10-83「シャーロック・ホームズ」(アメリカ)
噂の名探偵
19世紀末のロンドン。若い女性が次々と不気味な儀式を思わせる手口で殺される連続殺人事件が発生。ロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)も捜査に手こずる中、名探偵シャーロック・ホームズがこの難事件解決に立ち上がる。はたして、持ち前の超人的な観察力や記憶力、推理力でたちまち犯人の居所を突き止めるのだった。
だがその犯人、邪悪な黒魔術を操るブラックウッド卿は、巨大な闇の力とのつながりをほのめかし、すぐ復活すると言い残して処刑される。するとやがて、ブラックウッドが本当に甦ったとの報せが。そしてブラックウッドは、ある秘密組織の頂点に立ち、全世界を支配するという野望の実現へ暴走し始める。
ホームズはその邪悪な陰謀を食い止めるべく、相棒ジョン・ワトソンとの名コンビぶりを発揮しながら、ブラックウッドを追跡するのだが。(「allcinema」より)
シャーロック・ホームズ - goo 映画
「リボルバー」ではすっかり終わったと思われ、次の「ロックンローラ」で少し盛り返したかな、と思われたガイ・リッチー監督。
あのアーサー・コナン・ドイルの生み出した名探偵。シャーロック・ホームズを武闘派探偵として描いた本作は、アメリカでは2億ドルを突破する大ヒットで、これで真に復活したことになるのかな?
これだけのヒットなら、おそらく続編も作られるだろうし、ストーリー自体もまだまだ続けられるようなラストだった。
シャーロック・ホームズを演じたのは、こちらは完全復活したロバート・ダウニー・Jr.
本作は、このホームズのキャラで見せる作品だったな。
一応小学生の頃に小説は読んだことあるのだが、その時のイメージやその後様々な情報から得られるものから、ホームズというと紳士的なイメージがあったが、本作のホームズはその正反対というイメージ。
相棒のワトソンが結婚のため、一緒に住んでいた部屋を出、相棒を卒業することになったということで、どこかやさぐれた雰囲気になってしまう。
更にワトソンの婚約者・メアリーにも無礼な態度をとってしまう有様。
しかし名探偵らしく、超人的な観察力、推理力で事件を解決していく。
武闘派ということで、闘うシーンも多いのだが、その闘いの最中でも先を論理的に読み、その通りに進めてしまう。
スローを使ったファイト・シーンなどは、いかにもガイ・リッチー作品らしい映像だったな。
唯一愛した女性はレイチェル・マクアダムス演じる詐欺師のアイリーン・アドラーで、彼女が忘れられない様子だが、その彼女が今回の事件にも関わり、登場してくる。
ただ、今ひとつ彼女がうまくストーリー、事件に絡んではいなかったかなという印象。
事件の方は、マーク・ストロング演じるブラックウッド卿が、黒魔術を使い、死刑にされた後、墓場から甦るということからロンドン中が混乱に陥る。
ある秘密組織の話も絡んできて、事件全体はかなりミステリアスなものとなっていくが、それをホームズは論理的に全て解決していこうとする。
微妙なもので、ホームズが論理的に解決していくと、事件そのものが陳腐なものに見えてくるのだから不思議である。
ホームズが、最後に多くの謎を解決していくシーンは、これまでの作品同様、伏線を最後にまとめて集約させるガイ・リッチー作品と同じかな、と思った。
ホームズのキャラは魅力的だったが、ちょっとストーリー展開、事件の顛末がスムースに進んでいなかったかな、という印象の残る作品だったかな。
ライバルであるあの人物も少し登場していたが、続編を作れば、そこではもっと登場することになるのだろう。
次作はもう少しストーリーを観やすいエンターテインメントにしてほしいかな。
でも、個人的にはこのシャーロック・ホームズのキャラは良かったと思うので。


+/5
監督:ガイ・リッチー
出演:ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング、ケリー・ライリー
エディ・マーサン、ジェームズ・フォックス、ハンス・マシソン、ウィリアム・ホープ、ブロナー・ギャラガー
於:丸の内ルーブル
