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zoom RSS 09-343「人間失格 ディレクターズカット版」(日本)

<<   作成日時 : 2009/12/27 11:20   >>

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私はお化けなんです
 恥の多い生涯を送って来ました――。大庭葉蔵は裕福な生まれだった。彼は、人間の生活に見当がつかない、そういう種の男だった。貧しい人間からカンパを搾取するため、真似事の左翼運動に参加し、その日を暮らす。
 昭和4年、夏。いつものように芝居をし、金をせしめる葉蔵。だが突如反社会的な運動を検挙すべく現れた、特高の小菅に追われ、逃亡するはめになる。逃げ込んだ先は、恒子という女のいるカフェだった。匿われる葉蔵。一度はごまかせたものの、すぐに気づかれ、恒子に庇われ再び出奔する。
 道中、彼は思い出す。作り笑顔をする自分を。妖しげに嗤う女中たちを。恒子のところに戻り、ふたりはその夜、枕をともにする。
 情事の後「あなたは純粋だ」と微笑む彼女に、葉蔵は殺意を覚える。そして、過去父を怒らせたことを反芻し、生きていることの恥ずかしさに想いを馳せた。葉蔵と恒子。ふたりはどちらともなく呟く。「一緒に死んでくれないか」。(「goo映画」より)

人間失格 ディレクターズカット版 - goo 映画

 元々はTVで放映されていた、文豪たちの名作をアニメーション化した「青い文学シリーズ」の1本であったらしい本作。
 全4話の作品だったらしいが、今年太宰治生誕100年ということで、TVで放映された作品を再編集して、劇場で公開されたのが、本作。

 アニメーション製作は「サマーウォーズ」のマッドハウスが手掛け、このディレクターズカット版では堺雅人がナビゲーションを務め、主人公・大庭葉蔵の声も務めている。

 ナビゲーションと言っても、その姿を見せるのは最初だけではあるが。

 「斜陽」「パンドラの匣」「ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜」に続く太宰治生誕100年記念作品の鑑賞。

 前3作と違って、太宰作品としてはよく知っている作品であるし、もちろん読んだこともある。覚えているのは、何となく最後の方の衝撃シーンぐらいなのだが。

 どれだけ原作に忠実に作っているのか、判らないが、葉蔵の人生は「人間失格」と言われるほどの人生だったかな、という感想。
 
 他人から押される烙印というわけではなく、他人の目を気にし、自らその人生、行動を見つめ、失格という烙印を押しているという感じかな。

 議員の息子として生まれ、金持ちの息子であるが、父親の目を、更に周囲の目を気にして、作り笑いをしながら生きてきた少年時代。

 それを振り返りながら、父の意に反し、絵描きを目指しながら、生活は仕送りに頼り、反社会活動に参加したり、果ては女性と心中を図ろうとしたり。

 確かに生き方としては、失格の烙印を押されても仕方ない人生を送っているのかも。
 
 まあ肩入れしたり、感情移入できるような人物でもないが、少しばかり可哀相な気もする。

 それまで、色んな女性に出会い、救われたように見えながら、必ず堕ちてしまう葉蔵が、美子と出会い、ようやくつつましやかながら、幸せな生活を送るようになるのだが、その結末を知っているだけに、ちょっといたたまれない気持ちにもなるな。

 アニメーションらしい表現で魅せる部分もあるが、ちょっと葉蔵の表情の変化が大袈裟すぎるような感じがして、ちょっとそこには違和感あったな。

 声を担当した堺雅人には違和感なかった。途中、堺雅人というのを忘れるぐらいの溶け込み具合だったな。

 文学作品を、アニメというエンターテインメントで見せるというのは、なかなかいいのかもしれないな。とっつきやすいし、原作を読むきっかけになるかもしれない。

 「人間失格」は来年2月には実写版も公開されるようなので、そちらも観てみよう。

/5

監督:浅香守生
声の出演:堺雅人、高木渉、朴路美、久川綾、能登麻美子、田中敦子
於:シネ・リーブル池袋
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