11-190「Beat ビート」(日本)

これまでないがしろにしていたことを、考え直したい 
 警視庁捜査二課に勤める警部補・島崎は頭を悩ませていた。現在調査中の日和銀行の粉飾決算疑惑の内偵情報を、自分の長男・丈太郎が、日和銀行員で柔道部のOBでもある富岡に漏らしてしまったからだ。
 丈太郎を守るため、組織を裏切る決意をする島崎だったが、その富岡が捜査中に何者かによって殺されてしまう。 秘密が漏れる心配がなくなり安堵した島崎だったが、その殺人事件の容疑者として、自分の次男・真次が突如捜査線上に浮上する。
 何もかも専制的で、規律、けじめ、厳しさばかりを追求する父親・島崎に反発し、今では高校も中退してブラブラしている真次ではあったが、まさか息子が人殺しを犯すとはにわかに信じられない島崎は、一人で真次の動向を調査しはじめる。(「goo映画」より)

ビート - goo 映画

 WOWOWで独自に製作された〝ドラマW〟
 その中で劇場公開された二本のうちの一本で、「同期」に続いての劇場上映。

 「同期」と同じく、今野敏の警察小説を映画化したものであるが、もちろん原作は未読。

 奥田瑛二が監督し、自ら主演にあたり、共演に「軽蔑」の高良健吾があたっているが、本作の予告で初めて高良健吾が〝こうらけんご〟ということが判った。

 それまでずっと〝たからけんご〟と思っていたからな。

 奥田瑛二が演じるのは、警視庁捜査2課に勤める島崎警部補で、息子が二人いるのだが、規律やけじめなどを追求し、息子たちに厳格にあたっていた。

 そのため、高良健吾演じる、次男の真次は父に反発し、教えを受けていた柔道も止め、父とも口を利かない日々が続くようになっていた。

 そんな中で、島崎たちの捜査2課が日和銀行の粉飾決算の捜査にあたっていたところで、日和銀行員であり、島崎の大学の柔道部のOBでもある富岡が、同じ大学の柔道部であり、島崎の長男である丈太郎に接触し、それを盾に、島崎に捜査に関する情報を提供するよう依頼してくる。

 更に捜査が進んでいく中で、富岡が転落死。
 
 死亡直前に富岡が会っていたと思われる若者が、次男の真次に似ていることから、島崎は真次に対し、疑念を抱きながらも、犯人ではないと信じたい気持ちから、単独で真次の捜査を進めていく。

 これまで、息子たちには厳しくあたっていたばかりで、離れていこうとする息子とも面と向かって話をしたことのなかった男が、捜査に息子たちが絡んでくることによって、息子の本当の姿を見つめ直すことになる。

 事件が展開するサスペンスではあるが、ヒューマン・ドラマの要素の強い作品だという感じである。

 これまでないがしろにしてきた家族、息子を容疑者の一人として直面しなければならなくなった男の苦悩と葛藤がよく描かれた作品であり、島崎が捜査を進めていくうちに、真次に対し、どのような行動に出るのか興味深い展開であった。

 ただ、長年刑事として勤務してきたわりには、島崎の真次に対する捜査が、思い込みの何ものでもないような感じがしたな。

 傍から観ていると、ちょっと杜撰な感じもしたな。

 これまで、知らなかった息子の側面を見ることによって、再び父子が和解する。
 そんなハッピー・エンドを期待すれば、完全に肩透かしだろう。

 かなりクライマックスはギリギリの展開となって、ハラハラさせてくれるのだが、その結末が、そんなことを起こしておいて何もないのか、と思わせるような終わりだったな。

 事件の顛末は、それ程凝った感じのものでもなく、大方の予想通りで、容疑者もアッサリと白状してしまうので、事件自体は、それ程大きな要素というわけでもなさそうだったな。

 息子が容疑者となり、それを調べる男の苦悩と葛藤はよく描かれていたし、果たして父と子の顛末はどうなるのか、という興味も抱かせる内容。

 サスペンス風味のヒューマン・ドラマで、なかなか惹き込まれる内容であったが、ラストはちょっと肩透かしだったかな。

/5

監督:奥田瑛二
出演:奥田瑛二、高良健吾、水野絵梨奈、奥村知史、ウダタカキ、佐藤めぐみ、宮崎美子、平田満、塩見三省
    緒形直人、諏訪太朗、鈴木省吾、木村栄、佐藤正宏、伊藤ふみお、比留間由哲、平沼紀久、蛭子能収
於:新宿K’s cinema
ビート【DVD】
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2011-09-21


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