10-59「ハート・ロッカー」(アメリカ)
爆弾処理班は必要だ
2004年夏、イラクのバグダッド郊外。アメリカ陸軍ブラボー中隊の爆発物処理班では、任務中に殉職者が出たため、ジェームズ二等軍曹を新リーダーとして迎え入れることに。こうして、サンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵を補佐役とした爆弾処理チームは、任務明けまで常に死の危険が孕む38日間を共にしていく。
しかし、任務が開始されると、ジェームズは遠隔ロボットを活用するなど慎重を期して取るべき作業順序や指示を全て無視し、自ら爆弾に近づいて淡々と解除作業を完遂。任務のたび、一般市民かテロリストかも分からない見物人に囲まれた現場で張り詰めた緊張感とも格闘しているサンボーンとエルドリッジには、一層の戸惑いと混乱が生じる。
そして互いに衝突も生まれるものの、ストレスを発散するように酒を酌み交わし、謎めいたジェームズの一面も垣間見ることで理解を深め結束していく3人。
だがやがて、任務のさなか度重なる悲劇を目の当たりにしたことから、ある時ジェームズは冷静さを欠いた感情的行動に走り、3人の結束を揺るがす事態を招いてしまう。(「allcinema」より)
ハート・ロッカー - goo 映画
「AVATAR アバター」のジェームズ・キャメロン監督との元夫婦対決と言われた第82回アカデミー賞で、作品賞、女性初となる監督賞以下6冠を獲得した作品。
と言うことで、早速鑑賞することにしたのだが、アカデミー賞効果か、銀座でのレイト・ショーにも関わらず、なかなかの客入りだった。
世界で最も危険な仕事の一つとされる爆発物処理。
イラクでのアメリカ軍爆発物処理班のジェームズ二等軍曹とサンボーン軍曹、そしてエルドリッジ技術兵の日々の爆発物処理の仕事を追った作品。
様々な状況はあれど、爆発物処理の仕事を淡々と描き出している感じである。
しかし、いつ爆発するとも知れぬ爆弾を処理している状況に、観ている方も緊張感が知らずうちに高まってしまう。
ジェームズたちが爆弾を処理している周囲では、見物人が多く、もしかするとその中にテロリストがいるかもしれないという緊張感もある。
日本で不発弾が見つかったりしたら、皆避難するところだが、イラクではなかなか一般人は危険な場所から離れようとしないんだな。
それはテロリストだからか、もう爆弾が日常なのか、それともアメリカ兵に対する不満の表れなのか。
戦争映画ではあるが、戦闘のシーンはほとんど出てこない。
戦闘となったのは、夜にタンク・ローリーが大爆発した時に、犯人たちの後を追った時と、レイフ・ファインズ演じる戦争犯罪人捕獲の請負人らが登場してきたシーンぐらいか。
ここでのシーンも激しい銃撃戦とかいうのではなく、じっくりと、ジリジリするような感覚で静かに映し出していく。
ここのあたりは結構惹き込まれるシーンだった。
爆発物処理班のリーダーとなったジェレミー・レナー演じるジェームズ軍曹は、命知らずのような振る舞いで作業をこなしていく。
その姿の裏には何かしら苦悩なり、そうする理由があるのだろうと思うのだが、ややそのあたりが判りにくかったかな。
やもすれば、自己中な男と取られかねない感じがした。
彼の心情の描き方が判りづらかったので、ラストに彼がとった行動も納得できる部分が少なかったかな。
娯楽性のある作品というわけではないのだが、危険な状況の中で、命を賭けて危険な仕事をこなしていくジェームズたちの仕事ぶりには、緊張感をもたらされるし、ある意味感銘を受ける作品でもある。
でも、万人受けするような作品ではないかな。


/5
監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、レイフ・ファインズ
デヴィッド・モース、ガイ・ピアース、エヴァンジェリン・リリー、クリスチャン・カマルゴ
於:TOHOシネマズ日劇
