10-191「インセプション」(アメリカ)
アイデアを植え付ける
他人の夢の中に潜入してカタチになる前のアイデアを盗み出す企業スパイが活躍する時代。コブは、この危険な犯罪分野で世界屈指の才能を持つ男。しかし、今や国際指名手配犯として、またこの世を去った妻モルの殺害容疑者として逃亡の身となってしまい、大切なものすべてを失うこととなっていた。
そんなコブに、サイトーと名乗る男からある依頼が舞い込む。成功すれば、再び幸せな人生を取り戻すことができる。しかしその依頼とは、これまでのように盗み出すのではなく、ターゲットの潜在意識にあるアイデアを植え付ける“インセプション”というものだった。
かつてない危険なミッションと自覚しながらも、これが最後の仕事と引き受けたコブは最高のスペシャリスト集団で立ち向かうべく、すぐさまメンバー探しを開始。
やがて、相棒のアーサー、“設計士”のアリアドネ、“偽造士”のイームス、“調合師”のユスフ、そしてサイトーを加えたメンバー6人でターゲット、ロバートの夢の中に潜入するコブだったが。(「allcinema」より)
インセプション - goo 映画
「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督というよりも、日本ではレオナルド・ディカプリオが主演、それに渡辺謙が共演ということで注目されている一本。
レオナルド・ディカプリオ演じるコブが、仲間たちと共に、ある人物の夢に入り、あるアイデアを植え付けようとするSFクライム・アクション。
渡部謙の他に「JUNO/ジュノ」のエレン・ペイジに「(500)日のサマー」のジョセフ・ゴードン=レヴィットが出演している。
ジョセフ・ゴードン=レヴィットは「(500)日のサマー」とは打って変わったやり手の男を演じていて、なかなかこちらは格好良かったな。
時々〝夢オチ〟で終わる話も多いが、本作は夢の中が物語の舞台となっており、更に夢の中の夢、さらにまた夢とかいう構造となっていたりして、どんどん〝夢オチ〟を使ってもおかしくない話になっているな。
なかなか面白い作品ではあったが、結構複雑で、難解な話だった。
マリオン・コティヤール演じるコブの妻・モルの存在もミステリアスの存在であったが、こちらもなかなか難解。
おそらく、ほとんど夢の中で物語が展開しているので、かなりSF的な空間の中で物語が展開していくところが面白い。
当然夢の中にいるということは、実際の人物は眠っているので、同じ人間が眠っているシーンと、夢の中で活動しているシーンが映し出されると、ちょっと「マトリックス」に似ているかな、とも思った。
〝スケアクロウ〟のキリアン・マーフィ演じるロバート・フィッシャーの夢の中に潜入し、あるアイデアを植えつけようとする展開は、夢の構造も二層、三層、四層となっていて、なかなか面白いと共に、話を理解していくのも大変だったな。
クライマックスも緊張感があったが、タイム・リミットが迫る中で、夢の層によって時間の感覚が違うらしく、ある層で車が落下していくシーンが、何か引っ張りすぎのクライマックス・シーンのように感じなくもなかったが、それぞれのクライマックスを迎えるシーンと相俟っては、緊迫感は高かった。
コブとモルの関係を解消することで、物語の一つを完結させていたが、ラスト・シーンは少し含みを持たせての終わり。観る方にちょっと疑問を残しての終わり。
果たしてどっちなのだろうな?
