11-208「アリス・クリードの失踪」(イギリス)

人は愛している者を、決して傷つけない 
 ヴィックとダニーは富豪の娘アリス・クリードを誘拐すると、用意していたアパートに連れ込み、冷徹に手足をベッドに縛り付けて監禁する。
 身代金の要求額は200万ポンド。
 首謀者であるヴィックが周到に練り上げた計画は万事抜かりなく、このまま順調に進むかに思われたが。(「allcinema」より)

アリス・クリードの失踪 - goo 映画

 登場人物は3人だけ。
 誘拐犯である、中年男のヴィックと、若い男、ダニー。そして誘拐された若い女性、アリス・クリード。

 この男二人と女一人の誘拐事件の顛末を描いたクライム・サスペンスで、公開された時はイギリス、アメリカで高評価。
 ダニー・ボイルやクリストファー・ノーランらのデビュー作に匹敵するとまで言われたらしい。

 ヴィックとダニーが身代金目的でアリス・クリードを誘拐し、その後彼女を部屋に監禁するのだが、ほとんどの場面がその部屋と隣の部屋で進行されていく。

 最初は、ヴィックとダニーが身代金のために、富豪の娘であるアリスを誘拐。そしてその交渉は順調に運んでいくように見える。

 登場人物は3人だけであるが、電話の相手であるアリスの家族や警察などの声も聞こえず、本当に話がうまく進んでいっているのか、判らない部分もあるが、それがまた話の展開を読めなくさせている感じがしたな。

 そして、ヴィックが出かけている間に、ダニーがアリスに反撃されかけるが、その時あることを告白し、3人の関係に変化が起こり始める。

 その後は3人の関係が二転三転、その場しのぎにも思える言葉を発しながら、誰かが誰かを裏切るのか、この誘拐の顛末はどうなるのか、興味をそそる展開となっていく。

 ダニーがアリスに話したことよりも、ダニーとヴィックの関係の方がちょっと驚いたな。

 クライマックスは部屋を出て、身代金受け渡し場所である森の中へと3人は入っていくが、そこから先の展開は、緊迫感は増していくが、ある程度思っていたような展開でもあったな。

 完璧と思えた誘拐計画が、ある一つの予定外とも思えることから崩れていく様を描いた、クライム・サスペンス。
 心理戦というには、ちょっと行き当たりばったりのような感じもしたが、面白い展開の話であった。

 出演の3人は、あまりよく知らない俳優だな、と思っていたが、アリス・クリードを演じたジェマ・アータートンは、「007慰めの報酬」で一応ボンドガールとして出演し、本作の後には「タイタンの戦い」そして「プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂」ではタミーナ王女を演じた女優だった。

 ダニーを演じたマーティン・コムストンは、ちょっとエドワード・ノートンを思い出させる顔立ちだったな。

/5

監督:J・ブレイクソン
出演:ジェマ・アータートン、マーティン・コムストン、エディ・マーサン
於:ヒューマントラストシネマ有楽町
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  • 「アリス・クリードの失踪」 愛と嘘と疑心暗鬼

    Excerpt: いやいや、圧巻でした。 ミニマムな作りながらも、全編まったくたるむことなく、最後 Weblog: はらやんの映画徒然草 racked: 2011-12-29 08:58
  • 【映画】アリス・クリードの失踪

    Excerpt: <アリス・クリードの失踪 を観ました> 原題:The Disappearance of Alice Creed 製作:2009年イギリス 人気ブログランキングへ 公開中は、なかなか評判が良く、.. Weblog: ★紅茶屋ロンド★ racked: 2012-03-11 18:03
  • 「アリス・クリードの失踪」

    Excerpt: ふたりの誘拐犯と被害者。 壁にめり込んだ銃弾。 Weblog: 三毛猫《sannkeneko》の飼い主の日常 racked: 2012-07-22 11:07