10-114「シャッターアイランド」(アメリカ)
モンスターとして生きるか、人間として死ぬか
ボストンの遥か沖合に浮かぶ孤島“シャッター アイランド”。そこに、精神を患った犯罪者を収容するアッシュクリフ病院があり、厳重な監視の下に運営されていた。
ところが1954年9月、レイチェルという女性患者が忽然と姿を消してしまう。事件を調べるため、連邦保安官のテディが新たな相棒チャックと共に島を訪れる。折しも、激しい嵐が近づいており、捜査の行方に不安がよぎる。
さっそく2人は、患者たちへの聞き込みを開始するが、テディは事件と無関係な“アンドルー・レディス”という人物についての質問を繰り返す。
実はその人物は、アパートに火をつけ最愛の妻ドロレスを殺した放火魔で、テディはレディスがこの病院に収容されていると知り、その行方を探っていたのだ。そして、レディスへの復讐こそが、テディがこの島へやって来た真の目的だったのだが。(「allcinema」より)
シャッター アイランド - goo 映画
「ミスティック・リバー」「ゴーン・ベイビー・ゴーン」の原作者デニス・ルヘインのミステリーを映画化した作品。
原作は読もうと思って買っておいたのだが、映画化の報せを聞いて、鑑賞するよりも先に読むのは映画の興を殺ぐかもしれないと思い、結局読まずじまい。
本作も鑑賞したことなので、時間が経ったら読んでみよう。
それにしても、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」は劇場公開してほしかったとつくづく思う。
「ギャング・オブ・ニューヨーク」「ディパーテッド」らに続き、4度目のコンビとなる監督マーティン・スコセッシが監督、主演レオナルド・ディカプリオ。
本編中、数々の伏線があるということで、画面上のそれらを見落とさないよう集中できるように、〝超日本語吹替版〟なるものも上映していたようだが、やっぱり出演者本人の声も聞きたいということもあって、字幕版での鑑賞。
公開5週目の夜の回ということもあって、お客さんも少なめだったので、しっかり画面の全てが見られるようにど真ん中の座席で鑑賞。
精神を病んでいる犯罪者だけを収容する孤島〝シャッターアイランド〟で、一人の女性患者(囚人)が忽然と姿を消す。
ディカプリオ演じるテディ・ダニエルズとマーク・ラファロ演じるチャック・オールの二人の連邦保安官がその島を訪れ、事件を調べ始めるのだが、捜査を進めれば、勧めるほど謎は深まっていくばかり。
ある意味密室に近い状態での失踪事件であり、ミステリーの掴みとしては、なかなか面白い設定である。
捜査の過程で、様々な人物が登場し、誰も怪しげ、更にテディも何かしら過去にトラウマのようなものがあり、何度もテディの夢とも過去の出来事ともつかぬ映像がフラッシュ・バックで挿入される。
どんな些細なことも見逃すな、という注意が上映前にあったので、画面の全てを凝視をするように鑑賞したおかげか、退屈することもなく観られることはできたが、普通なら遅々として進まない捜査に、飽きがきてもおかしくない展開だったな。
失踪したレイチェル・ソランドという女性患者の捜索から、やがてテディの妻を焼死させたアンドルー・レディスという男への捜索へと物語が移っていき、話はどんどん謎と怪しげな雰囲気に包まれていく。
真実を一体誰が話しているのか? そこのあたりも注意深く観ていたのだが、なかなか判らなかったな。
何となく真相は、途中で判ってくるのだが、それではどれが伏線となったのか、と言われると、これまでミステリーを観てきた経験と言うしかないな。
あえて挙げると、ジャッキー・アール・ヘイリー演じるジョージ・ノイスなる人物が登場してきたところかな。
伏線を見つけるところまではいかなかったが、作品自体はなかなか面白いミステリーであった。
それにしても、結論から考えると、皆芝居をうっていたということになるのかな。
ラストに彼が、幸せに関する発言の前に言った台詞は、ワザとなのだろうか?