物語の設定の奇抜さや、緊迫感ある展開はなかなか楽しめた一本。
渡辺謙も準主役のような役柄で、観ていて嬉しいものがあったな。



/5
監督:クリストファー・ノーラン
出演:レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール
エレン・ペイジ、トム・ハーディ、ディリープ・ラオ、キリアン・マーフィ、トム・べレンジャー、マイケル・ケイン
ルーカス・ハース、ピート・ポスルスウェイト、タルラ・ライリー、ティム・ケルハー、マイケル・ガストン
於:丸の内ピカデリー
他人の夢の中に潜入してカタチになる前のアイデアを盗み出す企業スパイが活躍する時代。コブは、この危険な犯罪分野で世界屈指の才能を持つ男。しかし、今や国際指名手配犯として、またこの世を去った妻モルの殺害容疑者として逃亡の身となってしまい、大切なものすべてを失うこととなっていた。
そんなコブに、サイトーと名乗る男からある依頼が舞い込む。成功すれば、再び幸せな人生を取り戻すことができる。しかしその依頼とは、これまでのように盗み出すのではなく、ターゲットの潜在意識にあるアイデアを植え付ける“インセプション”というものだった。
かつてない危険なミッションと自覚しながらも、これが最後の仕事と引き受けたコブは最高のスペシャリスト集団で立ち向かうべく、すぐさまメンバー探しを開始。
やがて、相棒のアーサー、“設計士”のアリアドネ、“偽造士”のイームス、“調合師”のユスフ、そしてサイトーを加えたメンバー6人でターゲット、ロバートの夢の中に潜入するコブだったが。(「allcinema」より)
インセプション - goo 映画
「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督というよりも、日本ではレオナルド・ディカプリオが主演、それに渡辺謙が共演ということで注目されている一本。
レオナルド・ディカプリオ演じるコブが、仲間たちと共に、ある人物の夢に入り、あるアイデアを植え付けようとするSFクライム・アクション。
渡部謙の他に「JUNO/ジュノ」のエレン・ペイジに「(500)日のサマー」のジョセフ・ゴードン=レヴィットが出演している。
ジョセフ・ゴードン=レヴィットは「(500)日のサマー」とは打って変わったやり手の男を演じていて、なかなかこちらは格好良かったな。
時々〝夢オチ〟で終わる話も多いが、本作は夢の中が物語の舞台となっており、更に夢の中の夢、さらにまた夢とかいう構造となっていたりして、どんどん〝夢オチ〟を使ってもおかしくない話になっているな。
なかなか面白い作品ではあったが、結構複雑で、難解な話だった。
マリオン・コティヤール演じるコブの妻・モルの存在もミステリアスの存在であったが、こちらもなかなか難解。
おそらく、ほとんど夢の中で物語が展開しているので、かなりSF的な空間の中で物語が展開していくところが面白い。
当然夢の中にいるということは、実際の人物は眠っているので、同じ人間が眠っているシーンと、夢の中で活動しているシーンが映し出されると、ちょっと「マトリックス」に似ているかな、とも思った。
〝スケアクロウ〟のキリアン・マーフィ演じるロバート・フィッシャーの夢の中に潜入し、あるアイデアを植えつけようとする展開は、夢の構造も二層、三層、四層となっていて、なかなか面白いと共に、話を理解していくのも大変だったな。
クライマックスも緊張感があったが、タイム・リミットが迫る中で、夢の層によって時間の感覚が違うらしく、ある層で車が落下していくシーンが、何か引っ張りすぎのクライマックス・シーンのように感じなくもなかったが、それぞれのクライマックスを迎えるシーンと相俟っては、緊迫感は高かった。
コブとモルの関係を解消することで、物語の一つを完結させていたが、ラスト・シーンは少し含みを持たせての終わり。観る方にちょっと疑問を残しての終わり。
果たしてどっちなのだろうな?
物語の設定の奇抜さや、緊迫感ある展開はなかなか楽しめた一本。
渡辺謙も準主役のような役柄で、観ていて嬉しいものがあったな。




監督:クリストファー・ノーラン
出演:レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール
エレン・ペイジ、トム・ハーディ、ディリープ・ラオ、キリアン・マーフィ、トム・べレンジャー、マイケル・ケイン
ルーカス・ハース、ピート・ポスルスウェイト、タルラ・ライリー、ティム・ケルハー、マイケル・ガストン
於:丸の内ピカデリー
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