10-133「運命のボタン」(アメリカ)

高度に発達した文明は、魔術と見分けがつかない
 1976年12月16日、朝5時45分、ヴァージニア州郊外に暮らすルイス夫妻宅の玄関のベルが鳴る。しかし、妻のノーマが出ると、そこには誰もおらず、ひとつの四角い箱が置かれているだけだった。そして、夫のアーサーがその箱を開けると、中には赤いボタンが付いた奇妙な木製の装置が入っていた。
 午後5時、夫妻宅にアーリントン・スチュワードと名乗る男が訪ねてくる。男は夫妻に、赤いボタンを押せば2つのことが起きると告げる。第1にどこかで見知らぬ誰かが死に、第2に現金100万ドルが夫妻のものとなる。決断の期限は24時間。
 経済的に追いつめられていた2人は、やがて葛藤の末に、ついにボタンを押してしまうのだったが。(「allcinema」より)

運命のボタン - goo 映画

 押すと100万ドルが手に入るが、見知らぬ誰かが死ぬというボタンのついた箱を受け取った夫婦の運命を描いたサスペンス。

 原題は「THE BOX」で、市原隼人、高良健吾主演の「ボックス!」に萩原聖人、新井浩文主演の「BOX」と、同時期に似たタイトルの作品が上映しており、もし原題どおりの邦題なら、また記事のネタになるところだったが。

 それにしても、何となく予想していた展開の作品とは大きく裏切られた作品だった。

 てっきり、謎の箱を受け取った夫婦が、ボタンを押すかどうかで思い悩む姿をずっと描いて、ラストに決断するというような話だと思っていた。

 その間に、キャメロン・ディアスとジェームズ・マースデン演じるノーマ、アーサー夫婦の感情の乱れなどを描いていくのだと。

 実際箱を受け取ってから、ボタンを押すまでの猶予が24時間ということで、すぐにその時間は過ぎ去り、二人は決断する。

 ボタンを押してからの展開の方が長くて、しかもその話はよく判らないというか、まどろっこしいというか。

 そういう方向へ話が進んでいくのか? という具合になんとも不思議な世界へと話が進んでいく。

 監督が「ドニー・ダーコ」の監督ということで、それを知って、なるほどな、と納得はしたのだが。

 ノーマがボタンを押して、その結果が現れるのだが、一応ラスト・シーンにその話はつながる。
 しかし、その間の話が、必要なのかどうか、よく判らないシーンが多い。

 言ってしまえば、ミステリーかSFのような話になっていくのだが、謎めいた言葉を発する者がたくさん出てきたり、何かしら匂わせるようなシーンがあったりと、これはこれでミステリアスで面白い雰囲気ではあるが、正直判りにくかったな。

 もうちょっと簡単にボタンを押すことと、ラストのシーンが繋がらなかったものなのか、と思ってしまう。

 結局苦労もせずに、しかも他人を傷つけても大金を手に入れようとする気持ちを持ってはいけないということなのだろうか。

 リチャード・マシスンの原作はどうやら短編のようであるが、本作は2時間近い長さの作品。
 結構強引に話を延ばしたがために、こういう展開になってしまったのかな。

 鑑賞前は、自分なら押してしまうかも、と思っていたが、こういう結末になるなら、やっぱり押すのはやめておこうと思った。

+/5
 
監督:リチャード・ケリー
出演:キャメロン・ディアス、ジェームズ・マースデン
    フランク・ランジェラ、ジェームズ・レブホーン、ホームズ・オズボーン
於:TOHOシネマズみゆき座
運命のボタン [DVD]
ジェネオン・ユニバーサル
2010-10-22

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  • 運命のボタン

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  • 運命のボタン

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