最後まで謎が残るような作品であった。


+/5
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、ベン・キングズレー、ミシェル・ウィリアムズ、エミリー・モーティマー
マックス・フォン・シドー、パトリシア・クラークソン、ジャッキー・アール・ヘイリー、イライアス・コティーズ
於:TOHOシネマズ スカラ座
ボストンの遥か沖合に浮かぶ孤島“シャッター アイランド”。そこに、精神を患った犯罪者を収容するアッシュクリフ病院があり、厳重な監視の下に運営されていた。
ところが1954年9月、レイチェルという女性患者が忽然と姿を消してしまう。事件を調べるため、連邦保安官のテディが新たな相棒チャックと共に島を訪れる。折しも、激しい嵐が近づいており、捜査の行方に不安がよぎる。
さっそく2人は、患者たちへの聞き込みを開始するが、テディは事件と無関係な“アンドルー・レディス”という人物についての質問を繰り返す。
実はその人物は、アパートに火をつけ最愛の妻ドロレスを殺した放火魔で、テディはレディスがこの病院に収容されていると知り、その行方を探っていたのだ。そして、レディスへの復讐こそが、テディがこの島へやって来た真の目的だったのだが。(「allcinema」より)
シャッター アイランド - goo 映画
「ミスティック・リバー」「ゴーン・ベイビー・ゴーン」の原作者デニス・ルヘインのミステリーを映画化した作品。
原作は読もうと思って買っておいたのだが、映画化の報せを聞いて、鑑賞するよりも先に読むのは映画の興を殺ぐかもしれないと思い、結局読まずじまい。
本作も鑑賞したことなので、時間が経ったら読んでみよう。
それにしても、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」は劇場公開してほしかったとつくづく思う。
「ギャング・オブ・ニューヨーク」「ディパーテッド」らに続き、4度目のコンビとなる監督マーティン・スコセッシが監督、主演レオナルド・ディカプリオ。
本編中、数々の伏線があるということで、画面上のそれらを見落とさないよう集中できるように、〝超日本語吹替版〟なるものも上映していたようだが、やっぱり出演者本人の声も聞きたいということもあって、字幕版での鑑賞。
公開5週目の夜の回ということもあって、お客さんも少なめだったので、しっかり画面の全てが見られるようにど真ん中の座席で鑑賞。
精神を病んでいる犯罪者だけを収容する孤島〝シャッターアイランド〟で、一人の女性患者(囚人)が忽然と姿を消す。
ディカプリオ演じるテディ・ダニエルズとマーク・ラファロ演じるチャック・オールの二人の連邦保安官がその島を訪れ、事件を調べ始めるのだが、捜査を進めれば、勧めるほど謎は深まっていくばかり。
ある意味密室に近い状態での失踪事件であり、ミステリーの掴みとしては、なかなか面白い設定である。
捜査の過程で、様々な人物が登場し、誰も怪しげ、更にテディも何かしら過去にトラウマのようなものがあり、何度もテディの夢とも過去の出来事ともつかぬ映像がフラッシュ・バックで挿入される。
どんな些細なことも見逃すな、という注意が上映前にあったので、画面の全てを凝視をするように鑑賞したおかげか、退屈することもなく観られることはできたが、普通なら遅々として進まない捜査に、飽きがきてもおかしくない展開だったな。
失踪したレイチェル・ソランドという女性患者の捜索から、やがてテディの妻を焼死させたアンドルー・レディスという男への捜索へと物語が移っていき、話はどんどん謎と怪しげな雰囲気に包まれていく。
真実を一体誰が話しているのか? そこのあたりも注意深く観ていたのだが、なかなか判らなかったな。
何となく真相は、途中で判ってくるのだが、それではどれが伏線となったのか、と言われると、これまでミステリーを観てきた経験と言うしかないな。
あえて挙げると、ジャッキー・アール・ヘイリー演じるジョージ・ノイスなる人物が登場してきたところかな。
伏線を見つけるところまではいかなかったが、作品自体はなかなか面白いミステリーであった。
それにしても、結論から考えると、皆芝居をうっていたということになるのかな。
ラストに彼が、幸せに関する発言の前に言った台詞は、ワザとなのだろうか?
最後まで謎が残るような作品であった。



監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、ベン・キングズレー、ミシェル・ウィリアムズ、エミリー・モーティマー
マックス・フォン・シドー、パトリシア・クラークソン、ジャッキー・アール・ヘイリー、イライアス・コティーズ
於:TOHOシネマズ スカラ座
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