09-326「ジェイン・オースティン 秘められた恋」(イギリス)

別れて暮らすことに意味は無い
 1795年、イギリス。貧しい家に生まれた女性ジェイン・オースティンは20歳の結婚適齢期。両親は娘を裕福な家に嫁がせようと懸命だった。
 ところが、独立心旺盛で当時の女性としては格段に進歩的な考えを持っていたジェインにとっては、財産や家柄ではなく愛こそが結婚の絶対条件だった。両親がせっかく段取りした地元の名士レディ・グレシャムの甥ウィスリー氏との結婚話にも首を縦に振ろうとしないジェイン。
 そんな時、彼女は若いアイルランド人のトム・ルフロイと出会う。ロンドンで法律を学ぶ彼は、貧しいけれども知的で洗練された青年だった。最初は衝突を繰り返す2人だったが、少しずつお互いを理解し、そして惹かれ合っていくのだったが。(「allcinema」より)

ジェイン・オースティン 秘められた恋 - goo 映画

 学生の頃より多くの本を読んでいたが、実はジェイン・オースティンという作家と彼女の作品については、全然知らなかった。

 「プライドと偏見」の原作者ということで初めて名前を知ったぐらいだろうか。
 英語で書かれた最高の文学の一つと賞賛されているが、まあ原文で読むことはないので、実際はよく判らないし、何となくイメージとして女性が好んで読むような作家という感じがする。

 そんなジェイン・オースティンの知られざるロマンスに焦点をあてたのが本作。

 若きジェイン・オースティンにはアン・ハサウェイ。ロマンスの相手となるトム・ルフロイにはジェームズ・マカヴォイが演じている。

 田舎で暮らす、独立心旺盛の女性と、都会で学ぶ男性の出会いは、最初はちょっとした反目から始まる。
 それが徐々にお互い惹かれていき、やがて激しい恋に落ちるというのは、フィクションでもよくあるような設定である。

 意見の対立のあった二人だが、反目し合いながら、時間が経ち、舞踏会の夜になると、何故かお互い気が気でない存在になっていて、お互いを求める展開がちょっと急すぎるような感じがしたな。

 結婚しようと駆け落ちすることが一度ならずともあるのだが、その度に挫折してしまう。
 お互い激しく愛し合っているはずなのに、結局それもお互いの家庭環境が大きな壁になってしまう。

 現代のロマンスと比べると、やや二人の決断が物足りないと思うかな。
 でも、金が無くても、愛があれば、なんてことにはいかなかったんだろうな。

 今でももちろんだが、当時は特に金がないと生活していくことができず、名家の相手と結婚することが、大事だったんだろうな、ということが何となく判る内容である。

 そんなわけで、ロマンスとしてはちょっと物足りなさを感じてしまって、やや盛り上がりにも欠けたかな。

 このロマンスによって、あの「プライドと偏見」が生まれたといういきさつはなかなか興味深かったが。

 マギー・スミス演じるレディ・グレシャムの甥であるローレンス・フォックス演じるウィスリーって、言われるほど間抜けだったかな?
 確かに踊りは下手だったが、話っぷりは結構ジェントルだったような感じがするのだが。

/5

監督:ジュリアン・ジャロルド
出演:アン・ハサウェイ、ジェームズ・マカヴォイ、ジュリー・ウォルターズ、ジェームズ・クロムウェル、マギー・スミス
    ローレンス・フォックス、アンナ・マックスウェル・マーティン、ルーシー・コウ、ジョー・アンダーソン
於:TOHOシネマズ シャンテ
Becoming Jane [Original Score]
Sony Classical
2007-07-31

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