10-255「Colorful カラフル」(日本)

僕、生きてる? 
 死んだはずの“ぼく”は、プラプラという天使らしき少年から“おめでとうございます。あなたは抽選に当たりました”と話しかけられる。
 大きな過ちを犯して死んだ魂のため輪廻のサイクルから外れてしまうはずだったが、再挑戦のチャンスが与えられたというのだ。そして、自殺したばかりの中学生“小林真”の体を借りて、自分の犯した罪を思い出すため下界で修行することに。
 ところが、父は偽善者で、母は不倫中、そして自分をバカにする兄とは絶縁状態という最悪の家庭環境。おまけに学校でも、友だちがひとりもいない上に、秘かに想いを寄せる後輩ひろかが援助交際をしていた事実を知ってしまうなど、まるで救いのない日々だった。
 そんな中、真の体に収まった“ぼく”は、真っぽくない振る舞いで周囲を困惑させてしまうのだが。(「allcinema」より)

カラフル - goo 映画

 一度死んだ〝ぼく〟が、天使の計らい(抽選に当たった?)で、今一度下界に降り、やり直すチャンスを与えられる。

 その〝ぼく〟の魂が借りた体が、自殺した中学生小林真。

 SF的な話ではあるが、小林真の体を借りた〝ぼく〟が、真の家族や周囲と接していくうちに、人とのつながりや大切なものに気付いていくストーリー。

 最初は、なかなか心が変わらない〝ぼく〟の言動に対し、イライラするところは多かったが、それは現在の大人からの中学生への目線ということかもしれないな。

 まだまだ成長途中である中学生たち。多くの経験をして心も成長していくのだ、ということを判らせてくれると共に、かつて中学生だった人も、思い悩んだ時期があったと思い出させてくれるのかな。

 真〝ボク〟が高校進学について家族と話す時のシーンは、なかなか感動させられる。

 それと、ストーリー展開からは多少外れるが、真の親友となる早乙女と真が、かつて〝たまでん〟が走った場所を歩いていくというシーンは、懐古的で良かったな。

 話を聞いていると、たまでんに乗ってみたかったな、という気持ちにさせられる。
 そのシーンを描いた風景描写も良かったな。

 「一度死んだ気になったら・・・」
 なんて、よく言うが、本作は確かにその通りで、また違う視線で周囲を見ていくうちに、気持ちが変わっていくところを描いている。

 死んだ気になる、と言うのも実際は難しく、本当に死んでしまったら、そうそう抽選に当たるわけでもなさそうだが。

 〝ぼく〟の魂の正体というのは、考えてみれば、途中で判ってしまうのだろうが、個人的には最後まで思いもしなかったな。

 〝ぼく〟が真の体を借りた最初の頃は、ちょっと笑えるようなシーンもあり、その後やがて感動的な話へと移っていく、一種の青春ストーリーとして、なかなか面白い作品だった。

+/5

監督:原恵一
声の出演:冨澤風斗、宮﨑あおい、南明奈、まいける、入江甚儀、藤原啓治、中尾明慶、麻生久美子、高橋克実
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
Colorful オリジナル・サウンドトラック
アニプレックス
2010-08-18
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