10-276「雷桜」(日本)

さだめとは何だ!? 
 将軍家に生まれ、重い宿命を背負いながらも心に病を抱えて生きる孤独な若い殿様、清水斉道。家臣・瀬田助次郎が語る“故郷の瀬田村には天狗がいる”という話に興味を持ち、静養のため瀬田村へと向かう。
 道中、“天狗の棲む山”にさしかかると、家臣の制止を振り切り、ひとり山へと馬を走らせる斉道。そこで出会ったのは雷という山育ちの若い娘だった。天狗の正体が雷と知り、そのことを助次郎に話したところ、助次郎は乳飲み子の頃に藩の政争に巻き込まれ掠われた妹の遊に違いないと確信する。
 晴れて村に戻り斉道と再会する雷。身分がどういうものかも分からないことで殿様相手にも心の赴くままに接していく雷だったが。(「allcinema」より)

雷桜 - goo 映画

 いわゆる身分違いの恋の顛末を描いたロマンスで、時代設定が特に身分の違いに重きを置いていたであろう江戸時代を設定したということで、更に二人の立場の違いを如実に表していた。

 岡田将生演じる、将軍家の血筋で若き殿・清水斉道。
 蒼井優演じる、山で育てられた、庄屋の娘である遊。

 それぞれにトラウマを抱える中で、二人は出逢い、恋に落ち、身分の違い、さだめに苦しみ、葛藤していく姿を描いている。

 単純にラブ・ロマンスで捉えてもいいかもしれない作品。

 それでも、二人の気持ちと立場に苦しむ姿に惹き込まれ、この道ならぬ恋の行方がどうなるのか、最後まで気になった。

 遊が山で、時任三郎演じる田中理右衛門に何故育てられていたか。
 そこから斉道暗殺という謀略に至る話など、少しばかりサブ・エピソードも絡んではいたが、そちらの方はそれほど面白い展開とまではいかなかったな。

 小出恵介演じる、斉道の家臣で、遊の兄でもある助次郎の存在も、もうちょっと話に絡んでくるような設定だったなら面白かったかな。

 それでもメインとなる斉道と遊のロマンスには惹き込まれたので、飽きることなく観られたな。

 出逢いから、恋に落ち、しかし殿という立場から、他の姫の下への婚儀を命ぜられる斉道。
 ひたむきに斉道に想いをぶつける遊に、斉道が果たしてどのような結論を下すのか。

 時代を考えれば、結論は出ている気はするのだが、もしかすると、という気もして、観ている自分の思い入れも相俟って、なかなかに最後まで興味尽きなかった。

 遊が最後に取った行動がかなり突飛なことだったので、もしかすると、とちょっと緊張させられた。
 普通だったら、斬捨て御免でもおかしくはないのかな、と思ったりもしたが。

 やっぱり本作で惹き込まれた一つの要因は、蒼井優だろうな。
 山で育てられ、純朴の気持ちのまま、斉道にストレートに気持ちをぶつける姿に、惹かれてしまう。
 
 すっぴんに近いメイクで、頑張っていたが、最後のほうは思い違いか、綺麗になっていたような気がする。

 蒼井優って、「百万円と苦虫女」でもそうだったが、ちょっと普通とは違う感じの女性を演ずるのが上手いような気がする。

 恋に結論が出て、エピローグに18年後の話が出てくる。
 まあ、綺麗にまとめたのかな、という感じだったな。

 時代劇にしているのは、二人の身分を際立たせるため、という感じだったが、二人の恋の顛末に惹き込まれた作品ではあった。

+/5

監督:廣木隆一
出演:岡田将生、蒼井優、小出恵介、柄本明、時任三郎、宮崎美子、和田聰宏、須藤理彩
    若葉竜也、忍成修吾、村上淳、高良健吾、柄本佑、大杉漣、ベンガル、池畑慎之介、坂東三津五郎
於:池袋ヒューマックスシネマズ
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  • 「雷桜」 二人の恋のイコン

    Excerpt: 雷桜。 それはあるとき雷に打たれまっ二つに割れてしまった銀杏の樹に、いつしか桜が Weblog: はらやんの映画徒然草 racked: 2011-01-10 15:38