10-102「誘拐ラプソディー」(日本)

何かに打ってつけの日
 伊達秀吉は何をやっても上手くいかず、ついに自殺を決意するが、それすらも失敗してしまう。
 そんな時、家出をしたという少年・伝助と出会う。彼の家が大きい屋敷と知り、咄嗟に誘拐を思いつく。ところが、運悪く伝助の父親は暴力団組織“篠宮組”の組長だった。警察に知らせることなく、組員総出で犯人探しが始まる。
 一方、篠宮組のただならぬ動きを察知した警察側も、真相を掴めぬまま、彼らの後を追い始めるのだったが。(「allcinema」より)

誘拐ラプソディー - goo 映画

 「VERSUS ヴァーサス」「魁!!男塾」に出演していた榊英雄の監督作品。
 これで監督は3作目らしいが、前2作は未見である。

 ちなみに榊英雄は、哀川翔演じる暴力団の組長・篠宮智彦の部下・岸田役でも登場していたが、全く判らなかった。髪型なんか、イメージとは違ったからな。

 原作は荻原浩の小説らしいが、こちらも未読。
 多分萩原浩は「ハードボイルド・エッグ」しか読んだことないな。

 「逃げるんじゃない。賭けるんだ。」
 「最後に賭けた一発逆転の大勝負」
 などというキャッチで宣伝されていた本作であったが、実際観てみると、それらのキャッチはちょっと合わなかったな、という印象であった。

 もっとサスペンス風のものを予想していたのだが、どちらかと言えば、かなりコミカルで、人情的なストーリー。
 まあ誘拐そのものを最後に賭けた大勝負と捉えれば、あながちこのキャッチも間違いではないかもしれないが。

 人生うまくいかない高橋克典演じる伊達秀吉が、伝助少年と出会うシーンからして、ベタベタな笑いで展開する。

 観ている方は、伝助が暴力団の組長の息子であることを知っているが、秀吉は知らないので、伝助との台詞のやり取りや、言質の捉え方のちょっとしたズレが面白かったりする。

 組長である篠宮が、息子の誘拐犯との電話のやり取りで、言葉が裏返ってしまうというのもかなりベタではあるが、笑えてしまうことは確かである。

 父親が暴力団の組長であることを知り、何とか自分が誘拐犯だと知られずに逃げたい気持ちと、伝助少年と行動を共にするうちに起こり始めた奇妙な感情。

 この葛藤の中で、果たして秀吉がどのように窮地を脱するのか、ということに興味沸くと共に、伝助との繋がりはどうなるのか、というところにも興味惹かれる。

 正直、ラストはそれ程奇をてらったような展開、結末でもなかったので、そこのあたりは物足りなかったかな。

 〝いとうかずし〟という名前が活かされるのか、とも思ったのだが。

 最後は普通に感動的な話で終わったという印象かな。

 でも、全体的には笑えて、ちょっとホロリとさせるような作品。
 もう少し、秀吉と伝助の繋がり具合を深く描いてくれれば、最後はもっと感動したかな。

/5

監督:榊英雄
出演:高橋克典、哀川翔、林遼威、船越英一郎、YOU、菅田俊、榊英雄、木下ほうか
    笹野高史、品川徹、角替和枝、寺島進、ベンガル、美保純、山本浩司、日向丈、渡来敏之
於:角川シネマ新宿画像

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  • 誘拐ラプソディー

    Excerpt: 萩原浩の同名小説を『特命係長 只野仁』の高橋克典を主演に映画化した クライムロードムービー。 人生どん詰まりで進退窮まった主人公がひょんなことから知り合った子供を 誘拐するが、子供の父親がヤクザで.. Weblog: だらだら無気力ブログ racked: 2010-05-03 00:54
  • 荻原浩「誘拐ラプソディー」

    Excerpt: 荻原浩著 「誘拐ラプソディー」を読む。 このフレーズにシビれた。  伝助の首に手をかけようとした瞬間、猛烈に襲ってきたのは殺意ではなく、なぜか便意だった。 [巷の評判] 長崎もの語り散歩では, 「み.. Weblog: ご本といえばblog racked: 2010-06-05 08:17