09-320「パイレーツ・ロック」(イギリス)

ロックは死なず
 ブリティッシュ・ロックが世界を席巻していた1966年。民放ラジオ局の存在しなかったイギリスでは、国営のBBCラジオがポピュラー音楽を1日45分に制限していた。若者の不満が渦巻く中、イギリスの法律が及ばない領海外の北海に、24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局“ラジオ・ロック”が誕生、熱狂的な支持を集める。
 そんなラジオ・ロックの船に高校を退学になった青年カールが乗り込んでくる。問題を起こした彼を更正させようと、母親によって旧友でもあるラジオ・ロックの経営者クエンティンに預けられたのだった。船の中では、一番人気のDJザ・カウントをはじめ個性溢れる面々に囲まれ、自由な空気に戸惑いながらも貴重な経験を積んでいくカール。
 一方イギリス本国では、ラジオ・ロックの不道徳な内容に不快感を露わにするドルマンディ大臣が、何とか放送を中止させようと様々な方策に打って出るのだが。(「allcinema」より)

パイレーツ・ロック - goo 映画

 「ラヴ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス監督が、60年代、実際にあったというロックの海賊放送局を元に、その海賊放送局であるラジオ・ロックを舞台に、そこに集まる者たちを描いたロック・ムービー。

 「ラヴ・アクチュアリー」は群像劇であったが、本作も放送局である船に集まった多くのDJや人々を描いているので、やや群像劇風の作品になっている。

 基本的には高校を退学になった青年・カールが、更正のためにと、ラジオ・ロック経営者であり、母親の旧友であるクエンティンに預けられるところから、カールが船内で多くのことを学び、知っていくことを中心に描いている感じである。

 ただちょっと描き方が散漫になってしまった感じかな。登場人物が多くて、それぞれのエピソードなりを描こうとするところは良かったが、それが逆にこれと言った話がないまま終わってしまった感じがする。

 何となくカールの、まだ知らぬ父親が乗船しているのではないか、ということは判ってくるが、その父親とのエピソードも何やらアッサリした感じがしてしまった。

 海賊放送を何とか止めさせようとするケネス・ブラナー演じる政府役人・ドルマンディとその部下で、ジャック・ダヴェンポート演じるトゥワットのキャラと彼らがあの手この手で、ラジオ局を潰そうと躍起になっているところは面白かったが、彼らとクエンティンたちとの争いが描かれるシーンも少なめだったな。

 船上での諸々の出来事は面白かったが、結構下ネタ・ジョークも多かったので、そういうのが苦手な人は苦笑かな。

 もちろんこの作品の一つの売りは、数多く流される当時のヒット・ナンバーなのであろう。

 ただ個人的には洋楽にそれ程興味が無かったことと、ちょっと旧い時代の曲ばかりなので、聴いたことあるかな、という曲が数曲という感じで、それ程音楽にも心躍ることがなかったのが残念。

 フィリップ・シーモア・ホフマン演じるカウンティや、リス・エヴァンス演じるギャヴィンなど、DJたちは個性的なキャラが多くて、彼らの言うこと、やることは面白いものも多かったが、ちょっと作品全体の話のインパクトは弱かったかな。

/5

監督:リチャード・カーティス
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、トム・スターリッジ、リス・エヴァンス、ニック・フロスト、トム・ブルック
    ビル・ナイ、ケネス・ブラナー、ウィル・アダムズデイル、リス・ダービー、キャサリン・パーキンソン
    クリス・オダウド、アイク・ハミルトン、ジャック・ダヴェンポート、ラルフ・ブラウン、エマ・トンプソン
於:TOHOシネマズ シャンテ
Soundtrack
2009-05-26
Boat That Rocked

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