2004年夏、イラクのバグダッド郊外。アメリカ陸軍ブラボー中隊の爆発物処理班では、任務中に殉職者が出たため、ジェームズ二等軍曹を新リーダーとして迎え入れることに。こうして、サンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵を補佐役とした爆弾処理チームは、任務明けまで常に死の危険が孕む38日間を共にしていく。
しかし、任務が開始されると、ジェームズは遠隔ロボットを活用するなど慎重を期して取るべき作業順序や指示を全て無視し、自ら爆弾に近づいて淡々と解除作業を完遂。任務のたび、一般市民かテロリストかも分からない見物人に囲まれた現場で張り詰めた緊張感とも格闘しているサンボーンとエルドリッジには、一層の戸惑いと混乱が生じる。
そして互いに衝突も生まれるものの、ストレスを発散するように酒を酌み交わし、謎めいたジェームズの一面も垣間見ることで理解を深め結束していく3人。
だがやがて、任務のさなか度重なる悲劇を目の当たりにしたことから、ある時ジェームズは冷静さを欠いた感情的行動に走り、3人の結束を揺るがす事態を招いてしまう。(「allcinema」より)
ハート・ロッカー - goo 映画
「AVATAR アバター」のジェームズ・キャメロン監督との元夫婦対決と言われた第82回アカデミー賞で、作品賞、女性初となる監督賞以下6冠を獲得した作品。
と言うことで、早速鑑賞することにしたのだが、アカデミー賞効果か、銀座でのレイト・ショーにも関わらず、なかなかの客入りだった。
世界で最も危険な仕事の一つとされる爆発物処理。
イラクでのアメリカ軍爆発物処理班のジェームズ二等軍曹とサンボーン軍曹、そしてエルドリッジ技術兵の日々の爆発物処理の仕事を追った作品。
様々な状況はあれど、爆発物処理の仕事を淡々と描き出している感じである。
しかし、いつ爆発するとも知れぬ爆弾を処理している状況に、観ている方も緊張感が知らずうちに高まってしまう。
ジェームズたちが爆弾を処理している周囲では、見物人が多く、もしかするとその中にテロリストがいるかもしれないという緊張感もある。
日本で不発弾が見つかったりしたら、皆避難するところだが、イラクではなかなか一般人は危険な場所から離れようとしないんだな。
それはテロリストだからか、もう爆弾が日常なのか、それともアメリカ兵に対する不満の表れなのか。
戦争映画ではあるが、戦闘のシーンはほとんど出てこない。
戦闘となったのは、夜にタンク・ローリーが大爆発した時に、犯人たちの後を追った時と、レイフ・ファインズ演じる戦争犯罪人捕獲の請負人らが登場してきたシーンぐらいか。
ここでのシーンも激しい銃撃戦とかいうのではなく、じっくりと、ジリジリするような感覚で静かに映し出していく。
ここのあたりは結構惹き込まれるシーンだった。
爆発物処理班のリーダーとなったジェレミー・レナー演じるジェームズ軍曹は、命知らずのような振る舞いで作業をこなしていく。
その姿の裏には何かしら苦悩なり、そうする理由があるのだろうと思うのだが、ややそのあたりが判りにくかったかな。
やもすれば、自己中な男と取られかねない感じがした。
彼の心情の描き方が判りづらかったので、ラストに彼がとった行動も納得できる部分が少なかったかな。
娯楽性のある作品というわけではないのだが、危険な状況の中で、命を賭けて危険な仕事をこなしていくジェームズたちの仕事ぶりには、緊張感をもたらされるし、ある意味感銘を受ける作品でもある。
でも、万人受けするような作品ではないかな。



監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、レイフ・ファインズ
デヴィッド・モース、ガイ・ピアース、エヴァンジェリン・リリー、クリスチャン・カマルゴ
於:TOHOシネマズ日劇
この記事へのコメント
ドキュメンタリー風の作品なので
ストーリー性は皆無でしたが、爆弾処理班から
戦争の日常が非常にリアルでした。
今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
冒頭からジリジリするような感じで、
なかなか目が離せない作品に仕上がってましたね。