11-285「アジョシ」(韓国)

明日を生きる人間が、今日を生きる人間に殺される
 街の片隅で質屋を営み、人目を避けてひっそりと生きる孤独な男テシク。ところが隣の少女ソミは、そんなテシクを慕い、何かと店に入り浸っていた。
 迷惑がりながらも、クラブダンサーの母親に構ってもらえず孤独なソミを不憫に思い、冷たく突き放すことができないテシク。
 ある日、ソミの母親が犯罪組織から麻薬を盗み出したばかりに、母子は組織に狙われることに。組織の男たちは母親が預けたカバンを取り戻そうと質屋にやって来るが、テシクは驚異的な身のこなしで反撃する。
 しかし、ソミを掠われた上、組織の罠にはまって警察に逮捕されてしまうテシクだったが。(「allcinema」より)

アジョシ - goo 映画

 都会の片隅でひっそりと暮らしていた男が、事件に巻き込まれた一人の少女を救うために犯罪組織へ立ち向かうサスペンス・アクション。

 予告を観たことがなかったが、何となく一人の少女を守る孤独な男、という設定から、これは好みの作品だろうと思いながら鑑賞。

 韓流四天王と呼ばれた一人であるウォンビンが主演。

 彼を見たのは「ガン&トークス」が最初であったが、その時にはいかにもアイドルっぽい感じの役者だな、という印象だった。

 時が経ち、兵役にも就いたウォンビンが、除隊後「母なる証明」の次に出演したのが本作であるが、すっかり精悍な感じで、影を宿した男というのが似合っていたな。

 更にアクション・シーンもほとんどスタントなしで挑戦したということだが、様になっていたな。

 そんな孤独に生きる、ウォンビン演じるテシクに対して、一人親しげに接してくるのが隣に住む少女のソミ。

 彼女も、母親と暮らしているが、母親からも相手にされず、いつも一人ぼっちの孤独な少女。
 孤独な心を持ったソミだから、同じく孤独な心を持ったテシクに惹かれていったのかな。

 このソミを演じたキム・セロンは天才子役と言われているらしく、韓国の芦田愛菜というところだろうか。
 元気印の印象の芦田愛菜に対して、こちらはかなり影のある雰囲気だったが、これはこういう役柄だからか。

 何となく「レオン」を彷彿とさせる設定ではあるが、テシクは殺し屋というわけでもなく、何者なのかは前半明らかにされず、謎の男として登場する。

 しかし、戦闘能力は高く、銃にも動じない。
 
 テシクが何者かは、彼を追うことになる警察陣が調べだすことになるのだが、その方法はちょっと強引というか、少々コミカル風味な感じがしたな。

 母親が麻薬密売に巻き込まれ、娘であるソミも組織に拉致されてしまう。

 テシクは過去に悲しい経験をしており、再びそのようなことがないように、単身ソミを救い出すべく組織に対して立ち向かっていく。

 果たしてテシクは無事にソミを救い出すことができるのか、そして犯罪組織に対して、どのような対決を見せるのか。

 また彼を追う刑事たちがどのような行動を起こすのか、興味惹かれるストーリー展開である。

 さすがに単なるアクションだけに終わらず、結構激しく凄惨なシーンも多かったな。

 クライマックスとなるテシクと、犯罪組織の配下の者たちの闘いのシーンは、ガン・アクションも含んで見応えあったが、一番はベトナム系の寡黙な殺し屋との対決シーンである。

 この殺し屋、名前は忘れたが、実は一つの鍵となる人物であったが、こちらも印象深い役柄だったな。

 「レオン」のラストも思い出し、更に韓国映画だということで、果たしてテシクが組織に勝ち、ソミを無事に助け出せるのか、最後まで緊張感一杯で観ることとなったな。

 孤独な男が、一つの小さな愛のために立ち上がるハードなアクション・サスペンス。
 見応えのある1作で、ウォンビンが精悍で格好良かったが、ラストの方に見せる表情はこれまでのウォンビンだったかな。

/5

監督:イ・ジョンボム
出演:ウォンビン、キム・セロン、キム・ヒウォン、キム・ソンオ
    キム・テフン、ソン・ヨンチャン、タナヨン・ウォンタラクン
於:新宿バルト9
アジョシ オリジナル・サウンドトラック
エイベックス・エンタテインメント
2011-09-14
V.A.


Amazonアソシエイト by アジョシ オリジナル・サウンドトラック の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • No.262 アジョシ

    Excerpt: 【ストーリー】 「母なる証明」のウォンビンと「冬の小鳥」で絶賛された子役キム・セロンが共演し、2010年韓国で630万人を動員したサスペンスアクション。過去のある事件をきっかけ ... Weblog: 気ままな映画生活 racked: 2011-11-14 22:39
  • 「アジョシ」 瞳の演技

    Excerpt: ウォンビン主演の韓国映画「アジョシ」を観てきました。 社会の片隅で静かにひっそり Weblog: はらやんの映画徒然草 racked: 2011-12-04 08:50
  • アジョシ

    Excerpt: アジョシ '10:韓国◆原題:THE MAN FROM NOWHERE◆監督:イ・ジョンボム「熱血男児」◆出演:ウォンビン、キム・セロン、キム・ヒウォン、ソン・ヨンチャン、キム・テフン◆STORY◆町.. Weblog: C'est joli~ここちいい毎日を~ racked: 2011-12-08 16:54
  • アジョシ

    Excerpt: THE MAN FROM NOWHERE/10年/韓国/119分/サスペンス・アクション/R15+/劇場公開 監督:イ・ジョンボム 脚本:イ・ジョンボム 出演: ◆ウォンビン…チャ・テシク 過去出演.. Weblog: 銀幕大帝α racked: 2012-02-07 15:07
  • 【映画】アジョシ

    Excerpt: <アジョシ を観ました> 原題:The Man from Nowhere 製作:2010年韓国 人気ブログランキングへ 韓国映画ぱねぇ!! ってことで、北京より帰国第一弾レビューはこちら、「ア.. Weblog: ★紅茶屋ロンド★ racked: 2012-02-12 23:03