10-177「ザ・ウォーカー」(アメリカ)
本を西へ運ぶ者
イーライという名の謎の男は、崩壊したアメリカ大陸の荒野を西に向かって歩き続けていた。ある本を携えて。その本は、いまや世界にこのただ一冊となっていた。イーライは、その本に近づこうとする者は容赦なく斬り捨てた。
そんな中、とある町に立ち寄ったイーライ。そこは、カーネギーという男が独裁者として君臨する町。彼は、ある本を探していた。その本があれば世界を支配できると考えていた。
やがて、イーライの本こそが、目的の本だと確信するカーネギーだったが。(「allcinema」より)
ザ・ウォーカー - goo 映画
またまた文明が崩壊した近未来を舞台に、世界でたった一冊残った本を西へと運ぶ男の姿を描いたSFサスペンス・アクション。
デンゼル・ワシントン演じる〝ウォーカー〟と呼ばれるイーライが、なかなか格好良くて、好みの主人公である。
素性は知れぬが、ストイックで、しかも強い。冷静で、襲って来た略奪者たちも難なく退けていく。
一体イーライとは何者なんだろう? 元軍人かな、というぐらいに強いのであるが、途中彼が何者であったかが判るシーンがあったが、これまた意外な設定。
そんなイーライが、立ち寄った町で、独裁者として君臨する、ゲイリー・オールドマン演じるカーネギーと出会う。
カーネギーは、それがあれば、世界を支配できると思っている本を探しているが、その本はこの世界に一冊しか残っておらず、その本はイーライが持っている。
てっきり本というもの自体が、イーライの持っているものしかないのかな、と思っていたが、本自体は何冊もあるが、カーネギーが必要とする本は、イーライが持っている本しかないという設定だった。
世界を支配することができる本って、何だろう? 強力な武器の製造法でも書いた本なのかな、なんて思っていたが、その本自体は早々に明かされる。
どんな本かということが明かされると、納得することと同時に、そちらの方向の話か、とちょっと微妙な雰囲気だったな。
そのためか、イーライとカーネギーたちの銃撃シーンなどは、ちょっとウエスタンっぽい雰囲気で面白かったのだが、クライマックスからラストにかけての展開はややトーン・ダウンだったかな。
言ってしまえば、その本というのは聖書であるが、キリスト教圏ではない世界ではあまり深く染み入ってくる感じはないのだろうか。
荒廃した世界を救えるのは、唯一キリスト教ということを訴えているのかな。
そんな聖書を、カーネギーは手にするのだが、それをいよいよ開いた時のシーンは、同じくゲイリー・オールドマンが出演していた「フィフス・エレメント」をちょっと思い出したな。
あれほどコミカルではなかったが、シーンがかぶって、ちょっと可笑しかったな。
バイオレンス的な部分は面白くて、ガン・アクションやイーライの立ち回りなど見応えはあったが、話としてはやや微妙感の残る作品だったかな。
でも、イーライのキャラは良かったので。


+/5
監督:アレン・ヒューズ、アルバート・ヒューズ
出演:デンゼル・ワシントン、ゲイリー・オールドマン、ミラ・クニス、ジェニファー・ビールス、トム・ウェイツ
レイ・スティーヴンソン、フランシス・デ・ラ・トゥーア、マイケル・ガンボン、マルコム・マクダウェル
於:丸の内ピカデリー
イーライという名の謎の男は、崩壊したアメリカ大陸の荒野を西に向かって歩き続けていた。ある本を携えて。その本は、いまや世界にこのただ一冊となっていた。イーライは、その本に近づこうとする者は容赦なく斬り捨てた。
そんな中、とある町に立ち寄ったイーライ。そこは、カーネギーという男が独裁者として君臨する町。彼は、ある本を探していた。その本があれば世界を支配できると考えていた。
やがて、イーライの本こそが、目的の本だと確信するカーネギーだったが。(「allcinema」より)
ザ・ウォーカー - goo 映画
またまた文明が崩壊した近未来を舞台に、世界でたった一冊残った本を西へと運ぶ男の姿を描いたSFサスペンス・アクション。
デンゼル・ワシントン演じる〝ウォーカー〟と呼ばれるイーライが、なかなか格好良くて、好みの主人公である。
素性は知れぬが、ストイックで、しかも強い。冷静で、襲って来た略奪者たちも難なく退けていく。
一体イーライとは何者なんだろう? 元軍人かな、というぐらいに強いのであるが、途中彼が何者であったかが判るシーンがあったが、これまた意外な設定。
そんなイーライが、立ち寄った町で、独裁者として君臨する、ゲイリー・オールドマン演じるカーネギーと出会う。
カーネギーは、それがあれば、世界を支配できると思っている本を探しているが、その本はこの世界に一冊しか残っておらず、その本はイーライが持っている。
てっきり本というもの自体が、イーライの持っているものしかないのかな、と思っていたが、本自体は何冊もあるが、カーネギーが必要とする本は、イーライが持っている本しかないという設定だった。
世界を支配することができる本って、何だろう? 強力な武器の製造法でも書いた本なのかな、なんて思っていたが、その本自体は早々に明かされる。
どんな本かということが明かされると、納得することと同時に、そちらの方向の話か、とちょっと微妙な雰囲気だったな。
そのためか、イーライとカーネギーたちの銃撃シーンなどは、ちょっとウエスタンっぽい雰囲気で面白かったのだが、クライマックスからラストにかけての展開はややトーン・ダウンだったかな。
言ってしまえば、その本というのは聖書であるが、キリスト教圏ではない世界ではあまり深く染み入ってくる感じはないのだろうか。
荒廃した世界を救えるのは、唯一キリスト教ということを訴えているのかな。
そんな聖書を、カーネギーは手にするのだが、それをいよいよ開いた時のシーンは、同じくゲイリー・オールドマンが出演していた「フィフス・エレメント」をちょっと思い出したな。
あれほどコミカルではなかったが、シーンがかぶって、ちょっと可笑しかったな。
バイオレンス的な部分は面白くて、ガン・アクションやイーライの立ち回りなど見応えはあったが、話としてはやや微妙感の残る作品だったかな。
でも、イーライのキャラは良かったので。



監督:アレン・ヒューズ、アルバート・ヒューズ
出演:デンゼル・ワシントン、ゲイリー・オールドマン、ミラ・クニス、ジェニファー・ビールス、トム・ウェイツ
レイ・スティーヴンソン、フランシス・デ・ラ・トゥーア、マイケル・ガンボン、マルコム・マクダウェル
於:丸の内ピカデリー
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