11-317「探偵はBARにいる」(日本)

探偵は依頼人守らなくちゃいけないんだよ! 
 札幌のススキノでグータラな男・高田を相棒に探偵稼業を営む“俺”。携帯電話を持たない彼との連絡手段は、もっぱら彼が入り浸るBAR“ケラーオオハタ”の黒電話。
 ある夜、その黒電話に“コンドウキョウコ”と名乗る女からの奇妙な依頼が舞い込む。いぶかしく思いながらも、簡単な依頼と引き受けてしまった探偵。案の定、その筋の男に拉致されて危うく死にかける。
 腹の虫が収まらない探偵は、キョウコの依頼とは関係なく、報復へと動き出す。調べを進めていく探偵は、その過程で謎の美女・沙織を巡る不可解な人間関係と陰謀の匂い渦巻く複数の事件に行き当たるのだが。(「allcinema」より)

探偵はBARにいる - goo 映画

 東直己原作の「札幌ススキノ便利屋シリーズ」の1作を映画化した、ハードボイルド・サスペンス。

 ちょうど原作を読み始めたところで、この映画化の話を知り、タイトルから原作1作目を映画化するような感じだったので、すでに1作目を読み始めており、続けて2作目「バーにかかってきた電話」を読破することに。

 2作目を読んだら、少しは1作目の印象も薄まるかな、と思ったのだが、本作の原作は2作目だということで、さすがにストーリーに関しては記憶にあるままの鑑賞となった。

 ストーリーが判っているとしても、なかなか面白く鑑賞できた作品ではあった。

 主人公の探偵を演じたのは、北海道出身の大泉洋。相棒の高田を演じたのは松田龍平。

 原作のイメージとはさすがに違うのだが、この二人の探偵行も面白いものがあったな。

 ハードボイルドではあるが、どちらかと言えば、軽ハードボイルドという方が似合うような感じで、主人公の俺も、それ程格好いいというわけでもなく、本作では腕力もちょっと苦手そうだった。

 高田も飄々とした感じで、二人のやり取りは面白かった。

 傑作と誉れ高いTVドラマ、松田優作の「探偵物語」の雰囲気を少し思い出させるものがあったな。

 松田龍平が出演しているというのも、ちょっと面白い。

 ストーリーは、主人公の俺が、根城にしているBARにいる時に、コンドウキョウコという女性からの電話を受け、簡単な調査を依頼される。

 幾つか簡単な調査を行ったところで、俺は命の危険に遭うほどの警告を受け、逆にコンドウキョウコとその依頼に興味を持ち始め、更に自分を酷い目に遭わせた相手に復讐しようという気持ちで調査を続行。
 やがて沙織という謎の女を突き止め、彼女の周囲の不穏な空気を感じ取り始める。

 コンドウキョウコという女性の運命も判明し、幾つもの殺人事件も発生する。

 果たして、コンドウキョウコと名乗る女性の目的は何なのか。そして沙織は、俺が思った通りの悪女で、彼女が最終的な調査の標的なのか。

 ミステリー部分もなかなか興味深いものがあった。

 しかし、これだけ謎を提起し、徐々に解決に向かっていこうかという盛り上がりの中で、このクライマックス、結末は少々物足りないと思うかもしれないな。

 ただ、ハードボイルドというジャンルで考えると、こういう結末もありかな、と思う。

 俺と高田のちょっと笑いを挟んだ探偵行に、それに対するシリアスな雰囲気のミステリー。

 そんな対比もあって、余韻の残る作品であった。

 続編の製作も決定ということで、次はどの作品を原作として作るのだろう?

 続編も楽しみで、シリーズ化されないかな、と期待するな。

/5

監督:橋本一
出演:大泉洋、松田龍平、小雪、西田敏行、高嶋政伸、松重豊、石橋蓮司、竹下景子、有薗芳記、波岡一喜
    田口トモロヲ、マギー、榊英雄、本宮泰風、安藤玉恵、新谷真弓、街田しおん、カルメン・マキ、阿知波悟美
於:丸の内TOEI
映画「探偵はBARにいる」オリジナルサウンドトラック
日本コロムビア
2011-09-07
池頼広


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  • 探偵はBARにいる

    Excerpt: 二人のキャラクターが面白かった。 Weblog: だらだら無気力ブログ! racked: 2011-12-18 02:05
  • 「探偵はBARにいる」 懐かしい昭和の香り

    Excerpt: なんか懐かしい昭和の香りがしますね。 場末のバー、気の置けない相棒、依頼の電話、 Weblog: はらやんの映画徒然草 racked: 2011-12-18 16:44
  • No.258 探偵はBARにいる

    Excerpt: 【ストーリー】 作家・東直己のデビュー作「探偵はバーにいる」を1作目とする「ススキノ探偵シリーズ」の第2作「バーにかかってきた電話」を映画化。札幌の歓楽街ススキノで活躍す ... Weblog: 気ままな映画生活 racked: 2011-12-18 22:38
  • ■映画『探偵はBARにいる』

    Excerpt: “ハードボイルドな探偵映画”って、日本ではなかなかはまらないような気がしてました。 まず、探偵が似合いそうな俳優がいないし、探偵が似合いそうな場所がないし。 「なんかとりあえず、探偵と言えば“浮気.. Weblog: Viva La Vida! <ライターCheese の映画やもろもろ> racked: 2011-12-28 03:49