11-250「127時間」(アメリカ・イギリス)

岩は常に動いている、今日でないことを祈ろう 
 ある日、27歳の青年アーロンは一人でロッククライミングを楽しむため、庭のように慣れ親しんだブルー・ジョン・キャニオンへと向かった。美しい景観の中で様々な遊びに興じて大自然を満喫するアーロン。
 ところが、ふとしたアクシデントから、大きな落石に右腕を挟まれ、谷底で身動きがとれなくなってしまう。そこは誰も寄りつかない荒野の真ん中。おまけに彼は行き先を誰にも告げずに出てきてしまった。絶望的な状況と自覚しながらも冷静さを失わず、ここから抜け出す方法を懸命に模索するアーロン。
 しかし無情にも時間ばかりが過ぎていき、彼の強靱な体力と精神力もいよいよ限界を迎えようとしていた。(「allcinema」より)

127時間 - goo 映画

 「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー賞を獲得したダニー・ボイル監督が、実話を元に描いたサスペンス・ドラマ。

 本作もアカデミー作品賞候補になったし、主人公アーロン・ラルストンを演じたジェームズ・フランコもアカデミー主演男優賞候補になった。

 ロッククライミングを楽しんでいたアーロンが、アクシデントで大きな落石に右腕を挟まれ、身動きができなくなる。

 誰も来ない荒野の真ん中で、誰にも行き先を告げてこなかったアーロンは、絶望的な状況の中で、何とか抜け出そうとするのだが、時間が過ぎるばかりで、水も食糧も底をつき、絶望的な状況の中で、これまでの自分の生き方を見つめなおし、これから自分が欲する人生を夢想するようになる。

 何か悲劇的な状況での話なのではあるが、作品全体の雰囲気はそれ程暗いものでなく、逆に明るい雰囲気があったな。

 もちろん序盤で、ロッククライミングの途中で出逢った女性二人と、洞窟の中の湖への垂直ダイブを楽しむシーンなどは、陽気なアーロンの性格と相俟って、非常に明るく楽しいシーンとなっていることも、その要因かもしれないな。

 しかし、腕を挟まれて身動きできなくなったアーロンだが、ラストにとった行動には、何かしら生きる希望というものを感じさせるものがあって、これも作品を暗い雰囲気にしなかったものがあるんだろうな。

 それにしても、腕を挟まれてからの展開は、回想シーンや幻想シーンなど挿入されはするが、ほとんどジェームズ・フランコの一人芝居。

 身動きもとれないから、ほとんど動きのない展開ではあるのだが、それを飽きさせずに見せてくれたところは凄かったな。

 途中、水がなくなって、あるものを飲もうとするシーンや、腕を切ろうかと思って、切れ味悪い万能ナイフで腕を傷つけるなど、見ていて、あまり気分がいいものでもないシーンもあるにはあった。

 何となく結末は予想できるものであったが、そのクライマックス・シーンは結構緊迫感高いものだったな。
 正直、言ってしまうと、観ているこちら側も痛みを感じそうなシーンだった。

 実話を基にした作品ということで、実際に絶望的な状況に陥ったアーロン・ラルストン本人も最後に画面で登場。
 これが本当の話だということを再認識して、更に驚きを感じてしまったな。

 なかなか動きの少ない展開の中で、回想シーンや幻想シーンを交えて、話を進めていき、更に身動きの取れないアーロンがとる様々な行動によって、最後まで飽きさせることなく見せてくれる作品となっていた。

 果たして自分が、このような決断をできるのかどうかも、考えさせられたな。

/5

監督:ダニー・ボイル
出演:ジェームズ・フランコ、アンバー・タンブリン、ケイト・マーラ
    リジー・キャプラン、クレマンス・ポエジー、ケイト・バートン、トリート・ウィリアムズ
於:新宿武蔵野館
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  • 『127時間』

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