10-94「時をかける少女」(日本)

未来の桜を見る君へ
 母・芳山和子が薬学者として勤務する大学に無事合格し、あとは卒業を待つだけの高校3年生、あかり。
 そんなある日、和子が交通事故に遭い、昏睡状態に陥ってしまう。一時的に意識を取り戻した和子は“過去に戻って深町一夫に会わなくては…”と必死に訴え、再び昏睡に。あかりは母の願いを叶えるため、彼女が開発した薬を使って1972年4月にタイム・リープすることを決意する。
 ところが、彼女が過去に到着してみると、そこは1974年2月だった。仕方なく、偶然出会った映画監督志望の大学生・涼太に手伝ってもらいながら深町一夫探しを始めるあかりだったが。(「allcinema」より)

時をかける少女 - goo 映画

 筒井康隆原作のSF小説を再び映画化した作品で、主人公を演じるのは細田守監督のアニメ版「時をかける少女」で主人公・真琴の声を担当した仲里依紗で、今度は実写で主演を務めている。

 大林監督、原田知世主演の映画化第1弾は有名であるが、どうやら本作が映画化第2弾ではないようで、ドラマ版を除けば、あの角川春樹が製作、監督を務めた作品があったらしい。
 劇場公開もされたらしいが、全くその存在を知らなかったな。

 と言うことで、本作は実写映画化第3弾であるが、ストーリーはオリジナル。

 アニメ版では主演となったのは、原田知世が演じていた芳山和子の姪という設定であったが、本作は芳山和子の娘・あかりである。

 芳山和子も登場するが、原田知世ではなく、安田成美が演じている。

 母・和子が事故に遭い、その際に言った「深町一夫に会わなくては」という言葉を母親の代わりに叶えるため、タイム・リープすることにしたあかり。

 タイム・リープする方法はちょっと安直な気もしたが、まあきっかけがないと話も進まないので流してもいいかな。

 年を間違えたあかりは、偶然知り合った中尾明慶演じる溝呂木涼太に手伝ってもらい、深町一夫捜しを行う。

 一緒に写真に写っていたはずの学生時代の芳山和子も深町一夫のことを知らないという、ちょっとミステリアスな展開も面白かったし、若かりし頃の母や父と出会い、一緒に青春時代を一時を過ごすという展開も良かったな。

 しかし、一番気になったのは、徐々に惹かれ合うあかりと涼太の淡い恋の行く末だろう。

 1974年に生きる涼太と、2010年から来た未来人のあかり。、
 この二人の恋の成就というのは、考えれば考えるほど無理だろうという気がしてくるのだが、何とかハッピーな結末になってほしいと思ってしまう。

 映画監督を目指し、8ミリ映画を製作中の涼太は、未来から来たあかりのもたらしたものに影響を受けて、何かしら画期的なことをするのかな、という気もしたのだが。

 結局未来から来たあかりは、未来に戻らねばならず、涼太とも切ない別れをしなければならないような展開になっていくのだが、結末はそれ以上に切ないものとなってしまう。

 普通だったら、それはやり過ぎだろうと冷めた感じになってしまいそうな展開なのだが、本作では予想外で、その前にも種まきがあったので、やられた、という感じの方が強かったな。

 その切なさに、ラスト・シーンに何かしらあかりに思い出してもらいたいという気持ちになった。

 これまで、何作か仲里依紗を見ているが、本作の魅力で、初めていいかな、と思うほどだった。

 まあ切ない気分になるストーリーではあるが、清々しい気分にもさせてくれる作品だった。

+/5

監督:谷口正晃
出演:仲里依紗、中尾明慶、安田成美、勝村政信、石丸幹二
    青木崇高、石橋杏奈、千代将太、柄本時生、キタキマユ、松下優也
於:新宿ピカデリー
時をかける少女 オリジナル・サウンドトラック
ERJ
2010-03-10
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この記事へのコメント

2010年04月25日 21:13
谷さん、コメントありがとうございます。
角川春樹監督版、DVD買ったんですね。
どうやら大林版とほとんど
同じようで。

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