

 とことん暴力を貫くグーであれば、また違った面白さもあっただろうが、ちょっと〝ロマンチッカー〟だっただけに、ほろ苦さが残ることになったな。

/5

監督:グ・スーヨン
出演:松田翔太、永山絢斗、柄本時生、遠藤要、渡部豪太、川野直輝
    金子ノブアキ、落合モトキ、遠藤雄弥、渡部篤郎、中村獅童、真木よう子
    芦名星、渡辺大、真木蔵人、白竜、淡路恵子、小野ゆり子、石垣佑磨、ペ・ジョンミョン
於:新宿バルト9
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2012-05-21


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