19世紀末のロンドン。若い女性が次々と不気味な儀式を思わせる手口で殺される連続殺人事件が発生。ロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)も捜査に手こずる中、名探偵シャーロック・ホームズがこの難事件解決に立ち上がる。はたして、持ち前の超人的な観察力や記憶力、推理力でたちまち犯人の居所を突き止めるのだった。
だがその犯人、邪悪な黒魔術を操るブラックウッド卿は、巨大な闇の力とのつながりをほのめかし、すぐ復活すると言い残して処刑される。するとやがて、ブラックウッドが本当に甦ったとの報せが。そしてブラックウッドは、ある秘密組織の頂点に立ち、全世界を支配するという野望の実現へ暴走し始める。
ホームズはその邪悪な陰謀を食い止めるべく、相棒ジョン・ワトソンとの名コンビぶりを発揮しながら、ブラックウッドを追跡するのだが。(「allcinema」より)
シャーロック・ホームズ - goo 映画
「リボルバー」ではすっかり終わったと思われ、次の「ロックンローラ」で少し盛り返したかな、と思われたガイ・リッチー監督。
あのアーサー・コナン・ドイルの生み出した名探偵。シャーロック・ホームズを武闘派探偵として描いた本作は、アメリカでは2億ドルを突破する大ヒットで、これで真に復活したことになるのかな?
これだけのヒットなら、おそらく続編も作られるだろうし、ストーリー自体もまだまだ続けられるようなラストだった。
シャーロック・ホームズを演じたのは、こちらは完全復活したロバート・ダウニー・Jr.
本作は、このホームズのキャラで見せる作品だったな。
一応小学生の頃に小説は読んだことあるのだが、その時のイメージやその後様々な情報から得られるものから、ホームズというと紳士的なイメージがあったが、本作のホームズはその正反対というイメージ。
相棒のワトソンが結婚のため、一緒に住んでいた部屋を出、相棒を卒業することになったということで、どこかやさぐれた雰囲気になってしまう。
更にワトソンの婚約者・メアリーにも無礼な態度をとってしまう有様。
しかし名探偵らしく、超人的な観察力、推理力で事件を解決していく。
武闘派ということで、闘うシーンも多いのだが、その闘いの最中でも先を論理的に読み、その通りに進めてしまう。
スローを使ったファイト・シーンなどは、いかにもガイ・リッチー作品らしい映像だったな。
唯一愛した女性はレイチェル・マクアダムス演じる詐欺師のアイリーン・アドラーで、彼女が忘れられない様子だが、その彼女が今回の事件にも関わり、登場してくる。
ただ、今ひとつ彼女がうまくストーリー、事件に絡んではいなかったかなという印象。
事件の方は、マーク・ストロング演じるブラックウッド卿が、黒魔術を使い、死刑にされた後、墓場から甦るということからロンドン中が混乱に陥る。
ある秘密組織の話も絡んできて、事件全体はかなりミステリアスなものとなっていくが、それをホームズは論理的に全て解決していこうとする。
微妙なもので、ホームズが論理的に解決していくと、事件そのものが陳腐なものに見えてくるのだから不思議である。
ホームズが、最後に多くの謎を解決していくシーンは、これまでの作品同様、伏線を最後にまとめて集約させるガイ・リッチー作品と同じかな、と思った。
ホームズのキャラは魅力的だったが、ちょっとストーリー展開、事件の顛末がスムースに進んでいなかったかな、という印象の残る作品だったかな。
ライバルであるあの人物も少し登場していたが、続編を作れば、そこではもっと登場することになるのだろう。
次作はもう少しストーリーを観やすいエンターテインメントにしてほしいかな。
でも、個人的にはこのシャーロック・ホームズのキャラは良かったと思うので。



監督:ガイ・リッチー
出演:ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング、ケリー・ライリー
エディ・マーサン、ジェームズ・フォックス、ハンス・マシソン、ウィリアム・ホープ、ブロナー・ギャラガー
於:丸の内ルーブル
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