10-262「十三人の刺客」(日本)

万民のため 
 江戸時代末期。将軍・家慶の弟で明石藩主・松平斉韶(なりつぐ)の暴君ぶりは目に余った。斉韶は近く、老中への就任も決まっている男。幕府の存亡に危機感を募らせる老中・土井利位は、かねてより良く知る御目付・島田新左衛門に斉韶暗殺の密命を下す。
 さっそく、甥の新六郎をはじめ十一人の腕に覚えある男たちを集めた新左衛門は、後に加わる山の民・木賀小弥太を含む総勢十三人の暗殺部隊を組織、入念な計画を練り上げていく。
 しかし、斉韶の腹心・鬼頭半兵衛もまたその動きを抜け目なく察知し、大切な殿を守り抜くべく周到な準備を進めていた。(「allcinema」より)

十三人の刺客 - goo 映画

 1963年に製作された同名映画を「クローズZERO」の三池崇史監督がリメイクした作品。

 最近「椿三十郎」「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」など黒澤映画のリメイクが多く、てっきりこれも黒澤映画のリメイクかと思ったが、オリジナルの監督は工藤栄一だったんだ。

 時代劇になったとは言え、三池崇史らしい作品だったかな、という印象。
 「クローズZERO」は喧嘩シーンが目立っていたが、本作もラスト1時間ぐらいの落合宿における、十三人対およそ二百人という対決シーンが見物だった。

 序盤から、稲垣吾郎演じる松平斉韶の悪行三昧を衝撃的な映像を含めて、これでもかというぐらい立て続けに見せて、斉韶は討つべき人物という印象を与えている。

 斉韶を討つという密命に、役所広司演じる島田新左衛門が選ばれ、その後十二人の刺客が集まり、集められるが、それぞれにこの密命に参加する理由、心情がほとんど描かれない人物もいて、そのあたり、ドラマ的には弱かったかな、という印象。

 それもこれも序盤の斉韶の判りやすいほどの悪行シーンを見せていることで、密命を実行しようとする十三人への思い入れを高めようとしたんだろうな。

 確かにダルマ女は衝撃的だったし、人間の骨を刀で切るというのも、かなりやり過ぎのような気も。

 落合宿を要塞化して、多勢に立ち向かう展開は面白かったし、その後それぞれに見せ場を作りながら、戦いのシーンを描いていくところも良かった。

 長い戦いのシーンではあったが、飽くことなく観ることができた。

 まあ全員が生き残るようなことは無いだろうとは思っていたが、誰かが生き残ることはあるのだろうか? という気持ちでも観ていた。

 一人はいいとして、もう一人はちょっとおかしな感じがしないでもなかったな。もうちょっと説得力が欲しかったかな。

 決戦シーンや、男の戦いという部分でも充分楽しめたのだが、本当に男だけの作品という感じ。
 女優に金をかけなかったな。

 知っている女優は谷村美月と吹石一恵ぐらい? しかも谷村美月の出番はわずか。
 吹石一恵にいたっては、出番もわずかだが、二役だもんな。

 ラストもそれなりにスッキリするもので、勧善懲悪ということかな。
 全体的には満足な一本だった。

/5

監督:三池崇史
出演:役所広司、山田孝之、伊勢谷友介、沢村一樹、古田新太、高岡蒼甫、六角精児、波岡一喜
    近藤公園、石垣佑磨、窪田正孝、伊原剛志、松方弘樹、市村正親、稲垣吾郎、松本幸四郎
    平幹二朗、岸部一徳、光石研、内野聖陽、阿部進之介、斎藤工、吹石一恵、谷村美月
於:池袋HUMAX CINEMAS
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  • 十三人の刺客

    Excerpt: 1963年に公開された工藤栄一監督の傑作時代劇『十三人の刺客』を『ヤッタ ーマン』の三池崇史監督がリメイクしたエンターテインメント時代劇。 将軍の弟ということでやりたい放題の凶悪な暴君を暗殺するた.. Weblog: だらだら無気力ブログ racked: 2010-11-13 00:15
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    Excerpt: 300人対13人、まさに多勢に無勢。 現実的には、この戦力差を逆転することはほと Weblog: はらやんの映画徒然草 racked: 2010-11-20 07:08
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