10-26「Dr.パルナサスの鏡」(イギリス・カナダ)
ハッピー・エンドは約束できない
2007年、ロンドン。パルナサス博士率いる旅芸人一座がやって来る。出し物は、心の中の欲望を鏡の向こうの世界に創り出す摩訶不思議な装置“イマジナリウム”。しかし、怪しげな装置に誰も興味を示さない。
そんな中、何かに怯えているパルナサス博士。彼は、かつて悪魔のMr.ニックと契約を交わし、不死と若さを得る代わりに生まれてくる娘が16歳になったらMr.ニックに差し出すと約束してしまったのだ。そして、その期限である娘ヴァレンティナの16歳の誕生日が目前に迫っていた。
一方、何も知らないヴァレンティナは、偶然救い出した記憶喪失の男トニーに心奪われる。トニーは一座に加わり、彼の魅力で女性客が増え始めるが。(「allcinema」より)
Dr.パルナサスの鏡 - goo 映画
「ダークナイト」の後、本作の撮影中に急逝したヒース・レジャー。
主演の彼が亡くなったことで、作品自体が頓挫しかけたようだが、そこを3人の俳優が救い、無事に出来上がったという。
その3人とは、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル。
ヒース・レジャーを含めたこの4人が一人の男・トニーを演じるということでも興味深い作品であったし、「ブラザーズ・グリム」のテリー・ギリアム監督ということで、その世界観にも注目の一作。
1000歳以上の歳であるパルナサス博士が見世物にしているのが、不思議な鏡。
その中へ入ると、自らの欲望が満たされる不思議な迷宮が現れる。
なかなかその鏡の中の世界は、摩訶不思議な世界で、見ていて楽しいものであった。
テリーは、鏡の外ではヒース・レジャーであるが、鏡の中へ入るとその姿はジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルへと変わっていくという設定。
これはうまくできていたな。
一番印象的だったのはやっぱりジョニー・デップだったな。
こういう役柄は彼の得意分野だという気がしたし、存在感が違う感じがした。
作品の世界観とは別に、ストーリー自体はちょっと複雑で判りにくかったな。
パルナサス博士とMr.ニックとの間に取り交わされた賭けの約束も、博士の娘・ヴァレンティナを差し出すことになったところ以外は今ひとつ判りにくかった。
彼らが獲得しようとした人数も、正直何の人数だったんだろうな?
鏡の中の選択というのも、今ひとつ判りにくかった。
基本的に、このパルナサス博士とMr.ニックというのは何を表していたんだろうな。
こういうところをイマジネーションを働かせて観なければいけないのだろうか。
こういう今ひとつはっきりしないところがあるため、鏡の中の世界の展開も、だんだん辛くなっていく部分が無きにしも非ず。
全体的には、面白かったとは、少々言い辛い作品だったな。
訃報を聞いた後、日本では「アイム・ノット・ゼア」そして「ダークナイト」が公開されたが、本作がヒース・レジャーの遺作。
「パトリオット」の時からちょっと注目していたが、これが彼の新作の見納めとなると思うと、非常に残念である。


/5
監督:テリー・ギリアム
出演:ヒース・レジャー、クリストファー・プラマー、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル
リリー・コール、アンドリュー・ガーフィールド、ヴァーン・トロイヤー、トム・ウェイツ
於:TOHOシネマズ有楽座
2007年、ロンドン。パルナサス博士率いる旅芸人一座がやって来る。出し物は、心の中の欲望を鏡の向こうの世界に創り出す摩訶不思議な装置“イマジナリウム”。しかし、怪しげな装置に誰も興味を示さない。
そんな中、何かに怯えているパルナサス博士。彼は、かつて悪魔のMr.ニックと契約を交わし、不死と若さを得る代わりに生まれてくる娘が16歳になったらMr.ニックに差し出すと約束してしまったのだ。そして、その期限である娘ヴァレンティナの16歳の誕生日が目前に迫っていた。
一方、何も知らないヴァレンティナは、偶然救い出した記憶喪失の男トニーに心奪われる。トニーは一座に加わり、彼の魅力で女性客が増え始めるが。(「allcinema」より)
Dr.パルナサスの鏡 - goo 映画
「ダークナイト」の後、本作の撮影中に急逝したヒース・レジャー。
主演の彼が亡くなったことで、作品自体が頓挫しかけたようだが、そこを3人の俳優が救い、無事に出来上がったという。
その3人とは、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル。
ヒース・レジャーを含めたこの4人が一人の男・トニーを演じるということでも興味深い作品であったし、「ブラザーズ・グリム」のテリー・ギリアム監督ということで、その世界観にも注目の一作。
1000歳以上の歳であるパルナサス博士が見世物にしているのが、不思議な鏡。
その中へ入ると、自らの欲望が満たされる不思議な迷宮が現れる。
なかなかその鏡の中の世界は、摩訶不思議な世界で、見ていて楽しいものであった。
テリーは、鏡の外ではヒース・レジャーであるが、鏡の中へ入るとその姿はジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルへと変わっていくという設定。
これはうまくできていたな。
一番印象的だったのはやっぱりジョニー・デップだったな。
こういう役柄は彼の得意分野だという気がしたし、存在感が違う感じがした。
作品の世界観とは別に、ストーリー自体はちょっと複雑で判りにくかったな。
パルナサス博士とMr.ニックとの間に取り交わされた賭けの約束も、博士の娘・ヴァレンティナを差し出すことになったところ以外は今ひとつ判りにくかった。
彼らが獲得しようとした人数も、正直何の人数だったんだろうな?
鏡の中の選択というのも、今ひとつ判りにくかった。
基本的に、このパルナサス博士とMr.ニックというのは何を表していたんだろうな。
こういうところをイマジネーションを働かせて観なければいけないのだろうか。
こういう今ひとつはっきりしないところがあるため、鏡の中の世界の展開も、だんだん辛くなっていく部分が無きにしも非ず。
全体的には、面白かったとは、少々言い辛い作品だったな。
訃報を聞いた後、日本では「アイム・ノット・ゼア」そして「ダークナイト」が公開されたが、本作がヒース・レジャーの遺作。
「パトリオット」の時からちょっと注目していたが、これが彼の新作の見納めとなると思うと、非常に残念である。



監督:テリー・ギリアム
出演:ヒース・レジャー、クリストファー・プラマー、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル
リリー・コール、アンドリュー・ガーフィールド、ヴァーン・トロイヤー、トム・ウェイツ
於:TOHOシネマズ有楽座
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